【まどか☆マギカ】佐倉杏子はご飯可愛い75杯目


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。





104 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/28(金) 00:04:10.69 ID:dmUEfeyY0 [1/5]

杏子ちゃんは知っているだろうか
10月28日、つまり今日は世界の終焉の日らしい
マヤ暦によると今日、全ての幕が引かれるらしい
信頼する情報に値するかどうかなど分からないが
いや、わたしには到底信じられるものではない
何故なら、月はいつもの如くに情緒溢れる美しく静かで
星も心躍らせるほどに希望の光を振りまいており
そして、わたしの杏子ちゃんがこんなにも可愛いのだから
月明かりに満たされて夜風に吹かれる杏子ちゃんはかくも凄烈に美しい
この愛し子に魅せられたわたしはそれを知っていた
たとえ運命が総て一切を屑星と断じたとしても、わたしと杏子ちゃんの人生は終わらない
わたしと杏子ちゃんの戯曲に幕が下りることは百載無窮決してないだろう

だが、もし今日、この瞬間に歴史が総て灰燼と帰し、天使が喇叭を吹き鳴らし
総ての魂が主の玉座に侍る時が訪れるというならわたしはこう謳おう
さぁ、楽園の扉は開かれた!
この世の不浄は総て悉く焼き尽くされ穢れと澱みは涙で流し
残った総ての灰を集めて祈ってやろう
わたしと至高の聖女が人類の十字架を背負い神のもとで互いの愛を謳うであろう
神も羨む肉体も精神も超越した愛で互いの総てを満たし合うだろう

世界が脆く崩れ去り、深淵の底に沈む事があろうとも
わたしと杏子ちゃんは決して崩れる事のない最大の愛を語ってみせよう
滅びるのなら、滅びてしまえ!
砕けるのなら、砕けてしまえ!
わたしと杏子ちゃんは何も変わらない
いつものように寝台で愛を語り合うだけなのだから

コメント:

275 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/29(土) 00:07:20.44 ID:dmUEfeyY0 [5/5]

お人形さんみたいな杏子ちゃん
赤と黒のフリフリのお洋服
恥かしがってお顔を赤く火照らせて
ジロジロ見んなとわたしを睨む
真っ赤な顔の頬染めて
白い八重歯をチラと見せ
恥かしがってる杏子ちゃん

お部屋の窓を少し開け
風がぴゅうと部屋入る
彼女のヒラヒラスカートは
ぶわっと広がりチラリズム
わたしの鼻から薔薇咲いた

恨めしそうにあたしを睨む
仔犬のようなあんたの目
見るとゾクゾクしてきちゃう
必死にスカート手で押さえ
やっぱりあたしを睨んでる
全然怖くなんかない
むしろとっても可愛くて
気付いた時には抱いていた
ふかふかしてて気持ちいな

あんたらあたしを玩具にするな
着せ替え人形じゃないんだぞ
あたしはあんたら睨んでみせるが
別に嫌な気はしない
ただ恥ずかしいのは本当だから
キッと睨んで照れ隠しする

コメント:

453 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 00:07:02.12 ID:U6AlJrzM0 [1/5]

意外だった、教会の裏に畑があるなんて
お世辞にも大きな畑とは言えないがけっこう本格的だ
どうやら、家族がご存命の頃は「神様の恩恵に感謝する為」という名目で家族と野菜を作っていたらしい
その後は彼女が一人でひっそりと耕してきたらしい
道理で畑は荒れていないわけだろう
彼女は独りになっても、日の光に、雨の恵みに、母なる大地に感謝し続けて耕し続けていたのだろう
そもそも耕すという行為は人間の歴史の中で重要な意味を有している
文化(culture)という言葉はラテン語の耕す(colere)という言葉から来たらしい
また、cultureは文化という意味がメジャーであるが、修練・耕作という意味も持っている
つまり耕作は我々人類の進歩の原典と言ってもいいのだ
人は人を耕し、世界を耕していく
それが人の強かさであり、美しさなのだろう
杏子ちゃんが桑を振るたび飛び散る汗の結晶を見て、そう思う

杏子ちゃんはわたしに農具の使い方を教えてくれた
というのも、わたしも杏子ちゃんと同じ場所で同じものを耕し汗を流したいと思い、
彼女にご教授してもらおうと願いしたのだ
それにしても、この桑というものはとても重い
鉄製なので当たり前は百も承知なのであるが、やはり重いものは重い
振り上げるたびに身体がよろよろとしてしまうのだ
気を抜いたらそのまま後ろに倒れてしまいそうなほど
やはり耕作とは簡単なものではないようだ
流石は人類の進歩の礎たる情熱ある行為だ
それを、いとも容易くこなしてしまう杏子ちゃんは本当に素晴らしいと思った
彼女の驚異的身体能力は魔法に拠る処であるのは全く以って明白なのであるが
しかし、わたしはこの耕作に拠る処も大きいのではないかと思う
そう、きっと杏子ちゃんは畑と一緒に自分自身を耕しているのだろう・・・

深夜、教会にて
わたしは神様の前で杏子ちゃんを耕していた
杏子ちゃんもわたしを耕してくれている
熱く白い肥料を互いに撒き合い
そして、互いの心と身体を道具として互いを耕す
わたしを更なる高みに引き上げる為に
杏子ちゃんを更なる高みに引き上げる為に

だから、わたしと杏子ちゃんは明日も明後日も耕し合うだろう


コメント:

648 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/31(月) 00:04:24.19 ID:QJzOWgLw0 [1/3]

ハロウィン、今では子供がお菓子をねだるお祭のようなものになっているが
もともとはケルト人の収穫感謝祭だったらしい
彼らの暦によると今日が年の最後の日で、その日には魔女やら精霊やらが現れると信じられていたようだ
これらから身を守るためにケルト人は仮面を被り、魔女除けの日を焚き祭りをしていたという
と、杏子ちゃんに話してみるも対して興味がないようだ
少し残念だが、おいしそうにお菓子を頬張る彼女の姿を見るとそんな気も吹き飛んでしまう
確かにハロウィンの由来などを知ってお菓子が増えるわけでもない
ここはただ、お祭を楽しむ方が吉というやつだろうか

わたしと杏子ちゃんは某夢の国にやって来ていた
夢の住人のネズミやら犬やらが夜のハロウィンパレードなるものをやっている
漆黒の夜の下に輝くパレードの光は美しかった
今日は奮発して彼女とハロウィンの思い出を残そうとここまでやって来たのだ
わたしは家族と何度かここに訪れた事があるが杏子ちゃんにとっては初めての出来事だったらしい
ならば、今日は思いっきり楽しんでもらおうと思って杏子ちゃんと夢の国を楽しんだ
並ぶ時間の方が長いアトラクションや夜景の綺麗な観覧車にも乗った
その締めくくりに今、わたしと杏子ちゃんはパレードを見ているのだ
夢のネズミの耳を模した被り物をつけながらお菓子を頬張りながらパレードを見る杏子ちゃんの眼はダイアモンドのように輝いていた
パレードも確かに美しいが、わたしには杏子ちゃんの方が遥かに美しい無垢な少女に見えた

夢のパレードが終了すると、わたしと杏子ちゃんはお土産を買って帰路についた
杏子ちゃんは買ったばかりのネズミ焼きを美味しそうにかじっている
やっぱり杏子ちゃんはいつも何か食べている
でも、そこがとっても可愛いのだ
彼女の顔を見ていると杏子ちゃんはこちらの視線に気付いたのかわたしにネズミ焼きを差し出してきた
食うかい、って杏子ちゃんは可愛らしい声でお菓子を勧めてくる
わたしは杏子ちゃんの優しさに感謝して一緒にそのネズミを食べた

帰りの電車で杏子ちゃんは疲れちゃったのかグッスリとわたしに身体を預けて眠ってしまった
まるで眠り姫のようだ
わたしは寝ている彼女の頬にキスをしてお願いをする

ずっと、わたしのお姫様でいてね、と

コメント:

776 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/01(火) 00:01:46.31 ID:IfKypy610 [1/5]

もう11月、今年も残すところあと2ヶ月
ハロウィンが終ったと思ったらもう霜月だ
いよいよ寒い冬がやってくる
吐く息も白くなってきた
マフラー姿に毛糸の帽子を被った杏子ちゃん
パーカーも冬用のもので、ホットパンツもジーパンに変わっている
というより、わたしが無理矢理着せ替えたのだ
冬は寒いのでおしくらまんじゅう、などで身体を密着させる機会が多い
それなのに、杏子ちゃんが風邪をひいてしまったら大変だ
わたしは杏子ちゃんの手を握り黄昏時の並木通りを進んでいく
風は冷たく、街は帰宅するサラリーマンなどでザワザワしている
そんな日常が好きだった
いや、杏子ちゃんと一緒の日常が好きなのだろう

彼女と逢ってもう随分経つのだなぁと赤い液体の入ったグラスを揺らしながら想う
杏子ちゃんは、パスタをフォークでくるくると巻いている
それにしても杏子ちゃんは出逢った時から食べる事が好きな娘だった
わたしも、そんな杏子ちゃんを眺めるのが好きだ

夕食を終え、星の輝く冷たい夜の下で
わたしと杏子ちゃんは腕を組み、身体を密着させながら帰った
今年はあと2ヶ月しかない
だから、今年が終焉わるまでには・・・
そう決心するわたしなのだった

コメント:

876 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/02(水) 00:02:49.31 ID:IfKypy610 [5/5]

灰色の空の薄ら寒い11月のお昼
わたしは杏子ちゃんからお芋を貰った
どうやら、教会の裏の杏子ちゃんの畑で獲ったものらしい
大規模な畑ではないが、けっこう本格的なものだった彼女の耕作地
道理で形のよいサツマイモなわけだ
杏子ちゃんが汗を流し育ててきたお芋
それを杏子ちゃんがわたしにくれるというのは、とても嬉しかったけれど
同時に、申し訳ない気持ちになった
何故ならこの芋は杏子ちゃんの毎日の労働の結晶だから
毎日毎日、我が子を愛すように育ててきた杏子ちゃんのお芋をわたしなんかが食べてしまっていいのだろうか?
杏子ちゃんは、自分の愛し、育ててきた収穫物をわたしに食べられてしまっていいのか?
彼女に聞いてみると、杏子ちゃんは笑顔で食べてくれ、と言った
大切に育ててきたからこそ大好きな人(わたし)に食べてほしいというのだ
それはとっても嬉しいなって思うわたしなのだった

落ち葉を掻き集め、マッチの焔で落ち葉を燃やす
アルミホイルに包まれた芋を焚き火で焼く
辺りには焼き芋の香りが広がる
食欲をそそる、美味しそうな香りだ
寒い風が吹いていたので、芋が焼けるまでわたしと杏子ちゃんはおしくらまんじゅうをして身体を温めあった
おしくらまんじゅうのお陰か、それとも焚き火のお陰か
わたしの身体と心はポカポカしていた

杏子ちゃんのお芋はとっても甘くて美味しかった
ハフハフしながらお互いの焼き芋をあーん、って食べさせ合うのも楽しかった
間接キスだ、とわたしが言うと杏子ちゃんは顔を赤らめて否定する
でも、杏子ちゃんの満更ではないようす

わたしと杏子ちゃんは焚き火が燃え尽きるまで、身体を寄せ合って、同じ揺れる焔を見つめていた
落ち葉が燃え尽きて、灰になって、風に吹かれて飛んでいく様子はなんだか寂しかった

コメント: