【まどか☆マギカ】佐倉杏子は焼き芋可愛い77本目


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113 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/09(水) 00:20:58.67 ID:Kndcv7Fg0 [1/4]

身を震わせる杏子ちゃん
わたしは彼女の手を掴む
嫌だ嫌だと彼女は叫ぶ
それでもわたしは手を握る
とうとう涙を流して泣いた
わたしの心に突き刺さる

彼女は平気だと言うけれど
放っておけば、もっと酷くなるだろう
彼女は魔法で治してみせると言うけれど
虫歯は怪我ではなく、病気だと思う
だから、彼女がいくら魔法を施しても虫歯は治らないのだろう

わたしは無理矢理彼女を歯医者に連れてきた
ガクガクブルブルと涙目で身体を震わせる杏子ちゃん
だが、時は残酷なことに、歯科医は彼女の名前を告げた
暴れる杏子ちゃんは数名の看護婦に両手を拘束されずるずると治療室へと引き摺られていった
わたしは確かに見た
杏子ちゃんは泣いていた
余りにも年不相応な彼女の姿に、わたしは少し興奮してしまった

そして苦しみの協奏曲は奏でられた
嫌な歯医者特有の機械の音に、杏子ちゃんの悲鳴が鳴り響く
ドタバタガシャンという音が治療室の外にまで聞こえた
どうやら杏子ちゃんは手術台から逃げ出したようだ
受付の人まで手術室に入る騒ぎとなってしまった
しばらく時間がたつと再び苦しみの協奏曲は奏でられた
恐ろしい機械の音と杏子ちゃんの悲鳴が混ざり合う
殺されるー!と杏子ちゃんの声が聞こえたのは気のせいだろう

手術室から杏子ちゃんが飛び出して、わたしに飛びついてきた
涙目で歯科医を指差して、あいつらがあたしをいじめるんだ、と支離滅裂なことをいう杏子ちゃん
わたしは目ですいませんと歯科医に謝る
それにしても、杏子ちゃんがここまで恐怖するなんて始めてのことだ
可哀そうとは思いつつも、同時に変な興奮を覚えたわたしなのだった

ごめんね、杏子ちゃん

コメント:

122 名前:†[gase] 投稿日:2011/11/09(水) 00:58:01.51 ID:6HZ7rcbU0 [1/2]

何の変哲も無い日常って幸せだったんだな・・・。
俺は、ガランとなった部屋に飾ってある写真立てを見つめながらひとり呟いた
「なんで、なんでお前が居なくならなきゃいけなかったんだ」
俺は酷く疲れた表情でこの世の全てを恨み、そして絶望した。
どうして、何で。俺はあの子を守ると誓ったはずだ。なのになんで・・・。
俺の心にはたった一人本気で愛し合った少女を守れなかったそんな責め苦だけが漂っている

俺の恋人だった少女。
ある日突然消えてしまった少女。
近くにある路線の爆発事故に巻き込まれたのか
それとも『美樹さやか』の死亡と何か関係が有るのか
何も分からない。何も知りたくない。何もしたくない。
俺はこの甘い記憶だけを頼りに生きていく。
そう心に誓って・・・。

その少女と知り合ったのはある雨の降る夜だった。
少女はコンビ二から駄菓子を盗もうとしていた。
給料日だった俺は意気揚々とハーゲンダッツの新作フレーバーを試す為に
偶然そのコンビニに来ていた。
「ちょっとキミ。今、うんまい某をポケットに入れたね」
俺は少女の手を掴むと、店員に聞こえないようにそっと少女に言った

コメント:

127 名前:†[gase] 投稿日:2011/11/09(水) 01:10:05.35 ID:6HZ7rcbU0 [2/2]

「うるせー、離せよ。アンタに関係ないだろ!」
少女は逆ギレし、俺の腹を数発殴ってきた。
俺は、黙って少女からうんまい棒を取り上げると、再度アイスの棚に向かって歩く
そして、新作とは別にお気に入りのフレーバーを手に取ると3つまとめて会計に持って行った
今月は36協定を軽く違反する程度の残業。身体がぶっ壊れる程度の深夜労働をしており、
「給料がボーナス」状態だったので、見ず知らずの少女に大盤振る舞いしてしまった

少女を外に連れ出し、うんまい棒とハーゲンダッツのマカダミアナッツを少女に手渡して
その場を去ろうとしたとき
「おい、ちょっと待ってくれ」
少女が俺の手を取り、俺をこの場に留まらせた
「あんたいいやつだな。あたしは佐倉杏子だ」
この少女の話を色々聞いた。時間も時間だ、俺は家に帰ることにした。

すると少女は
「一晩で良い、泊めてくれないか?」
と俺に行ってきた。
俺はこの子が心配になり泊めてやることにした
ポニーテールの赤い髪をほどくとぐっと可愛くなった。
俺はこのままこの子を押し倒してしまうんじゃないかと恐怖に駆られた
いや、実際何回か押し倒しそうになった。
そうしなかったのは俺がヘタレだからか、紳士だからか・・・。
次の日も、また次の日も杏子は俺の部屋に来た。
「なぁ、杏子。もし、お前がイヤじゃなかったらこれから俺と一緒に暮らさないか?」
我ながら、最低なヤツだなと思っていた。
杏子はと言うと、目にいっぱいの涙を浮かべながら俺にこういった
「本当か・・・。ありがとう・・・。」

そして、俺と杏子の唇が軽く触れた。この日から二人の共同生活が始まった

コメント:

223 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/09(水) 19:55:56.23 ID:704zVkCm0 [1/5]

前スレであんこちゃんに向けて歌を歌ったものです。
コメントがついて嬉しかったのでまた作ってみました。
声変えました。あんこちゃんへ届け

http://www1.axfc.net/uploader/Ne/so/121401.mp3
「たいやきとあんこ」
あれ?この手を繋いでみていて
あの、あれ、幼すぎるこの腕
手と手を繋いで 肩並べて歩いたね
髪 風揺れる 君のポニーテール
愛さえくれる 意味のないメール
受信するたび進んでくレール
送付されてたのは 暖かいエール
メールをチェックしてるたび 今日はこんなものを食べたとか ふいに
携帯が鳴り出す 開いたら君でタイヤキの画像 あぁおいしそう
画面に写る君のほっぺたにはタイヤキのあんこ 
「あぁーもう食べてしまい」ってダウト 禁断のあんこ
無邪気な笑顔にうっかり心の声が 
なんてね! ちゃんと噛んでね ほらスルメイカ
すぐ満ちた 幸せのパロメーター 君に届けと想いよ込めた
だけど届かない二人の愛 ただ君に届けたい二人の愛
佐倉杏子カワイイ 想いは色あせない
幸せでいてくれよ 愛と勇気のストーリー

コメント:

282 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/10(木) 00:29:08.08 ID:VMV0bTVf0 [1/4]

この世で一番恐ろしいものは孤独だ
一度、人の温もりを知ってしまうと、ひとりぼっちは何よりも恐ろしい事に気付く
恐怖に苛まれるのが恐ろしいんじゃない 不安が身体を満たすのが恐ろしいんじゃない
寂しさが一番恐ろしいんだ
家族や恋人の愛を享ければ享けるほど、その寂しさは大きなものになっていく
幸福は大きくなるほどに、不幸も大きなものになってしまうんだ
でも、あたしはそれを決して嘆いたりはしない
だって、そんな事をしちまったら、あたしを愛してくれた人に失礼だから
あたしはそれを胸に秘めながら、布団の中で時間が経つのを待つ

あたしの恋人は学校に行ってしまった
あいつは今頃何をしているだろうか
友達とお喋りしているのだろうか それとも、授業を受けているのだろうか
どっちにしろ、あいつが笑ってくれているならあたしは嬉しい
もう時間は9時を回っている でも、まだ9時だ
あと6時間も待たなければならないのか
そう考えるとお腹が減ってきた 朝ご飯は7時くらいに食べたってのに・・・
寂しいとお腹が減るもんなんだな

何時までも布団を被っているわけにもいかないので、あたしは顔を洗って外に出た
やる事がないので、あたしは魔法少女としてのパトロールついでに、鯛焼き屋に向かった
しかし、それは無駄足になってしまった 『本日休業いたします』の張り紙があった
なんだよ、ちくしょー・・・ 魔女も出ないし、鯛焼きも買えないし、今日は最悪だ

あたしは気付いたら町外れの丘に来ていた
ここは、あたしのお気に入りの場所だ
人も少ないし、ここからの景色は綺麗なんだ
あたしは、草っぱらに寝転んで青空を流れる白い雲をぼーっと眺める
ちょっと風が冷たく感じるが、日向はポカポカしていて気持ちいい
あたしは少し、いい気分になって目を閉じた

鴉の声が聞こえる 目を空けると青空は赤紫色に染まっていた
しまった、もう夕方かとあたしは上体を起こすと自分の身体に上着が掛け布団のようにかかっている事に気が付く
気持ち良さそうに寝ていたね、と声が聞こえた
顔をそのまま横に向けてみると、あたしの待っていた人がそこにいた
どうやら、恋人を待つべくあたしが、待たれていたようだ
この流れで言うのも変な気がするが、あたしは恋人におかえり、と言った
恋人は笑顔でただいま、と言ってくれた

この丘から見る夕方の街は美しかった
その隣には、あたしの大好きな人
あたし達は、身体を寄せ合って紅く染まった街を眺めた
夕方の風はとても冷たかったけれど、身体の内側はとても暖かかった

あたしは寂しい孤独に耐えた分、あたしに与えられる幸せも大きなものだった

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288 名前:†[gase] 投稿日:2011/11/10(木) 01:14:24.36 ID:AqM64WIh0

俺と杏子は毎日色んな会話をし、色んな思い出を作り、
時にはベッドをギシギシ言わせ、幸せな時間を過ごした。

しかし、ある日杏子は俺に一言だけ言って来た
「せっかくできた友達が大変な事になった。あたしはさやかを助けに行く」
そう言って家を飛び出していった。
何日も何日も、杏子が帰ってこない。
そして、杏子の友達が遺体となって発見されたあの日
俺は杏子も何か事件か事故に巻き込まれたのではないかと心配をした。

しかし、杏子には遺体が見つかったという報道がされていない。
そう、行方不明のままだ

何日も何日も・・・。
俺は毎日いつ杏子が帰ってきても良いように2人分の食事を作り続けている
奇跡なんて無いのかな?
「杏子が帰ってくる」そういう希望を持つことが間違いなんじゃないかなと
お願いだ神様。杏子を救ってくれ、頼むから、俺はどうなっても良いから

それが「俺が俺であった」最期の記憶になったようだ・・・。

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416 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 00:23:30.16 ID:lQVX6hAa0 [1/3]

11月11日
今日はポッキー、またはプリッツの日と呼ばれるらしい
杏子ちゃんがよく食べているお菓子の日だ
だから、今日はきっと良い日になるだろう
11月11日は不思議な日だ
コペンハーゲンのソクラテス、教会の庭と呼ばれる哲学者キルケゴ-ルが死した日でもあり
連合国とドイツ帝国が休戦協定に調印し第一次世界大戦が終結した日という
安政の大地震が起こった日でもあり、米國の有名俳優レオナルド・ディカプリオの誕生日でもあるという
まぁ、いろいろと出来事の多い11月11日だが、最近では2011年11月11日、つまり今日の事だ
大地震が発生するという噂のようなものが流れているようだ
どうも、破滅願望が強い人間が多いようだ 世知辛い浮世は嫌だねぇ
この前もマヤ暦が云々と終末の噂を聞いた気がするがわたし達には関係ない
わたしにはそんなタナトスは存在しない ただ、わたしは杏子ちゃんと一緒に笑って暮らすだけだ
三千世界の鴉は既に射殺したから、わたしを悩ませ苦しめるものは何もない
でも、まぁ、ポッキーを食べながら仮定の話をするのもまた一興かもしれない
そう思って、決して今日、来る事はないであろう怒りの日について杏子ちゃんと語り合う

もし今日が人類最期の日だったらどうするかと杏子ちゃんに訊いてみた
彼女は、お前と美味いもん食いながら死ねるんなら本望さ、とポッキーを咥えながら答えてくれた
杏子ちゃんらしいな、とわたしは自然と笑顔が零れてしまう
そういうアンタはどうなのさ?、と杏子ちゃんは逆に訊ねてきた
わたしも変わらないよ
世界が何時、奈落の深淵へと崩落するとしても、わたしのすることは変わらない
悲鳴を上げて崩壊する世界で、わたしは杏子ちゃんの瞳を見つめながら愛を囁くだけだよ
そう答えると、杏子ちゃんはお前らしいな、と言った
少しの沈黙の後、杏子ちゃんはわたしの瞳を見つめて誘ってきた
ポッキーゲームやろうぜ、って

定番ゲームと言ったら定番なのだろうがやはり興奮してしまうものだ
恥かしくて互いの口のスピードはゆっくりだ
チョコの部分が溶けていくのが分かる
でも確実にお互いの唇少しずつ近づいていく
二人はお菓子の脆い架け橋を目の前の愛を求めて渡っていく
そして、ついに吊り橋は姿を失い、お互いの愛と愛が触れ合った
柔らかい愛と温かい愛が互いに絡みつき貪りあう
白いミルクのような蜜が互いの口を行き来する
チョコの甘さと杏子ちゃんの甘さが混ざって頭がくらくらする
そして、わたし達は抱きしめ合って、お互いの味を愉しみ合った

譬えこのポッキーのように世界が崩壊しようとも
今のように、わたしと杏子ちゃんは離れることはないだろう
チョコレートとミルクとハニーシロップが混ざったような甘い楽園で
わたしと杏子ちゃんはお互いの瞳を見つめ合っていた

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536 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/12(土) 00:29:20.97 ID:rzUlJ1tT0 [1/5]

 お布団の中は温かいね
「そうだな、でもアンタとくっついてるともっと温かいよ」
杏子ちゃんがわたしの身体にぴったりとくっついてくる
時刻は午前8時を回っている
冬の朝は寒くて辛い 窓から差し込む光は気持ちいいけどやっぱり寒いものは寒い
どこかの貴族は『冬はつとめて』なんて言ってるけど、寒いのは嫌だ
こうやって杏子ちゃんとぬくぬくしてる方が気持ちいい
こんな寒い時に外に出る方が『わろし』だよ
そんなことを思っていると杏子ちゃんがわたしのほっぺたをつんつんしてきた
 どうしたの、杏子ちゃん?
「アンタのほっぺってぷにぷにしてて可愛いな」
うぅ・・・恥ずかしいよぉ///
わたしの顔が真っ赤になるのもお構いなしに杏子ちゃんはつんつんを続ける
でも、それはとっても嬉しいなって思うわたしだった
だって、世界一、宇宙一大好きな人から「可愛い」なんて言ってもらったんだから
わたしは嬉しくなって杏子ちゃんにスリスリする
「ははっ、今日のアンタは甘えん坊だな」
そう言って杏子ちゃんはわたしの頭をわしゃわしゃと撫で回してくれた
雑な撫で方だけど優しさが滲み溢れてくるような感じでとっても落ち着くの

「そろそろ腹減ってきたな」
杏子ちゃんのお腹がぐぅと可愛い声で鳴いた
「なー、そろそろ起きようぜー」
杏子ちゃんはごろんと転がって布団から抜け出す
そして、部屋の全てのカーテンを思いっきり開ける
聖なる太陽の光がわたしを焼き払おうとする
 やだー眩しいもん!
そう言ってわたしは身体を丸めて布団の中に隠れる
「仕方ねーなぁ」
杏子ちゃんはそう言ってわたしの方に歩み寄ってきて
「起っきろーーーー!」
とわたしの布団を剥ぎ取った
 やめて本当に寒いよ凍死しちゃうよ導かれちゃうよ
布団を剥がれてもなお、抗議するわたしの顔を見て杏子ちゃんは溜め息をついた
「じゃあ、あたしが温めてやるよ」
杏子ちゃんはわたしの瞳を蕩けた瞳で見つめ、唇を重ねてきた

「ったくワガママなヤツだよな」
杏子ちゃんの舌がわたしの唇を時計回りに這い回る
何回も這い回ると次は反時計回りにわたしの唇を弄ぶ
頭がくらくらしてきたと思ったら杏子ちゃんの舌がわたしの舌とハグをした
 杏子ちゃんの舌、とっても気持ちいいよ///
「アンタが起きるって言うまでずっと続けるからな///」

気が付いた時には、日は既に落ちていた

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584 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/12(土) 10:10:51.69 ID:el8fkBuR0

杏子ちゃんは本来偶像崇拝は禁止されている
現象界の像として観るのではなくイデアの中で観るべきである
杏子ちゃんの匂い、味、感触などは偶像では表現出来ない
それは、つまり杏子ちゃんの全知全能性を否定する事となり冒涜とされる

しかし、文明化する社会で人間は自然や神を対象化して扱うようになってきた
デカルトの合理主義的思想やベーコンの「知は力なり」と云われるような主知主義的思想によるものであろう
その思想に伴い科学が生まれた
ルネサンスや宗教改革により、神や自然中心の時代に終止符が打たれた
そして、人間中心主義の時代が訪れる

しかし、人間中心主義も永遠というわけではなかった
我々人類は最大の過ちを犯す
第二次世界大戦である
連合国と枢軸国の争いである
1939年、ドイツがポーランドに侵攻した事が発端と学校で習うだろう
当時、ドイツ、イタリア、そして日本といった枢軸国にはファジズムが台頭していた
一方、アメリカやイギリスは自由主義であった

日本は1941年、マレー半島コタバルを奇襲、続けて真珠湾を奇襲し対米英に宣戦布告し大東亜戦争、太平洋戦争が始まる
戦争前期の南方作戦は順調に進んだ
しかし、ミッドウェー海戦を期に日本の快活劇は幕を閉じた
そして、1945年、原子爆弾が広島、長崎へと投下され8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し無条件降伏した

最早、我々人類は自然をコントロール出来なくなっていた
チェルノブイリ、スリーマイル、そして福島の原発事故がそれを語っているだろう
人間は再び自然を、神を見つめ直さねばならないのかもしれない
現代を越え、ポストモダンがやって来た

そんな中、葛藤する私を救済してくれたのが佐倉杏子ちゃんであった
彼女は俗と神聖さを持っていた
辛い時には私の頭を撫でてくれた
楽しい時には共に笑い合った
もう、私は満たされていた
その筈なのに、杏子ちゃんのフィギュアが発売されぬと聞いて私は涙を流した
すると、杏子ちゃんは私の頭を撫でてくれた
「泣くなよ、あたしはずっとここにいるぞ」

鉄の車輪が私の身体を分解し、辺りには鉄の匂いが広がっていった

コメント:

675 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/13(日) 00:27:35.01 ID:OAupHyVI0 [1/6]

ロッソ・ファンタズマって何だろう?
杏子ちゃんがよく言う寝言なんだけど、何のことだろう?
何処かのお菓子の名前だろうか 響き的にイタリアっぽいなぁ
なんか美味しそう お上品なクッキーって感じがする
わたしもそれを杏子ちゃんと一緒に食べたいな
だから、わたしは杏子ちゃんに聞いてみたの
「ロッソ・ファンタズマって何?」って
すると杏子ちゃんは石のように固まってしまった
「ねぇってば~」とわたしは杏子ちゃんの身体を揺さぶり石化を解く
「どういうことだ・・・おい・・・なんであんたがそれを知ってるんだ」と杏子ちゃんは驚いた様子
「毎晩、寝言で言ってるよ?」とわたしが答えると、杏子ちゃんは顔を真っ赤にして自分の顔を椛のような手の平で覆う
「あたしって、ほんとバカ・・・」、杏子ちゃんはワルプルギス級の後悔と羞恥を感じているようだ
どうやら『ロッソ・ファンタズマ』とやらはお菓子ではないらしい
そんなに恥かしがるようなものなのだろうか?わたしは益々『ロッソ・ファンタズマ』について興味が湧いてきた
「ねぇ、ロッソファンタズマって何?」ともう一度聞き返すと杏子ちゃんはそっぽを向いて「知らない」と答えた
「ダメだよ杏子ちゃん、そんな嘘わたしには通用しないよ」と言っても杏子ちゃんは無視するの
温厚なわたしもちょっと哀しくなっちゃった だから、わたしは最終手段に出ることにしたの

「教えてくれないんなら仕方ないね、もう聞くのはやめにするよ」と言うと杏子ちゃんはほっと胸を撫で下ろした
「だから、みんなに電話で聞いてみるね」とわたしは立ち上がり電話の方に向かおうとすると
「ふっざけんじゃねぇ!」と杏子ちゃんがわたしの手を掴んだ
釣れた、とわたしは内心喜んだ ここまで来ればあともう少しだ よしっ!頑張るぞっ!
「なんで杏子ちゃんは怒ってるの?」と言うと「別に怒ってねーよ」と頭を掻きながら言った
「わたしはロッソ・ファンタズマについて知りたいだけなのに、なんで杏子ちゃんはそんな意地悪するの?」
わたしは今にも涙が零れそうな瞳で杏子ちゃんに訴えかける
「なんで杏子ちゃんは、わたしに意地悪するの?」
「意地悪なんて━━」杏子ちゃんが返す前に一気に畳み掛ける
「そんなのってないよ!あんまりだよ!こんなの絶対おかしいよ!」
わたしは俯いて、すすり泣きをした
「ったく仕方ねーな・・・誰にも言うなよ・・・?」
「やったーー!」とわたしは喜びと達成感のあまり、ジャンプしてしまった
「オイ・・・あんた・・・?」
しまった・・・やってしまった・・・!杏子ちゃんはお怒りのようだ
「あんたみたいな子にはきちんとお仕置きしないとな・・・」

杏子ちゃんがわたしの身体を抱きしめる
魔法少女せある杏子ちゃんの力は強い、わたしなんかじゃとうてい抜け出すことはできない
でも、抜け出す気なんてないよ だって、怒られてるのにこんなに気持ちいいんだもん///
杏子ちゃんの柔らかい唇がわたしの唇に触れ、濡れて、愛でる
「お仕置きなんだから、あんたは喜んじゃダメだろ?」
杏子ちゃんがわたしの瞳を見つめて甘い苦言をわたしに与える
「だって杏子ちゃんが大好きなんだもん・・・」
わたしは杏子ちゃんの顔に唇を近づける
「ねぇ、杏子ちゃん・・・///」
わたしは杏子ちゃんに囁きかける
「なんだよ・・・///」
杏子ちゃんは恥かしそうな声でわたしの瞳を見つめる
「ロッソ・ファンタズマって何?」
「あたしの最高の必殺━━」
「あっ!?」

杏子ちゃんにゲンコツされてしまったわたしなのでした

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841 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/14(月) 00:28:42.32 ID:4ARrCuhj0 [1/3]

最近は寒いし、テレビも面白くないからわたしと杏子ちゃんはよくゲームをしている
据え置きのゲームもするし、携帯ゲームもする
今日は炬燵でお茶を飲みながら杏子ちゃんとDSで対戦をしている
杏子ちゃんは「うーん」とお茶を啜りながら悩んでいる
ゲームセンターのゲームが得意な杏子ちゃんでもやっぱり苦手なものはあるのかな
実を言うと今やってる対戦は5回目なのだ
杏子ちゃんはどうやら負けず嫌いらしくて、全敗がどうしても許せないらしいのだ
「あたしが少なくとも1回勝つまではやめさせねーからな」と闘争心に火をつける杏子ちゃん
「じゃあ手加減してあげようか?」と訊いても「本気でぶつかって来い」と言う杏子ちゃん
それは勝者のセリフだよ、と心の中でツイートするわたしなのだった
まぁ、それでも負けず嫌いな彼女の姿が微笑ましくて杏子ちゃんの相手をしているのだ

「どういうことだオイ・・・また、外れちまったじゃねーか!」と驚愕する杏子ちゃん
「ロッソ・ファンタズマして回避率を最大にまで上げたからね~」とわたしは杏子ちゃんに説明する
「普通にかげぶんしんって言えよー」とジト目で文句を言ってくる杏子ちゃん 可愛い///
わたしはにこにこしながら「わたしに勝ったらね?」と杏子ちゃんをからかってみる
「やった!やっとあたしの火焔放射が当たった!ざまーみろー!堕ちろセミ野郎!」とはしゃぐ杏子ちゃん
可愛いよ、杏子ちゃん/// でも、こうやったら杏子ちゃんはどんな顔をするかな?
わたしはDSを操作する
「ふっざけんじゃねぇ!バトンタッチってどういうことだよ!?」杏子ちゃんの希望が砕け散った
「これも戦略の一つだよっ!」とわたしが言うと杏子ちゃんが泣きそうな顔になってた
「どうする?サレンダーする?」と杏子ちゃんに一つの道を与えてあげた
「んなわけねーじゃん!絶対勝ってやるからな!」

結果、わたしの全勝だった
杏子ちゃんは疲れてしまったようで、もう勝負しようとは言ってこなかった
「それにしても、アンタ意地悪な戦法をとってくるよな・・・」と杏子ちゃん
そんなことないんだけどなぁ・・・
ただ、回避率を最大にして、相手のステータスを異常にして戦ってるだけなんだけど
「でも、杏子ちゃんの悔しがる姿が見られてわたしは幸せだよ」
そう言って、わたしは炬燵の中に潜って進み、杏子ちゃんの隣から顔を出す
「さぁ、罰ゲームの時間だよ!」
杏子ちゃんは諦めたような顔でわたしを受け容れてくれた

杏子ちゃんを炬燵の中に引き擦り込む
中はとっても温かい いや、ちょっと暑いくらいかもしれないね
その中でわたしは杏子ちゃんを抱きしめ唇を重ね合わせた
炬燵の暑さの所為か、キスの魔力の所為か 杏子ちゃんの顔は蕩けていた
しばらく杏子ちゃんを愛で続けているとわたし達はいつの間にかに汗びっしょりになってしまった
炬燵という閉鎖された空間の中に杏子ちゃんの汗の匂いが広がる
頭がクラクラしてしまいそうなほど心地のいい香りだ
そんな中、わたしは杏子ちゃんをずっと愛し続けた
流石に暑くなって炬燵から出ると、杏子ちゃんはわたしの汗だくの姿を見てこう言った
「一緒にシャワー浴びるか」

結局、浴室でも愛し合って、汗だくになってしまったのでした

コメント:

1000 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/15(火) 00:34:41.05 ID:H04vCxeq0

夜の静寂、寒空の下でわたしは銀輪に跨り坂を下る
月は見えぬが満天の星空は今にも頭に落ちてきそうだ
そして、わたしの後ろにはコート姿の杏子ちゃん
わたしの背中は温かかった
「風が冷たいけど、気持ちいいな」と杏子ちゃんはわたしに囁く
わたしは相槌を打ち、白銀の馬に鞭を打つ
「少し、スピードを上げるからちゃんと掴まっていてね」と杏子ちゃんに言う
杏子ちゃんがわたしの肩をぎゅっと掴む
わたしは背中に愛の温かさを背負いながら、冷たき漆黒の虚空を切り裂き進む

わたし達はこんな深夜に何をしているか
目的地はない ただ、夜の街を滑走するのが楽しそうだったから、こうしているだけだ
というのも、あるテレビ番組で夜中の銀輪散歩の特集をやっていたのを見たからだ
それを見た杏子ちゃんが「あたし達もこれやろーぜ」と眼をキラキラさせながら提案してきたのだ
夜というと不審者や非行を行う輩が跋扈しているという感じがするので、わたしは少し懸念したが、
それを見透かしたのか杏子ちゃんはこう言った
「大丈夫だよ、何があってもあたしがアンタのこと守るから」って
かっこいいよ杏子ちゃん・・・
だから、わたしは杏子ちゃんの提案を呑んだ

一っ走りして少し疲れたわたし達は公園のブランコに乗っていた
一つのブランコにわたしと杏子ちゃんが一緒に乗っている
わたしが座り、杏子ちゃんが立っている
真夜中の公園に静かに響くキコキコというブランコの声
「何年振りだろーな、誰かと一緒にブランコに乗ったのなんて」
杏子ちゃんが遠い空を見ながら呟く
「あの時はモモがブランコからすっ転んじまって、泣きやませるのに苦労したよ」
杏子ちゃんはどこか空とは別のところを見ているように思えた
きっと寂しいのだろう いくら気丈に振舞おうとも寂しいものは寂しい
「杏子ちゃん・・・」
「あっ、悪いな なんか辛気臭くなっちまって」
杏子ちゃんはわたしに微笑みかけながらブランコをこぎ始めた
「ほら、何してんだよ、アンタもこげって!楽しいぞ?」
杏子ちゃんの笑顔を見たら、わたしも嬉しくなった
足を伸ばして、縮めて、わたしはブランコをこぎ始めた
こうやって、ちゃんとブランコをこぐなんて久しぶりだ
「久しぶりにやってみると楽しいね」
「でも、あんまりはしゃぎすぎてすっ転ぶなよ?」

わたしと杏子ちゃんは、何処かノスタルジーを感じさせるブランコの音に耳を傾け>>961に乙をした

  • ポエマーが>>1000を取得 (2012-02-26 20:35:59)
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