【まどか☆マギカ】佐倉杏子は昭和の遺産可愛い81杯目


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78 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/08(木) 00:00:14.66 ID:LR/QQ7D90 [3/3]

あたしはあいつから貰った携帯音楽プレイヤーを再生しながら夕焼けの町を散歩する
Michelle, ma belle These are words that go together well My Michelle
あたしは英語は得意じゃないが、なんとなくいい歌だってことくらいは分かる
そう言えば12月8日、今日はジョン・レノンの命日らしい
I love you, I love you, I love you
こんくらいなら、あたしでも訳せる
「あんたが好きだ あんたが好きだ あんたが好きだ」
そんなに好きなのか、あんたは
いや、あたしも人のこと言えねーか
うん、やっぱいい歌だな

あたしはその歌を口ずさみながら夕焼けを背に帰路に着く

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215 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/09(金) 00:07:16.02 ID:SFHsbbkF0 [1/5]

トーストとウインナーとコーヒのいい匂いがする
妹があたしの身体を揺さぶり起こす
寒くてベッドから出たくないが、いい匂いに釣られてあたしは起きる
妹は寝起きのあたしの顔を見ると向日葵のように笑った
あたしも、そんな妹の笑顔が嬉しくて笑った

居間で母さんと父さんにおはようと言う
二人ともおはようと返してくれた
あたしは席について手を合わせいただきますと言った
母さんは召し上がれと言った
その朝食はとても美味しかった
あたしはとても幸せだった

でもあたしは知っていた
これは夢なのだと
今あたしの周りにいる家族は幻だと
これは神様が見せてくれている夢なんだと
あたしは神様にありがとうと心の中で言った

だからあたしは目一杯笑ってみせた
あたしはひとりぼっちじゃないんだと

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346 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/10(土) 00:05:43.31 ID:xZ2u8wH80 [1/3]

静かな町外れの丘で
あの日あの時あの場所で
一緒に眺めた寒空の月
息は白く手袋はめて家族と仰いだ綺麗な丸いお月様
夜空は儚い過去の幻影を視せる
あたしはマボロシに魅せられるまま
自然と足が向かって行くんだ
あの想い出の小高い丘へ

星が綺麗だ月が綺麗だ町の光が美しい
静かな丘で白く儚いあたしの吐息
それはまるで空気に溶けるかのように一瞬で色を失った
寒い寒いとっても寒い
ちゃんと手袋もはめてるってのになんでこんなに寒いんだろう
この場所はあの場所で何も変わっていないのになんでこんなに寂しく感じるんだろう
分かってるそんなこと
ここが変わったんじゃない
あたしが変わっちまったんだ

それでも月はあの頃と変わらず丸くて美しかった

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351 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/10(土) 01:43:16.02 ID:7Vtrgqib0

赤い髪 撫でると赤く なる頬に そっとキスして 愛をささやく
ねえ杏子 君は天使かい? 女神かい? どちらにしても 愛しているよ
もう真っ赤 真っ赤な果実 名は杏子 むしゃぶりつくと もうじゅくじゅく

短歌に挑戦してみたけどムズいな……。自分で書いてみて初めて俵万智の凄さに気付く。 

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421 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/11(日) 00:08:48.21 ID:+Sl31nG50 [1/3]

漆黒の夜空に坐す紅い月
人はこれを皆既月食と言うらしい
それは不気味に、艶やかな表情であたしに微笑みかける
こんな夜には吸血鬼でも出てきそうだ
紫紺の夜霧でもかかっていれば、本当に現れてもおかしくなさそうだ
世界の終末というには余りに大袈裟すぎるかもしれないが、何か不思議な事が起こりそうだ
そんな事を考えながら、コンビニで買った肉まんをもぐもぐしながら散歩する

イレギュラーな夜を愉しんでいると、真夜中の閉まった店の窓ガラスにあたしの姿が映った
おうおうこりゃ面白いもんだね
まるで、こいつぁ吸血鬼じゃねーか
漆黒のフード付きコートで身を包むあたしの目は赤く輝いており、八重歯も吸血鬼のようだ
吸血鬼・・・悪魔・・・人を惑わせる魔女
案外、親父の言った事は的を得ているのかもしれない
それに、人の生命を吸う吸血鬼ってのも、人を食いものにする魔女に似てるしな
そして、その魔女を屠るのがあたし、魔法少女だ

北の廃墟の方向から魔女の気配がする
面白い、この赤い月という舞台で魔女狩りとは
人の生命を屠る魔女の血をあたしが啜ってやろう
あたしは槍を携え、廃墟に向かって走り出す
さぁ、魔女の居城に吸血鬼の入城だ
月が尽きる頃に、魔女の生命も尽きていることだろう

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493 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/12(月) 00:05:23.23 ID:Gs4YUS/m0 [1/4]

ぺたぺたと廊下に響くあたしの足音
足が凍ってしまいそうな寒さだ
靴下を穿けばいいんだろうけど、あれはなんか束縛されてるような感じがして好きじゃない
じゃあスリッパを履けばいいと言われるだろう
でも、あれはいつどこで脱いだか忘れてしまうからダメだ
そんなわけであたしは裸足でペタペタと冷たい廊下を速歩きしているわけだ
愛しの炬燵に向かってとてとてと小走りする
しかし、急ぎすぎた所為かドテッとこけてしまった
膝を擦りむいてしまった・・・あたしって、ほんとバカ

炬燵に入りぬくぬくするあたし
やっと、シャングリラに着いたよ
あぁ、やっぱ炬燵は最高の友達だ
あたしはそんな温かい楽園に包まれて目を閉じる
さっき擦りむいたところがちょっと痛いけど、この幸せと比べたらなんてことない
あたしは夢の国に誘われるのだった

どういうことだ、オイ!
あたしの身体におかしなことが起こっていたのだ
鼻がつまって、のどが痛いし、おでこに手を当ててみると若干熱もあるみたいだ
下着の下に手を入れ、肌を直に触れてみると若干湿っている、汗のようだ
あたしははっとして親父の言葉を思い出す
『杏子よ、炬燵で寝てはならないよ 風邪という悪魔に身体を蝕まれてしまうからね』
どうやら、あたしは風邪をひいてしまったらしい
まったく、炬燵はあたしを惑わせる魔女だな
でも、あたしはあんたと一緒にいてやるよ
ひとりぼっちは寂しいもんな
そう言って、あたしは再び炬燵と一つになる

翌朝、あたしは37.7℃の熱を出して、泣いた

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587 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/13(火) 00:04:55.21 ID:VHO9eCj40 [1/2]

風邪をひいてしまったあたしの朝は早い
でも早いってだけで、何もいいことなんてありゃあしない
薬を飲んで寝たお陰か熱は収まってきたが相変わらずのどや身体の節々が痛い
そう、あたしは病人だ、依然変わりなくね
あぁ、なんてこった!目を覚ましてまだ5分も経ってないはずなのに激しいのどの渇きがあたしを蹂躙する
耐え切れなくなったあたしは炬燵から飛び起きて洗面所に向かい蛇口を捻り水を出す
あたしはそれを懸命に飲んだが、なかなか渇きは消え去らない
ただただ、お腹がカポカポになっていくだけであたしののどは潤わない
水を飲みすぎた所為かあたしは無性におしっこに行きたくなった
あたしは蛇口を捻り水を止めてから、トイレに直行する

あぁ、なんて最悪な日なんだろうか
のどは痛いし、すぐおしっこに行きたくなるし、相変わらず寒いし・・・
なんて嫌なことを考えていても仕様がないな
うん、ポジティブに行こう、ポジティブに!
せっかくお日様も出ていることだしな
あたしは気分を切り換えて炬燵に入ってテレビの電源を付ける
そして、さっき冷蔵庫から引っ張り出してきたフルーティーなゼリーを食べる
温かい炬燵で冷たくてのどごしの良いゼリーを食べるのは幸せなことだ
風邪ひいている時のゼリーはなんて美味しいんだろう

ゼリーを食べ終わったあたしののどの渇きは引いているように思えた
まるで、楽園に誘われたかのような快適な気分だった
大袈裟と言われるかもしれないが、あたしにとってはそれほどだったんだ
渇きが消え去ると、心地良い眠気があたしの中に入ってきた
まだ9時くらいだし、ちょっとくらい横になっててもいいよな?
テレビから聞こえるキャスターの声がちょうどいい子守唄のように聞こえる
あたしは睡魔に誘われるまま横になって、目を閉じた

正午すぎ、あたしは目を覚ました
そして、今までにないほどののどの痛みを感じて、泣いた

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753 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/14(水) 00:02:08.05 ID:2EVDe5Nj0 [3/3]

12月14日、今日は予言者ノストラダムスの誕生日だったり、
赤穂浪士が吉良の屋敷に討ち行った日だったりするらしい
でも、あたしにとってはそんなことよりクリスマスイブのちょうど10日前といったイメージの方が強い
あたしはイブを含めて今年のクリスマスが楽しみなんだ
だって、今年は大好きな人と一緒に過ごせるから

あの日以来、毎年ひとりぼっちだった寂しいクリスマスの夜
外に出ると何処へ行っても、カップルだの家族連れだのが幸せそうな顔をして歩いていた
あたしはその風景が大嫌いだった
あれは一種の嫉妬だったのだろうと、今になって思う
何故、あたしはひとりぼっちなのに、どいつもこいつも町を行き交う奴らは笑ってるんだ、って
勿論そんなのあたしが過ちを犯した所為だって分かってた
でも、それでも、理性ではそう理解していても、あたしの感情は納得してなかったんだ
それは多分、あたしも家族と過ごしたクリスマスが最高に幸せだったと覚えていたからだろう
妹が母さんの作った料理を摘み食いして、 それをあたしが注意すると妹はあたしをからかうように逃げて
親父と母さんはそんなあたし達姉妹を見て、笑っていた

あたしはクリスマスが大好きだった
だからこそ、あたしはクリスマスが大嫌いになった
でも、それより大好きなクリスマスを大嫌いと感じてしまうあたし自身が何より嫌いだった
どうしてこんなになっちまったんだろうって涙を流した日もあった
全て自業自得な癖に、悲劇のヒロインみてーな面をして泣いているあたしが大嫌いだった
そんな日は気を晴らす為にいつも以上に甘いものを一心に貪った
でも、どんだけ食っても、腹も心も満たされない
大好きな鯛焼きも、チョコレートも、その時ばかりは全く美味しくなかった

今年になって、あたしの人生は変わった
あたしに大好きな人ができたんだ
そいつはおっちょこちょいで危なっかしい奴だけど、とっても優しくて愛おしい
一緒にいるだけで心が癒される、そんな奴だ
あたしはそいつと今年のクリスマスを過ごす
あいつはあたしに約束してくれた
「今年のクリスマスはずっと一緒に過ごそうね」って

あいつのお陰で再びクリスマスを好きになれそうだ

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868 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 00:04:05.23 ID:WBEFl1to0 [1/5]

12月15日、クリスマスまであと10日だ
それ以外にもGHQが神道指令を発令した日だったり、暴帝ネロの誕生日だったりするらしい
あと、センター試験ってのが1ヶ月切ったとかテレビの朝のニュースで言ってたな
よく分からないが受験生ってのは大変なようだ
そんな事をぼやいていたら恋人に「毎日魔女を狩ってる杏子ちゃんの方が大変なはずだよ!」と言われてしまった
でも、もう生活の一部みたいなもんになっちまったから、これと言って大変って感じはしないんだよなぁ
恋人との朝の何気ない会話を思い出しながら、あたしは今日も炬燵でぬくぬくする
あぁ、今日もお茶と蜜柑が美味いな

家の蜜柑、ついでにお菓子が切れてしまった
炬燵に入ってぱくぱくぱくぱく食べていたら食べ物なんて、すぐになくなってしまうもんだ
本当に恐ろしい奴だよ、炬燵ってやつは
だから、あたしは町に出てきて買い物をすることにしたんだ
あたしはすぐに八百屋で蜜柑を買って、隣のお菓子屋さんでお菓子を買った
お菓子はスーパーで買うよりお菓子屋さんで買う方が安いんだ
さぁ、買うもんは買ったし早く家に帰って炬燵でぬくぬくしよう
そう思って帰路に着こうとするあたしに一つの誘惑が襲いかかってきた!

とても美味しそうな匂いがあたしのすぐ隣から漂ってくる
その正体は焼き鳥の匂いだった
もも、皮、ねぎま、レバー、つくね、その他もろもろの焼き鳥があたしを誘惑してくる
焼き鳥が輝いているように見える
あぁ、マズイ、涎がボタボタ零れてきた
そんなあたしの姿を見て焼き鳥屋のおっさんは笑う
こんな姿を見られちまったからには買わずにはいられない
だから、あたしはももを3本買って行くことにした
すると、おっさんはさらにももを2本おまけしてくれた
あたしはお礼を言って、軽快なスキップを踏みながらあたしは帰る

あたしは家に着くまで、ずっと焼き鳥の串をしゃぶっていた

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985 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/16(金) 00:11:28.43 ID:qBkeOLMY0 [1/2]

12月16日、年表を見てみるとこの日は色々な事が起こった日である事が伺える
戦艦大和が就役した日であり、34・38・39代の内閣総理大臣を務めた近衛文麿が服毒自殺した日でもあるらしい
でも、もっとも記憶に新しい出来事と言えばポケモンショックだろうか、ポリゴンは悪くない
まぁ、色々な事があった12月16日だが、わたしがすべき事は変わらない
今日もわたしは最愛の恋人、佐倉杏子ちゃんを愛でるだけだ
杏子ちゃんを愛でる事はわたしにとって最大の義務であり、最大の権利である
わたしが杏子ちゃんの頭を撫でると杏子ちゃんは笑顔になってくれる
杏子ちゃんの笑顔はわたしが守るべきものでもあり、わたしにとっての最大の癒しでもあるのだ
だから、わたしは杏子ちゃんを愛し続ける
たとえ杏子ちゃんがわたしの腕から逃れ出ようとも、わたしはそれを再び捕まえて、愛し尽くしてみせよう
わたしはもう佐倉杏子ちゃんという存在なしでは生きていけない身体になってしまったのだ

炬燵でお茶を啜りながらペラペラと本のページをめくる杏子ちゃん
どうやら、この前の部屋整理の際に出てきた一昔前のゲームの攻略本を読んでいるようだ
殆んどゲームボーイカラーやアドバンスのソフトの攻略本だ
杏子ちゃんはそれらを真新しそうな眼で見ている
わたしが懐かしいと思うものに、そのような表情を見せる杏子ちゃん
それを見るとわたしと杏子ちゃんの育った環境の差を見せつけられるようだ
わたしは改めて自分の育った環境が恵まれている事を実感する

別にわたしは杏子ちゃんの育った環境が恵まれたものでなかったと言うのではない
だが、客観的に見れば望むものを与えられたわたしの方が恵まれた境遇と言えるだろう
勿論、わたしは物質的満足感のみで幸福だ不幸だと言っているわけではない
だから、わたしは杏子ちゃんが今まで幸せだったか不幸せだったかなんて分かりもしない
やはり幸福を規定するものは精神的な充実だとわたしは信じている
そのように考えるとわたしは今、この瞬間最高に恵まれていると言えよう
何故なら、わたしのすぐ隣に杏子ちゃんがいるのだから

食事を終え、わたしは杏子ちゃんとアニメを見ていた
「ピカチュウって昔は太ってたんだな、知らなかったよ」と呟く杏子ちゃん
そういえば、今日はポケモンショックの日だったね
「なんだ、それ?」と首をかしげる杏子ちゃん
わたしはその概要を説明してあげた
「へぇ~、『テレビを見る時は部屋を明るくして離れて見てください』ってのはそれが原因だったのか」
正直、わたしもその頃のことはよく覚えてないんだけどね
「でも、あたしを見る時は部屋を暗くして近づいて見つめてほしいな///」
そう言うと杏子ちゃんは甘えたような表情でわたしに顔を近づけてきた

その夜、わたしは杏子ちゃんと激しく愛し合いすぎてショックしそうになってしまったのでした

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