【まどか☆マギカ】佐倉杏子は十六茶チョコ可愛い89


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80 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 23:59:55.73 ID:ok31frIi0 [4/4]

2月13日、そろそろ2月もあと半分だ
今日は坂下門外の変で安藤信正が水戸の浪士に襲撃され負傷した日で、英・米空軍が無防備都市宣言していたドレスデンを空襲した日
鎌倉幕府第3代将軍源実朝やその甥公暁の命日である
公卿は第2代将軍源頼家の子で、暗殺された父頼家の仇討ちとして実朝を討ったとされ、その公卿も即日暗殺されてしまったという
しかし、実は頼家を殺害したのは実朝ではなく北条氏の手兵によって殺害されたとされている
それを北条氏が公暁に頼家を殺害したのは実朝である、と唆した事により公暁が実朝殺害に至った
つまり頼家・実朝、そして公暁は全て北条氏の思惑通りに動かされて、そして死んでいったのだ
こうして源氏将軍が途絶えてからは北条氏が権力を握り幕府を思うままに支配していった
源氏将軍の後にも摂家将軍、宮将軍と将軍職は続いたが、やはり北条氏、執権の傀儡にすぎなかったといえる
こうやって歴史を見ると昔はかなり血生臭かったという事がわかる
わたしと杏子ちゃんが生まれた時代が平和な時代でよかったと切に思う
だから平和に感謝してわたしと杏子ちゃんは優しい愛を育むの

はぁ、行きたかったなぁ・・・とわたしは溜め息をつく
「どうしたんだ?溜め息なんてついて」
ワンダーフェスティバルっていうイベントが昨日あったんだけど、遠くて行けなくてね・・・
「そりゃ残念だったな。でも、そんな溜め息ばっかついてついてると幸せが逃げてっちまうぞ~」
杏子ちゃんはわたしのほっぺたをつんつんしてわたしを慰めてくれる。優しいね杏子ちゃん
「ほら、十六茶でも飲んで元気出しなよ?」
まだ残ってたんだね十六茶・・・。正直、ちょっと飽きたなって
「少なくともあと20本は残ってるぞ」
うへぇ・・・
「あんたはそんなもったいないことしないと思うけど、捨てたりすんなよ?
どんなに飽きたって食い物飲み物なしじゃあたし達は生きていけないんだからな」
軽そうに杏子ちゃんは言うけれど、その言葉には重みがあった
きっとそれは杏子ちゃんの過去に因るものだろう
「あっ、ごめんな偉そうに言っちまって」
ううん、杏子ちゃんの言う通りだよ。それにまだ賞味期限切れるまで時間あるから少しずつ飲んでいけば大丈夫だよね

わたしと杏子ちゃんはお風呂に入っていた。時間は8時、ちょっと早いかな?
「お風呂は温まるなー」
湯気で色んなところが霞んで見えてしまうのが残念だ
「冷蔵庫で冷やした十六茶美味しいな、あんたも飲むかい?」
わたしは杏子ちゃんからそれを受け取ってごくごくと全て飲み干した
温かいところで飲む冷たいものはやっぱいいね!
「いい飲みっぷりだな!でも、全部飲んでいいなんて言ってないぜ?」
ごめんね、杏子ちゃん。今ちょっと冷蔵庫から持ってくるね
「そのすっぽんぽんの姿でか?」
杏子ちゃんの言葉に思わずわたしは耳まで赤くしてしまう
「別に持ってこなくたっていいさ。だって、目の前にお茶よりももっといい飲み物があるからな」
杏子ちゃんはわたしの身体を舐めるように手を回して、一通り撫で終えるとぎゅっとわたしの身体を抱きしめた
恥ずかしいよぉ杏子ちゃん…///
「あんたが恥かしがってくれた方が、あんたのミルクは甘くなるからな///」
そんなことっ…///ないよぉ///
「そんなことあるんだよな、それが」
んっ…///根拠は何なの?/// きゃっ…!///そんなとこ触っちゃ駄目だよぉ…///
「統計さ///」
そう言って杏子ちゃんはわたしの唇を貪り、撫で尽くし、舌を絡ませる
「ほおら、あたしの言った通り、今のあんたはとっても甘くて美味しいよ…///」

杏子ちゃんはわたしのことをとっても甘いって褒めてくれたけど、杏子ちゃんもとっても甘くて美味しかったよ///

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178 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 00:05:53.84 ID:5fA2/yR50 [1/4]

2月14日、所謂バレンタインだ
今日はウァレンティヌス司祭が処刑されたとされる日で近衛文麿が昭和天皇に米英との講和を唱える上奏を行った日
万能人レオン・バッティスタ・アルベルティや第31代内閣総理大臣岡田啓介の誕生日
もともとヴァレンタインは聖ウァレンティヌスに由来するものだとされ、かなり血生臭いお話のようだ
どうやらそれはローマ帝国の時代にまで遡るものらしいが、事実としてはどうであったかは分からない
当時、ローマでは、2月14日は女神ユノの祝日で、ローマの宗教行事は野蛮であるという印象を与える為に、
初期キリスト教会が創作したという説もあるらしい
でも、日本はクリスマスもお正月も存在する国だからバレンタインの起源なんてものはあってもないようなものかもしれない
日本でのバレンタインは主に女性が男性に親愛の情を込めてチョコレートを贈る、というものだが、それは日本独自のものらしい
言うまでもないが日本のバレンタインは殆んどキリスト教の関連はないと言ってもいいかもしれない
文化というものは姿を変えて伝播する事もあるので日本のバレンタインもそれの一種のようなものだろう
杏子ちゃんは教会の娘という立場からバレンタインを見ると微妙な位置に立っているのかもしれない
それでもきっと杏子ちゃんはチョコレートをもらったら喜んでくれるだろう
だから、わたしは「日本のバレンタイン」で杏子ちゃんにチョコレートをプレゼントしてあげるの

「こんなに貰っていいのか!?」
杏子ちゃんはアホ毛をぴょこぴょこ動かしながら尻尾を振って喜んでくれた
今日はバレンタインだからわたしは杏子ちゃんに手作りチョコレートをプレゼントしたの
4種類も作っちゃったけど全部本命チョコだよ!
「ひゃっほう!やっぱあんた最高だよ!」
杏子ちゃんが頬擦りしてくる。円環の幸せに導かれそうだよ!///
「それにしても、あんたも可愛いことするじゃないか///
クリームでLove Me Do なんてさ///」
そう言われるとちょっと恥ずかしいな///
「でも味は最高だよ!あんたも食えよ」
ううん、わたしはいいの。だって、杏子ちゃんの為に作ったんだから
「よくなんかねーよ!あんたと一緒に食べた方があたしももっと幸せになれるからな」
杏子ちゃん…///
「ほら、口あけろよ///」
あーん///
本当だ、自画自賛は恥ずかしいけど我ながらによく出来てるね///

「そういえば、こっちの小さい3つの玉みたいなチョコは何なんだ?」
これは試験的に作ってみたものだよ。ひょっとしたら不味いかもしれないから小さく作ったの
「あんたが作ったものが不味いわけないじゃん!」
杏子ちゃんはそのチョコをひょいっと摘み口の中に放り込んだ
「ん?美味いけど不思議な味がするな…。どこかで飲んだような」
うん、十六茶だよ!十六茶チョコ!不味くない?
「不味くなんかねーよ!それにしてもチョコと十六茶を混ぜるなんてその発想はなかったよ」
じゃあ、わたしもお一つ頂こうかな。・・・うん、意外と悪くないね!

最後に一つ残っちゃったね
「そうだな」
どうする杏子ちゃん
「二人で食べようぜ…交互に口移しして///」
うん///わたしもそのつもりだったよ///
杏子ちゃんは最後の一つのチョコの表面に舌を這わせて、それをわたしの口に入れる
わたしはそのチョコを舌の上で転がして、杏子ちゃんと唇を密着させる
そして、舌で転がして杏子ちゃんの口に移す
これを何回も何回も繰り返す
「さっきのより甘いな///」
そうだね///
「それに何だか温かいな///」
わたしと杏子ちゃんの濃厚なミルクが混ざったチョコだからね///
こうやって転がし合っているとチョコレートは溶けて消えてしまった
でも、わたしと杏子ちゃんはそれに気付かずにお互いの唇と舌を貪り合っていた
いつの間にかにわたしは杏子ちゃんの身体を、杏子ちゃんはわたしの身体を思いっきり抱きしめていたの

チョコレートも甘いけどやっぱ杏子ちゃんには敵わないよ///

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318 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 00:04:33.02 ID:bxW4dDRg0 [1/5]

2月15日、久しぶりに雨が降っている
今日は西南戦争が始まった日で、WWⅡ期にシンガポールのイギリス軍が山下奉文中将率いる日本軍に無条件降伏した日
哲学者のアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドや九鬼周造、天文学者ガリレオ・ガリレイ(ユリウス暦)らの誕生日だ
山下奉文と言えば「イエスかノーか」と英軍に降伏に迫ったとして有名だが、実際はそのような高圧的な態度ではなかったという
日本語の拙劣な通訳と新聞などでの脚色が組み合わさって「イエスかノーか」という言葉が有名になってしまったのだろう
実際、山下は日本国内で英雄視されており、軍歌「比島決戦の歌」では「陸には猛虎の山下将軍」というフレーズもある
また、日本軍が真珠湾を攻撃する前に宣戦布告なしでコタバル奇襲を行ったが、その時の指揮官は山下である
ホワイトヘッドと言えば「西洋の全ての哲学はプラトン哲学への脚注に過ぎない」という「過程と実在」におけるくだりは有名だ
九鬼周造はメジャーな哲学者ではないが三木清や和辻哲郎、西田幾多郎などと同様に日本を代表する哲学者の一人だ
彼はあちこちに留学しており、フランスではベルクソン、ドイツではハイデッガーに師事したと言われる
また、彼がフランスで若い頃のサルトルから直接的にフランス哲学・フランス語を教わっていたという逸話もあるそうだ
わたしも海外に留学してみたいなと思う。勉強はしたくないけれど
それじゃあ、ただの海外旅行か・・・
でも、一度は杏子ちゃんと一緒に海外旅行をしてみたいと思うの

今日のお昼ご飯は久しぶりに外食だ
と言っても、ただのファミレスだけどね
雨のお陰かお客さんの数は少なめだった
「ドリンクバーって本当にお得だな!」
杏子ちゃんはメロンソーダをストローでちゅーちゅーと吸っている
ストローを咥えた杏子ちゃんの唇・・・とっても可愛らしい
「久しぶりに十六茶以外のものを飲んだ気がするよ!」
ごめんね、杏子ちゃん・・・。でも、あと3本で終わるから我慢してね
「おいおい、何謝ってるのさ。あたしは十六茶も好きだよ?」
杏子ちゃんはランチセットのハンバーグをもぐもぐさせながら言う
「雨だと色々と滅入るけど、実際に外に出てみると違うもんだな
食い終わったらちょっと散歩でもして帰らないかい?」
うん、いいよ。杏子ちゃんとなら雪の日でも槍の日でも一緒に散歩したいな
「槍が降ってきたらあんたを抱えて避けるのが大変そうだな」
わたしのこと抱えちゃうの?わたしちゃんと避けられると思うけどなー
「それはないね。結構あんた抜けてるところあるしおっちょこちょいだし」
酷い言われようだね、杏子ちゃん
「でも、安心しろよ。本当に槍が降ってきたらあたしが抱えて、あんたのことを守ってやるからさ」
えへへ、その時はよろしくね。わたしの王子様♪

ファミレスで食事を終えたわたし達は町を見下ろせる丘にやって来た
去年の夏に杏子ちゃんと一緒に夜空を眺めた丘だ
わたし達は傘を指しながら雨の町を眺める
雨の所為だろうか。出歩いている人数は少ないようだ
「雨の景色ってのも乙なもんだね。空はとても綺麗なんて言えるもんじゃないけれど」
でも、たまにはこういうのもいいよね。雨の音をBGMに杏子ちゃんと雨の町を眺めるのも
「雨の音は景色を眺めるだけのBGMじゃないぞ?」
杏子ちゃんは差していた傘を畳みわたしの傘の中に入ってきた
相合傘だね…///
「なぁ、しようぜ…///」
杏子ちゃんはそう言ってわたしの唇を奪った
瀟瀟と降る雨の中、わたしたちは曲を奏でる

それは雨の中で奏でる雨奏曲で杏子ちゃんと奏でる杏奏曲だった

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412 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/16(木) 00:01:27.41 ID:zuU0gqxh0 [1/4]

2月16日、今日の杏子ちゃんのアホ毛は5本だった
菅原道真が大宰府へ向けて出発した日で、ロッキード事件の証人喚問が開始された日
狩野派絵師狩野永徳や経済学者有沢広巳の誕生日
ロッキード事件は大規模な汚職事件だが、「記憶にございません」という言葉が流行したのも、これが契機らしい
確かに有用性のある言葉だ、流行るのもよく分かる
杏子ちゃんがわたしのとっておいたプリンを食べちゃった時、杏子ちゃんを問いただしてみたら
顔を青くして「あたしの記憶にないね」って言ってたのを思い出した
結局、その時はお仕置きとして杏子ちゃんの身体を2時間くらい弄繰り回させてもらったの
別にプリンくらいどうでもよかったけど、嘘はやっぱり良くないからね
でも、お仕置きなのに杏子ちゃんはとても幸せそうに悦んでいて、あれじゃあお仕置きになってなかったかもしれない
そんな事を言ってるわたしも偶に杏子ちゃんにお仕置きされる事があるけど、やっぱりわたしも悦んでしまう
お仕置き、説教ってのは愛情を以って行うものだから、そうなってしまうのも仕方がないのかもしれない
愛情の込められていないお説教なんて、それは説教じゃない。ただのウサ晴らしだ
そう考えると、心を鬼にして子供を叱れる親というものは凄いと思う
わたしも杏子ちゃんもお互いの事を思って叱ったりするけど、いつの間にかに愛の営みになっているのだから
嗚呼素晴らしきかな此世界、世界は愛の御陵威で満ち溢れているよ

杏子ちゃんは布で何やら赤い宝石を磨いている
卵のような形で全てを吸い込んでしまいそうな真紅の宝石を黄金の杯のようなものが支えている
わたしがそれを見たのは久しぶりだ。確か杏子ちゃんの話だとそれは「ソウルジェム」と呼ばれるもの
魔法少女の契約、願望の現実化の代価として魔女との戦いを架せられる契約によって生み出されるもの
魔法少女が魔法少女たる事を証明する魂の輝きを放つ大切な宝石らしい
「よし、これでオッケーだな!」
杏子ちゃんは見事に拭き終えた宝石を見て「これでよし」と呟いた
どうやら杏子ちゃんはパーカーのポッケ中にその宝石を入れていたらしいのだが、それを忘れてポッケにお菓子を入れてしまったらしい
その結果、ソウルジェムはお菓子で汚れてしまったという
だらしのない杏子ちゃんでも流石にマズイと思ったようで、それを綺麗にしようと思ったとか
先ずは濡れた布で汚れを落としてから、乾いた布で拭いて仕上げを終えた杏子ちゃんは一仕事終えたような顔をしている
そんな頑張った杏子ちゃんにわたしはホットココアを出してあげるの
「ありがとな!一仕事した後の甘いものは格別だな」
杏子ちゃんは喜んでくれたようでわたしもとっても嬉しいなって
わたしは杏子ちゃんの綺麗にしたソウルジェムを見てうっとりしてしまった
「そんなに珍しいか、あたしのソウルジェム?」
うん、テレビとかお店とかで何度か宝石を見た事はあるけどこんなに綺麗な宝石は初めてだよ
きっと杏子ちゃんのソウルジェムだからだろうね
「嬉しいこと言ってくれるじゃないの、ちょっとくらいなら触ってもいいよ」
え?本当にいいの?ソウルジェムは魔法少女にとっては大切なものなんじゃ…?
「あぁ、とても大切なもんだ。でも、あたしはあんたに心を預けられると思ってる。
だから、あんたに触ってもらえるなら光栄だよ」
杏子ちゃんにそんな風に思ってもらえるなんてわたしは世界一の幸せものだよ

杏子ちゃんのお言葉に甘えて布越しにソウルジェムを触ってみる
「ひょっとして指紋とか気にしてるのか?そんなのあたしは気にしないから地肌で触ってみろよ」
でも、わたしの指紋なんかがついたら折角の綺麗なのが汚れちゃうよぉ…
「そう卑下するなって。それに寧ろあたしはあんたに指紋をつけてもらいたいって思ってるんだ
あんたの痕跡をソウルジェムに残してもらいたいんだ… ってなんか恥ずかしいな、へへ…///」
杏子ちゃん…/// 分かったよ、わたしの痕跡、ちゃんと残すね
わたしはそっと杏子ちゃんのソウルジェムに触れる。それはとっても温かかった
もうちょっと痕跡を残しちゃおっかな? うん、わたしの愛の痕跡を///
わたしは杏子ちゃんの魂の宝石にそっと口付けをする。やっぱりそれは温かかった
「なんだかあたしの身体まで熱くなってきちまった/// あたしにもキスしてくれよ///」
じゃあ、次は杏子ちゃんに痕跡を残すね///
わたしは火照る杏子ちゃんの身体を抱きしめて、その柔らかそうな唇を塞いだ
もちろん、それはとっても温かくて、美しくて、甘かったの

そして、わたしと杏子ちゃんは海に臨む小さな丘の上に愛の記念碑を建てたの///

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505 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/17(金) 00:16:34.49 ID:bC2KXifY0 [1/6]

2月17日、今日は何か嫌なものを見た
今日はジョルダーノ・ブルーノが火刑に処せられた日で、中川昭一財務大臣兼金融担当大臣が朦朧会見の責任をとり辞任した日
『舞姫』などで有名な小説家の森鴎外や『檸檬』などで有名な梶井基次郎の誕生日でもある
ブルーノは宇宙が無限であると主張し、コペルニクスの地動説を擁護したことで有名な哲学者だ
彼は異端であるとの判決を受けても決して自説を撤回しなかった為に火刑に処せられたという
そういえば今日は「天使の囁き記念日」と言われているらしい
1978年2月17日に北海道幌加内町母子里の北海道大学演習林で最低気温氷点下41.2℃を記録したことに由来するみたい
因みに天使の囁きとはダイヤモンドダストの比喩。なんともロマンチックな表現なのだろうか
でも、天使の囁きと言うとわたしは別のものを想起する。そう、杏子ちゃんの声だ
甘くて優しい杏子ちゃんの声は天使の比喩がピッタリだ
夜の営みの時の杏子ちゃんの愛の囁きは本当に天使のようで声を聞くだけでわたしは神の国に行けてしまうような気になる
だから、わたしは今日も杏子ちゃんが囁いてくれるように杏子ちゃんを愛するの

気が付いた時、わたしの身体は宙を飛んでいた
そして、地面に叩きつけられた。トラックに撥ねられたようだ
痛みは感じない。否、感じられないのかもしれない
ふとわたしは気が付く。景色が赤色に染まっているのを
鉄の臭いがわたしの嗅覚を刺激する。自分の鉄だ。赤い鉄の液体だ。
私の網膜には沢山の人の像が映る。皆、わたしを見ている。倒れたわたしを
誰かがわたしの身体を持ちあげたようだ。人々はその「誰か」を非難する
「そのままにしておけ」「救急車を待て」「素人が動かすんじゃない」
「誰か」は言葉にならない大声を張上げた。「誰か」はわたしを担いでその場を人間離れした跳躍力で離脱した
「誰か」は涙声でわたしの名前を呼び続けた。「あたしの魔法でなんとかしてやる」と言ってくれた
その「誰か」の身体はとても温かくて安心出来るものだった
人気のない所で「誰か」はわたしの身体に「魔法」を施した。でも、もう遅かったようだ
何も感じない。ただ、赤髪の少女が顔をぐしゃぐしゃにしながらわたしに魔法を施し続ける
「誰か」はわたしの大好きな恋人だった。わたしは自分の最期を予期した。
わたしは満足だった。大好きな人の腕の中で息絶えるのが
わたしはそこで死んだ。

わたしの身体はなかった。ただ触覚を除いた感覚だけがある。
まるで神の視点から世界を見ているようだった。
わたしの目(身体がないのに「目」というのは違和感があるが)の前には泣き続ける少女の姿があった
パーカー姿のポニーテール。可愛らしい目と八重歯が特徴的な・・・。わたしの恋人だった
彼女は何度も地面を殴りつけて、そして泣いていた。わたしはそれを見るのが辛かった。
しかし、わたしへの追い討ちは留まる事を知らなかった。
彼女が地面を殴りつけているとパーカーからころんと何かが転がり落ちた
それは黒く濁った赤い宝石。殆んど真っ黒だったが少しだけ赤い光を発していた
彼女はそれを見て、涙を落とした。
「なんであたしを置いて逝っちまうんだよ…ずっと一緒だって約束したじゃんか…」
その涙が宝石の上に落ちる。すると、その宝石からは僅かな赤の光すら消え失せた。
そして何やらどす黒い濁りのようなものを発し、宝石に亀裂が入った。
しかし、彼女はそれに気付いてすらいないようだ。否、気付けないのかもしれない。
更に彼女の涙が宝石の上に落ちる。宝石は悲鳴を挙げて砕け散った
すると彼女はその場に倒れ混み、魂が抜けたように横たわる
そして得体の知れない「何か」が現われた。
わたしの記憶はそこで途切れている

「おい!大丈夫か!?」
その声でわたしは目を覚ました。その声は杏子ちゃんのものだった
「悪夢でも見たのか?凄い魘されていたぞ?」
わたしはわけがわからなくなっていた。ただ、安堵からか涙だけが零れ落ちる
「おい!どうしたんだよ!」
わたしはそれを話そうにも呂律が回らず言葉にならない
杏子ちゃんは察したように、わたしの身体を抱き寄せた
「何を見たか知らないけど、落ち着くまで胸貸してやるよ。でも、落ち着いたら話してくれよ」
恐ろしすぎて何も話せないよ・・・

でも、杏子ちゃんの身体はとても温かくてわたしはすぐに眠ってしまった

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613 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 00:06:32.21 ID:bC2KXifY0 [6/6]

2月18日、三寒四温、温はまだ来ないのだろうか
田沼意次が老中に就任した日で、アメリカのクライド・トンボーが冥王星を発見した日
戦国大名上杉謙信や新選組隊士斎藤一の誕生日である
冥王星と言えば2006年まで惑星とされていた事で有名だが、現在は準惑星に区分されている
因みに冥王星は英語でPlutoでローマ神話の冥府を司る神らしい
ギリシア神話で言うところのハーデースに相当する神様だ
上杉謙信は軍神などの異名を持つ戦国大名として有名だが、初名は長尾景虎だった
のちに関東管領上杉憲政から上杉氏の家督を譲られ、上杉氏と名乗るようになったという
田沼意次は賄賂政治で失敗というイメージが強いが、近年は研究により再評価されている人物の一人だとか
時代も変われば評価も変わる。至って当然の事だろう。芸術の世界では顕著にそれが分かるだろう
だから、杏子ちゃんのお父さんもいつか評価される時が来るかもしれない
信者だった人がお義父さんの教えを思い出して、「今になって思うと、あの話は素晴らしいものだったなぁ」と
宗教という世界では非常に難しい事かもしれないが、お義父さんの説く「新しい信仰」も見直される時が来るかもしれない
もし、見直されなかったとしても自分の教説を多くの人に知ってもらえたと知ったら、天国のお義父さんも喜んでくれるだろう
そして、杏子ちゃんもきっと喜ぶだろう。そんな日がいつか来る事を願ってわたしは杏子ちゃんの身体を今日も抱きしめる

杏子ちゃんが軽々と振り回すそれは予想以上に重かった
わたしの質量が小さい事を踏まえても、これはとても重すぎる
持ち上げるだけで肩が外れてしまいそう。こんなの振り回すなんて杏子ちゃんはやっぱり凄いなぁ
「あたしは魔法少女だからな。つーか、あんま無理すんなよ?怪我したら大変だからな」
そういえば杏子ちゃんの槍は戦ってる時に多節棍みたいになってたけど今は普通の槍の状態だね
「基本は槍の形だよ。武器も持った事のないあんたがそんなの振り回したら危ないからな」
わたしはそんな危ない事しないよぉ…。それに、振り回す力なんてないし
「それもそうだな。  もういいか?あんた腕がプルプルしてるぞ?」
うん、ありがとね杏子ちゃん
わたしがお礼を言うと杏子ちゃんはひょいっと槍をわたしの手から取ったの
そして、魔法少女の姿を解いていつものパーカー杏子ちゃんの姿に戻る
そういえば、魔法を解くと武器も一緒に消えちゃうんだね
「確かにそうだな。あたしの知ってる限りでは」
ちょっと杏子ちゃん、腕触ってみてもいい?
「ん?別に構わないけど」
杏子ちゃんはそう言ってパーカーの袖を捲り素肌を晒す。わたしはそれを触ってみる。すべすべだよぉ…///
あんな重い槍を軽々と持ってしまうというのに杏子ちゃんだったけど、超人強度1000万のマッチョウーメンというわけではなかった
わたしと比べたら確かに筋肉はあるかもしれないけれど、それでも普通の女の子と大差ないように見える
「あぁ、筋肉か。あたしそんなについてないと思うんだけどなぁ」
でも、そんな華奢な身体であんな重い槍を自在に操れるなんて杏子ちゃんは凄いね!
「たぶん、魔法少女だからじゃねーかな?あたし自身、そんな自覚してるわけじゃないけど身体能力とかが上がってるんだと思う
ひょっとしたら常に肉体強化みたいな魔法がかかってるんじゃねーのかな?よく分からないけど」

ねぇ、杏子ちゃん。わたしが武器を持つとしたら何がいいと思う?
「…あたしはあんたに戦わせたりしないしよ。それにテキトーな理由で契約をさせたりもしない」
分かってるよ。仮の話だよ仮の話。わたしの願いは杏子ちゃんと一緒にいる時点でもう叶ってるし
「そっか。疑っちまって悪かったな・・・。 で、あんたに合う武器だったか。弓矢とかどうだい?
もちろん、弦を引いたりするにはそれなりに力もいるだろうけど剣とか槍とかと比べたらラクだと思うよ」
弓かぁ…。銃火器とか大砲とかの方が色々爆発とかして燃え上がれ~って感じで強そうだけどなぁ
「銃火器って結構重いらしいよ?あと、大砲は個人的にやめてほしいな。なんか技にイタイ名前とか付けそうだから」
技名?何の事?
「いや、何でもねーよ!やっぱ、あんたは弓矢が一番似合うと思うな、色んな意味で!」
色んな意味って?
「だって、あんたはあたしの心を射抜いちまったじゃねーか///」
杏子ちゃん///

今日は一晩中わたしの愛の弓矢で杏子ちゃんの心を狙い撃つよ///

コメント:

699 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/19(日) 00:18:19.19 ID:pNNtmD8u0 [1/6]

2月19日、今年の今日は雨水らしい
今日は硫黄島の戦いが始まった日で昭和天皇の日本全国巡幸が開始した日
天文学者ニコラウス・コペルニクスの誕生日で日本海軍の大将近藤信竹の命日でもある
硫黄島の戦いといえば大東亜戦争での日本本土の戦いとして有名で、これを題材とした作品は多々ある
日本軍の指揮官は名将栗林忠道陸軍大将であったが、彼は硫黄島の地で戦死し、日本軍はこの戦いで敗北した
しかし、この戦いは米軍の完全圧勝というわけではなく、稀有な事に米軍の損害が日本軍の損害を上回ったという
コペルニクスといえば当時主流だった天動説を覆し地動説を唱えた人物として有名だ
哲学者イマヌエル・カントはコペルニクスの名を借り、自身の哲学をコペルニクス的転回と称した
実際にカントの認識論は従来の哲学の常識に対し、人間は物自体を認識することはできず、人間の認識が現象を構成するのだと説いている
これから派生してパラダイムの転換をコペルニクス的転回と言う事があるそうな
因みにわたしのパラダイムもある出逢いを機にシフトした。そう、杏子ちゃんとの出逢いだ
何の目的もなく夢もなく惰性的に生きていたわたしの人生は情熱的で生き生きとした生に溢れた人生になった
このようにわたしの世界観は杏子ちゃんとの出逢いによってコペルニクス的転回を為した
されど、わたしの世界はまだ転回を行うだろう。杏子ちゃんとの愛が増せば増すほど更に世界は姿を変えるだろう
わたしは十分杏子ちゃんの愛を育んでいると自信を持って自負出来るが愛は無限に無限だ。だから世界も無限だ

久しぶりの杏子ちゃんの教会
教会の掃除をする為に来たわたし達。でも、もう掃除は終え一室で一息ついているところだ
「そういえば、今日でちょうど一年だ。あんたにあたしのことを話したのは」
杏子ちゃんも数えていたんだ。勿論、わたしも数えていたけどね
「正直、不愉快じゃなかったか?聞かれてもないのに勝手に自分の不幸話なんて聞かせちゃってさ
普通はこういう話ってのは他人に話すもんじゃなかったんだろうけど、あんたになら話してもいいかなって思ってさ」
不愉快だなんてとんでもないよ。それに嬉しかった。同時に悲しくて辛かったけどね
杏子ちゃんがそういう話をしてくれるってことはわたしに心を許してくれたってことだもんね
「まぁ、そういうことになるかな?でも、今だから言うけれどあの時、完全にあんたに心を許したわけじゃねーんだ
久しぶりに話し相手…いや、友達が出来て話してみようかと思ったんだ。でも、ドン引きされてもおかしくない話だよな」
でも、たとえ少しでもわたしに心を許してくれたってだけでわたしは嬉しいよ
「ほんと、あんたは優しいな。でも、ああやってあんたに話せたのもある程度気持ちの整理が付いていたからかもな」
気持ちの整理・・・どういうこと?
「けっこう前にあたしに魔法を教えてくれた人がいたって言ったじゃん?その人にその話をしたんだ
もちろん、その人もあたしのことを慰めようとしてくれた。でも、あたしはそれを素直に受け取れなかった
それどころか勝手に暴走して挙句の果てにはその人と武器を交えて絶交しちまった」
杏子ちゃん…
「でも、あんたと逢ってからしばらくしてその人に再び逢った。きちんと謝ったってわけじゃねーけど一応関係は修復できた
なんでだと思う?あんたに逢えたからだよ」
わたしに逢えたから?どういうこと?
「あんたがあたしの傍にいてくれたからだ。あんたが捻くれたあたしを素直にしてくれたからだよ
あんたがあたしに忘れていた何かを取り戻してくれたんだ」
よく分からないけどわたしが杏子ちゃんの役に立てたなら本望だよ
「役に立ったなんてもんじゃねーよ。あんたはあたし自身を変えてくれた。
正確に言えば取り戻してくれたって言った方が合ってるかもしれないけど、あんたがあたしを導いてくれたことには変わりないさ」
そう言うとわたしの反対側の椅子に座っていた杏子ちゃんがわたしの隣の椅子に移った
「本当にあんたのお陰であたしの人生が180度変わったよ。本当にありがとな…」
杏子ちゃんはゆっくりとわたしの身体を抱きしめてくれた
でも、杏子ちゃん。わたしの人生を転回させてくれたのも杏子ちゃんなんだよ?

魔法少女になって一回、惨劇と決別で一回、そしてわたしとの出逢いで一回
杏子ちゃんの世界はいったいどれだけ変わり続けてきたのだろう
でも、わたしの存在が杏子ちゃんの人生を良い方向に転回させる契機となっているのなら、わたしにとってそれ以上の幸福はない
だから、わたしは杏子ちゃんの世界をもっと幸せに、良い方向に導く為に今晩も杏子ちゃんを愛するの

コメント:

822 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 00:03:26.91 ID:pNNtmD8u0 [6/6]

2月20日、最近は何故か杏子ちゃんの寝相がよくなった
今日は小林多喜二が特高警察の拷問により築地警察署で亡くなった日で、大阪ドームが完成した日
小説家の志賀直哉や詩人の石川啄木、プロレスラーのアントニオ猪木らの誕生日でもある
小林は『蟹工船』を著したプロレタリア作家として有名だが、危険思想を抱懐しているとして特高警察にマークされていた
特高警察とは大日本帝国の秘密警察であり、多少相違点はあるがナチス・ドイツのゲシュタポのようなものだ
志賀直哉は白樺派を代表する小説家として有名で『暗夜行路』、『和解』などの著作がある
また、今日は「交通事故死ゼロを目指す日」らしい。わたしも交通時には気をつけないと
でも、わたしはいつも事故を起してしまうの。毎晩、毎晩、杏子ちゃんと愛の交通事故をね
杏子ちゃんとの愛の正面衝突、杏子ちゃんとの愛の玉突き事故、全部激しい愛の物語だよ

長い時間、永劫回帰したネタは新鮮味が欠けて真の意味で「美味しい」寿司とは言えないのかもしれない
しかし、高級な御寿司屋さん、例えば久兵衛なんかにはとてもじゃないけれど行けない
一貫食べただけで財布が空っぽになってしまうという高級寿司。それだけ美味という事だろうか
そういえば杏子ちゃんが以前に言っていた言葉を思い出した
「奇跡ってのはタダじゃないんだ」「希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる」
「そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだよ」
そう、高級なお寿司を得る為にはそれに吊り合う対価を払わなくちゃいけないんだ。当たり前だよね
でも、わたしはそれをいつか杏子ちゃんに食べさせてあげたいと思っている
だから今日は回転寿司で我慢してね杏子ちゃん
「我慢も何も美味いじゃん、ここのお寿司」
杏子ちゃんは中トロをもぐもぐしながら言った。口元には醤油が付いている。かわいい
回転寿司で満足してくれる杏子ちゃんは優しいね。でも、どうせなら高級なお寿司も食べてみたいと思うでしょ?
「あたしは高級なもんより美味しいもんの方が好きだな。それに高級=美味いとは限らないだろ?
マツタケは高級品らしいけど、特別アレが美味しいものだとは思わないけどな。」
「それにあたしはどんな高級品より、あんたが作ってくれたもんの方が好きだよ」
嬉しいなぁ杏子ちゃん/// じゃあ、今度試しにお寿司でも握ってみようかな?
「ほんとか!?あたし楽しみに待ってるよ」
杏子ちゃんはそう言いながら回ってきたウニに手を伸ばした

そういえば杏子ちゃんがメロンとかプリンに手を着けないなんて珍しいね
「あぁ…。親父が本部から破門される前、まだ一般水準の暮らしが送れた頃に家族で回転寿司に来たことがあったんだ
それで、その時にあたしがメロンに手を伸ばしたら親父はブチ切れたよ
娘のあたしを、寿司を食べに来ているのにメロンを食うなんて言語道断、無粋にも程があるぞって罵った
それから、あたしは回転寿司でメロンやスイーツに手を伸ばさないようにしたんだ」
け・・・けっこう厳しい人だったんだね、お父さん…
「でも、今思い返すと親父が言ってたことは道理に適ってると思うんだ。あの時は理解できなかったけどな
それにあの頃の親父は確かに厳しかったけど、とっても優しかった
母さんがあたしとモモに「金皿は一人二枚まで」って言ったんだけど親父は好きなだけ食っていいって言ってくれたんだ
親父曰く食い物でケチケチしてたら心まで貧しくなってしまう、なんだってさ」
厳しい面を持ちつつも優しい面を持つお父さん…。現代社会に求められている素晴らしいお父さんだったんだね
「あぁ、本当に良い人だったよ…」
杏子ちゃんは遠くを眺めるような感じで言った
「でも、あの頃のことを思い出せたのはあんたと一緒に回転寿司に来ることができたお陰だよ。ありがとな」
お礼には及ばないよ。それに杏子ちゃんからお義父さんの話が聞けてわたしも嬉しいよ
一度も会った事もない人だけれど、杏子ちゃんの話から温かさが伝わってくるよ
「あたしも親父の話を出来る相手がいて嬉しいよ。親父のことを良く思ってない人もけっこういるだろうし、
それ以前に親父のことなんか知らないって人も多いだろうしな
あたしはあんたの優しさを知ってるからあんたに何でも話せるんだ
      • って長話しちまったな、寿司がカピカピになっちまうよ」

そしてその晩、わたしと杏子ちゃんは一緒に愛のお寿司を握ったの…///

コメント:

931 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/21(火) 00:05:45.27 ID:nH9OkY1g0 [1/2]

2月21日、久しぶりに寝ている杏子ちゃんの舌を掴んでみた。噛まれた。気持ちいい。
今日はジャンヌ・ダルクの異端審問が開始された日でマルクスとエンゲルスの『共産党宣言』が出版された日
陰陽師安倍晴明の誕生日で哲学者バールーフ・デ・スピノザの命日である
哲学者マルクスの影響は凄まじく、マルクス主義の思想は多方面に広がった
彼の影響を強く受けた代表として挙げられるのがレーニンやスターリン、毛沢東だろう
スピノザはデカルトやライプニッツと並ぶ合理主義哲学者として有名だ
彼はユダヤ人の子として生まれたが、当時のユダヤ教の信仰のありかた等に対して批判的な態度を取り破門された
神即自然の思想を唱えた為に彼はキリスト教神学者に非難され、無神論者として攻撃された
しかし、彼の思想は後の世のヘーゲルやドゥルーズらに批判されつつも評価されていたという
また、今日は「国際母語デー」と呼ばれているらしい
言語と文化の多様性、多言語の使用、そしてそれぞれの母語を尊重することを推進することを目的とする日のようだ
だから、今日はいっぱいの言葉を用いて杏子ちゃんと愛を語り明かすの

杏子ちゃんは先ほどから「眼がかゆい」と言って手で擦っている
見たところ充血しているというワケではないが、ひょっとしたら花粉症かもしれない
些か早いかもしれないが、2月現在、耳鼻科では花粉症の患者さんがちらほらと訪れるという
スギ花粉のピークは三月頃だが、早い人は既に発症してしまっているらしい
わたしも毎年花粉症に苦しめられるので、春の到来は素直に喜べない
杏子ちゃんの様態を見たところ鼻水や咳は出ていないようなので、ただ眼がドライアイ状態になっているだけかもしれない
それでも、杏子ちゃんが苦しんでいるのを見るのは嫌なので目薬を差してあげる事にした
杏子ちゃんは「いやだ」とジタバタして抵抗したが、我慢出来たら雪見大福を買ってあげると交換条件を出したら抵抗を止めてくれた
わたしは杏子ちゃんに膝枕をして、杏子ちゃんの瞳を見つめる。わたしの顔が映っていた
「そんなにじっくり見つめんなよ…///」
わたしの瞳にも顔を赤くした可愛らしい杏子ちゃんの顔が映っていた
じゃあ、目薬を差すから動いたり瞬きしたりしないでね杏子ちゃん、とわたしは杏子ちゃんの顔を押さえる
「やるなら一思いにやってくれ…」
うん、分かったよ。我慢してね、杏子ちゃん…。杏子ちゃんの瞳に目薬が一滴落ちる
杏子ちゃんの瞳に一粒の潤いが満ちると同時に「あんっ!///」と杏子ちゃんは身を震わせる
目をしばしばさせる杏子ちゃん。少し落ち着いたのか瞬きのスピードが遅くなった
潤った杏子ちゃんの瞳にはわたしの顔が映っていた

眼って不思議なもんだね、杏子ちゃん。
Iのeyeに映る杏子ちゃんはこんなに愛らしいなんて運命のようなものを感じるよ
「はは、上手いな。でも、ただの言葉遊びだろ?」
うん、確かにただの言葉遊びだよ。でもeye(眼)を通して愛を見るなんてロマンチックだと思わない?
それにわたしはeyeがあるから「逢い」があって、そこから愛が生まれると思うの
同時にeyeは「遭い」も視る事があるからeyeは相反する二つのものを見るってことになるね
「面白いな、でもそりゃ当たり前だよ。この世界には希望もあれば絶望もある。上手く五分五分で吊り合ってるのさ
でも、絶望があるから希望がある。闇があるから光があるんだと思うよ」
RPGのラスボスみたいな事を言うね、杏子ちゃん
「茶化すなよ。そういえば、さっきあんたに目薬差してもらったお陰ではっきりとあんたの顔が見えるよ
それに痒みも痛みもなくなったし。これでちゃんとあんたのことを愛してやることができるな」
でも、恋は盲目って言うよ?ひょっとしたら恋っていうのはぼやけているものなのかもしれないね
「そうかもね、でもあたしがあんたに抱いてる気持ちは恋じゃなくて愛だから関係ないね」
杏子ちゃんはそう言うとわたしの身体を抱き寄せた
「うん、やっぱりものははっきりと見えた方がいいな。あんたの可愛い見られないなんて損にも程があるよ」
ありがとね、杏子ちゃん。ところで、その目でわたしの愛は見えるのかな?///
「あぁ、見えるよ。とっても可愛らしくて、綺麗で、ちょっとえっちな色をしている愛だな」
これも目薬のお陰だね。目薬、めぐすり、愛ぐ薬・・・。流石に考えすぎかもしれないね

お互いの眼の中で、お互いの愛は出逢って結ばれたの

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