【まどか☆マギカ】佐倉杏子は海産物可愛い90


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148 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/22(水) 00:10:39.43 ID:heSPIF0N0 [1/6]

2月22日、2012222、なんか気持ちがいいね
今日は応仁の乱が始まった日でWWⅠでドイツ海軍が無制限潜水艦作戦を開始した日
哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーや俳人高浜虚子の誕生日
ドイツの無制限潜水艦作戦はかなりの戦果を挙げたが、同時にアメリカ参戦の一因を作り出してしまう
ショーペンハウアーと言えば『意志と表象としての世界』で有名な哲学者だ
日本ではデカンショ節で多く知られているだろう。因みにデはデカルト、カンはカントを指す
ショーペンハウアーは実存主義の先駆と見られる事もあり、少なからず後世のニーチェに影響を与えている
彼は今でこそ評価されているが、当時はヘーゲルの人気が強大であまり注目されなかったという
また今日はボーイスカウトの創立者ロバート・ベーデン=パウエルと妻オレブの誕生日を記念に「世界友情の日」とされているとか
語呂合わせで「猫の日「おでんの日」とも言われているらしい
「世界友情の日」、もう少し早く来てもらいたかったものだ。わたしと杏子ちゃんがまだ友達だった頃に
だって、今やわたしと杏子ちゃんの関係は「恋人」なのだから
でも、正確には「恋」人ではないのだ。わたしと杏子ちゃんの間にあるものは恋を通り越して「愛」となっている
だが、「愛人」と言うとなんか嫌らしい感じがするので一応のところ「恋人」同士と呼ぶ事にする
さぁ、今日も杏子ちゃんときょこきょこあんあんするよ!

ゆらりゆらりと揺らめく焔は暗い部屋をぼんやりと照らす
部屋には桃の匂いが満ち溢れ、杏子ちゃんはその匂いを嗅いでいる
今、この部屋で燃えているのはアロマキャンディという匂いを発する蝋燭だ
「この炎、まるで踊ってるみたいだな」
杏子ちゃんはうっとりとした顔で蝋燭を見つめる
明るさや便利さでは電気に敵わないけれども、蝋燭に灯る焔は優しくて温かくてとても心地良く感じる
「蝋燭なんて懐かしいな・・・」
杏子ちゃんが昔の温かかった記憶に思い馳せるように呟く
わたしの記憶では確か蝋燭はキリスト教の儀式で用いられていたはずだ
そして杏子ちゃんは教会の娘。きっと、蝋燭と触れ合う機会も多かっただろう

時間は流れ、蝋は完全に融け、踊り続けていた赤い光も消え失せてしまった
薄暗い部屋に漂う蝋燭の残り香は何やら寂しげに感じてしまう
「消えちまったな・・・」
杏子ちゃんが寂しそうに言う。わたしはそうだね、と返す
「でも、この蝋燭は幸せだったと思うよ。蝋燭はひとりぼっちじゃないからな」
どういう事だろう、と首を傾げていると杏子ちゃんはわたしの頭を撫でて説明してくれた
「蝋燭と火は基本的に運命共同体だと思うんだ。もちろん途中で火を消されちまうこともあるけどな
火は蝋燭の命を削って、蝋燭の命が尽きた時に火自身も命が尽きる
火ってやつは本当に勝手な奴だよ。勝手に蝋燭の命を奪いながら踊り続けるんだからな
でも、蝋燭ってのはとっても寂しがり屋なんだ。それに、たとえ火に殺されようと、火が自分の上で輝いてくれるから存在価値があるんだ
だから、灯った火を途中で消されちまった蝋燭ってのはひとりぼっちでとても心細いと思うんだ」
杏子ちゃんは融けた蝋を見ながらわたしの身体を抱き寄せる
「あんたはあたしの火になってくれるか?」
勿論と言いたいところだけど、きっと殺しちゃうよ。わたしが杏子ちゃんを思う気持ちは並大抵の火じゃ喩えられないよ?
「あぁ、それでいい。寧ろそっちの方がいい。あんたの愛情であたしの事を焼き殺してくれ///」
そう・・・。杏子ちゃん泣いちゃうかもしれないよ?///
「ひとりぼっちで忘れ去られて冷たくなるより、思いっきり熱く燃えて死んだ方が光栄だよ///」
じゃあ、杏子ちゃん・・・。わたしの火を杏子ちゃんに灯すよ///
「あたしをその焔で包みこんで、焼き殺す勢いでこいよ///あたしの心をどろどろに溶かしてくれ///」
そして、わたしは杏子ちゃんの口に愛の着火をした

わたしの灯した焔はプロメテウスが盗んだものより遥かに強く、明るく輝いていた

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292 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/23(木) 00:09:41.33 ID:ceQYe8XC0 [1/4]

2月23日、杏子ちゃんは今日もいい匂い
今日は赤軍がドイツ帝国軍に初めて勝利した日で翼賛政治体制協議会が結成した日
江戸幕府第5代将軍徳川綱吉や哲学者カール・ヤスパースの誕生日で日本の陸軍大将山下奉文の命日でもある
赤軍がドイツ帝国軍に勝利した事からロシアでは「祖国防衛の日」とされているらしい
ヤスパースは精神病理学者でもあり哲学者でもあるが、残念ながら知名度はあまり高くない
彼はキルケゴールやハイデガー、フッサールの現象学などを学び、実存主義の立場に身を置き、「限界儒教」「暗号状態」
「超越者」などの概念を生み出したと言われる
マレーの虎こと山下奉文は名将として有名だが、彼は終戦時、フィリピンに埋蔵金を埋めたとされる
所謂山下財宝というやつだが実際に存在するかどうかの信憑性は都市伝説レベルらしい
でも都市伝説って何か浪漫を感じる。杏子ちゃんと一緒に浪漫を感じたいな

杏子ちゃんが熱心にテレビを見ている。テレビには格好良い馬が草原を駆けている
しばらく見ていると画面が変わって、牧場でおじさんが馬に乗っている映像が映し出される
「あたしも馬に乗ってみたいなぁ…」と杏子ちゃんが呟いた
馬に騎乗して、槍を振り回して魔女相手に無双する杏子ちゃんかぁ・・・想像したら濡れちゃった///
「あんた、「馬上の不利を知れ」って言葉知ってるか?」
杏子ちゃん、さっきわたしの漫画読んだでしょ?それに載ってた言葉だよね、今の?
「バレたか/// でも、あたしは馬が怪我したら大変だから、騎乗しながら戦闘なんてしたくないね」
杏子ちゃんは優しいんだね
「へへ、ありがとな。あたしはただ馬に乗れたら奏快感があって気持ちいいだろうなって思っただけだよ」
でも、馬に乗るってけっこう大変らしいよ?
けっこう揺れたりするから身体のあちこちが痛くなるって話だよ
「そっかー。なら、競馬の騎手とかは凄いんだなー」
騎手さんはアレが仕事だからね
「でも、一度くらい馬に乗ってみたいな。あんな早い馬じゃなくていいからさ」
じゃあ、今度牧場にでも行ってみる?たしか体験乗馬とかがあったと思うよ!
「ほんとか!?あたし行きたい!それに牧場って美味しい牛乳とかがあるんだよな?」
うん、その通りだよ。じゃあ今度の休みに行ってみようか?勿論、美味しい牛乳とかも買ってあげるよ!
「ありがとう!楽しみだな、あんたと牧場に行くの! でも、牧場って何処にあるんだ?」
群馬とかにありそうじゃない?ちゃんとインターネットで調べておくから心配しないでいいよ

杏子ちゃん、今少しだけ乗馬の練習してみない?
「練習?でも、うちに「ろでおぼーい」なんてないだろ?」
わたしが杏子ちゃんのお馬さんになるよ…///
「ん?どういうことだい?」
純心無垢で穢れなきピュアハートの杏子ちゃん可愛いよぉ///
わたしが教えてあげるから心配しないで///
そう言ってわたしは仰向けの体勢になるの///
「どうしたんだ?いきなり寝っ転がっちまって」
ううん、これでいいの///杏子ちゃん、わたしの腰の辺りに跨って///
「腰のあたりだな? うんしょっと、これでいいんだな? なんか恥ずかしいな///」
杏子ちゃんの重みがわたしの身体に伝わってくるの///
それはとっても軽くて温かいけど、言葉にし難い重みなの
「次はどうすればいいんだい?」
ゆっくり腰を振りながら、わたしの唇を塞いで///ちょっと変な感じがするかもしれないけど、乗馬でこういう姿勢は大切なんだよ?
「うん/// なんか身体が熱くなってきちまった///」
騎乗中はけっこう身体が揺れるから、熱くなるのは当然だよ///さぁ、わたしの唇を塞いで///
「あぁ/// それにしても、あんたまで身体を揺らす必要はあるのかい?///」
今はわたしは杏子ちゃんのお馬さんだよ?///お馬さんが走りながら揺れるのは当たり前の事だよ///
「そっか、じゃあ、あんたの唇いただくよ///」
あんっ・・・///んあっ/// 杏子ちゃん激しすぎるよぉ///
「だって、あんたが言ったんだろ?/// それに今、あたしはあんたの騎手だ/// ちゃんと走ってくれよな///」
杏子ちゃんは息を荒げながらわたしを走らせるの///
「あんた…んっ…///とってもっ…///恥ずかしい顔してるぞ///」
杏子ちゃんのイジワル///

わたしと杏子ちゃんは白くて甘い匂いが満ちた草原を走っていたの

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420 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/24(金) 00:14:42.18 ID:1p17GAqN0 [1/2]

2月24日、最近杏子ちゃんが以前よりかっこよくなった気がする
今日はヘンデルのオペラ『リナルド』がロンドンで初演された日で、国際連盟総会でリットン調査団の報告書を採択された日
鳥羽天皇や人文主義者ピコ・デラ・ミランドラ、実業家スティーブ・ジョブズの誕生日
リットン調査団の調査書採択に対し、松岡洋右日本全権は連盟脱退を宣言し、その場を退席したという
しかしこの宣言は正式なものではなく、正式な脱退宣言はもう少し後に行った
因みに日本が脱退した1933年にはドイツ、1937年にはイタリアが脱退した
その後、日本は日独伊三国軍事同盟や日ソ中立条約などを結び、大東亜戦争への道を進んでいく
スティーブ・ジョブズは去年亡くなった事で記憶に新しい
アップル社の共同設立者の一人でもある彼について書かれた本は日本でも売れているようだ
彼ほどまでいかなくてもいいからわたしも杏子ちゃんと一緒にビッグなドリームをゲッロしてみたいものだ

最近の杏子ちゃんの朝は早い。朝6時起きとか健康過ぎるよ杏子ちゃん
杏子ちゃん曰く「最近魔女が少なくて身体が鈍ってきたから、毎日ジョギングしようと思うんだ」との事
「あたしが好きでやってるんだから、あんたは付いて来ないでいいよ」とも杏子ちゃんは言っていた
確かにわたしは運動はあまり得意ではない。でも、杏子ちゃんの傍にいつもいたいからわたしも走る
でも、杏子ちゃんの足は速い。それはまるで天駆ける馬の如く
あっという間に杏子ちゃんの姿は見えなくなってしまった。ひとりぼっちは寂しいよ・・・
わたしの足ではとても杏子ちゃんに追いつけないので、わたしは自転車に乗る事にした
ただでさえ朝の空気は冷たいというのに自転車なんかに乗ったら尚更の事
それでも、わたしは杏子ちゃんの傍にいたいから一生懸命ペダルをこぐ
頑張ってこぎ続けていると、やっと杏子ちゃんの後ろ姿が見えた
杏子ちゃんは道の端っこで屈伸をしていたので、わたしは声をかけてみた
「あれ、あんた付いてきたのか?寝てていいっていったのに・・・
それにあんた汗びっしょりで息あがってるじゃねーか」
ジャージを着た杏子ちゃんは首に巻いたタオルを取ってわたしに渡してくれた
「拭くかい?」
わたしは杏子ちゃんからそれを受け取って顔を拭く。杏子ちゃんの匂いがした
「そうだ、ちょっと自転車借りていいかい?」
杏子ちゃんは何か思いたったように言う。いいよ、とわたしはサドルから降りる
「じゃあ、あんた後ろ座ってろよ?疲れたんだろ?」
杏子ちゃんはわたしの座っていたサドルに跨って言った
杏子ちゃん?何処かにいくの?
「別に目的地なんてないさ。あたしはさっきまで走っていたように自転車を走らせるだけさ」
杏子ちゃん、あんなに走ったのに今度は自転車だなんてとってもタフだね
「そうか?まぁ、魔法少女だからな そんなことより早く座りなよ。黙ってつっ立ってると身体が冷えちまうぜ?」
でもいいの杏子ちゃん、わたしが乗ったら重くなっちゃうよ?
「別にかまわないさ。あたしは今、鍛えてるんだからな。それに後ろにあんたがいた方があたしも背中が温かいしね」
そう?じゃあ、お言葉に甘えて乗るね
「へへ、やっぱあんたがいると温かいね 身体も心も」
わたしもとっても温かいよ///

寒空の下で身を寄せ合うわたし達、なんか絵になるな、と思ってしまったのでした

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551 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/25(土) 00:03:19.22 ID:bOKNfvwB0 [1/3]

2月25日、今日は大安、何かいい事がありそうだ
今日はアドルフ・ヒトラーがドイツ国籍を取得した日でロサンゼルスの戦いが起きた日
画家ルノワールやの誕生日で公卿藤原基経の命日だ
ロサンゼルスの戦いは「戦い」とは記されているものの、実際は戦ってすらないとも言われる
日本軍艦載機による空襲を信じたアメリカ軍が迎撃戦を展開したらしいのだが、日本軍が空襲を行ったという記録はない
その結果、アメリカ軍は数名の死者と家屋破損を出したらしい
勿論、日本軍の損害はない。因みにこの戦いが発生したのは1942年の2月、ミッドウェー海戦以前の事だ
太平洋戦争は日本が連合軍にボロ負けしたというイメージが強いが、ミッドウェー海戦で敗北するまでは
それなりに順調に勝利を収めてきた。それ故に、アメリカは日本軍上陸を恐れていたと言われる
また、ロサンゼルスといえばアメリカで最も有名な所の一つだ。よくテレビでも映される
大人になってからでいいから、わたしは杏子ちゃんと一緒にロサンゼルスに行ってみたいと思うの

わたしと杏子ちゃんは近所のゲーム屋さんまでやって来た
3月に発売するPSPのゲームソフトを通販で予約したのだが、PSP本体が不調なので買い換える事にしたの
もともとわたしは一台しかPSPをもっていなかったので協力プレイが醍醐味のゲームも杏子ちゃんと交替でやっていた
だから、この際、新しいPSPを二つ買ってしまおうと思ってこのゲーム屋さんに来たのだ
それに、アナログスティックがイカれていて、某狩猟ゲームで緊急回避できずに三死した時の杏子ちゃんの顔は忘れられない
「なんかゲーム屋にくるとワクワクするな!」
杏子ちゃんはアホ毛を振りながら周りを見回す。最近、新しいゲーム屋さんに来ていなかったので見知らぬゲームでいっぱいだ
「PSPならあっちだぞー!」
杏子ちゃんはわたしの腕を引張ってPSPのコーナーに連れていく
「色んな色があるなー。あたしは赤のが欲しい!」
杏子ちゃんのイメージカラーだもんね。じゃあ、わたしはピンクのを買おうかな
「あんたのイメージカラーだな。あんたらしくていいと思うよ」
えへへ、わたしと杏子ちゃん同じこと言ってるよ///
「そういや、このPSPの後に書かれている1000とか2000とかの数字は何なんだ?」
詳しいことはよく分からないけど、1000より2000の方が高性能で、3000はそれ以上の性能らしいよ
「へぇ、分かりやすくていいな。じゃあ3000ってのを買った方がいいんだな」
うん、わたし達が買ったのも3000だから高性能だよ!

目的のものは手に入ったけど、もうちょっとお店の中まわってみる?
「あぁ、色々見てみようぜ!」
杏子ちゃんは目をキラキラと輝かせてわたしの腕を引く
「見ろよ!こっちのゲームは500円、こっちなんて100円だ!いったいどうなってんだ?」
杏子ちゃんがそう言って指差したソフトはビニール袋に入ったGBAやGBのカセットだった
これは説明書も箱もないし、GBAとかはもう時代遅れだからこれだけの安価で販売してるんだよ
「でも、お得だな!いくら時代遅れって言われても面白いゲームは面白いんだし」
杏子ちゃんの言う通りだよ。いくら時間が流れても面白い作品は評価され続けるものだよ
だから、今でも高い評価のソフトは他のソフトと比べても高価だったりするの
例えば、あのはGBAのソフトなのに2500円もするよ、とわたしは指をさす
「FF6だな。隣のFF5も2000円もするんだな」
それに、こっちのソフトを見て杏子ちゃん
「ポケモンのエメラルドとファイアレッドだな。確かに1500円ってのは少し高いかもな」
ポケモンはGBAのポケモンをDSに送る事ができるからけっこう高いお値段になるんだよ
「へぇ、勉強になるなー。って事でこの中から一つ買っていいか?」
1つなんて言わずにもっと買ってもいいよ。どうせ、超廉価なんだし
廉価の中で高価っていっても、やっぱりそれは廉価だしね
「太っ腹だな、あんた!」
杏子ちゃんはわたしにすりすりしてきた。でも、その太っ腹っていう表現は嬉しくないなって

帰ってから、わたしと杏子ちゃんはゲームに興じた
そして、夜には杏子ちゃんと禁断のラブ・ゲームをプレイしたのでした///

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619 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/26(日) 00:06:19.35 ID:M70T3Q+Z0 [1/2]

2月26日、二月もいよいよ最後の週だ
今日は二・二六事件が起こった日で、湾岸戦争でフセインがラジオでイラク軍をクウェートから撤退させると表明した日
作家ヴィクトル・ユーゴーや哲学者カールヤスパースの命日でもある
二・二六事件は日本陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが起こしたクーデター未遂事件だ
この事件で大蔵大臣高橋是清、内大臣斎藤実、教育総監渡辺錠太郎が殺害された
その結果、軍部が台頭し、のちの太平洋戦争の一因となる
また、今日はエルバ島に流刑されていたナポレオン・ボナパルトが島を脱出してパリに向かった事から「脱出の日」と呼ばれている
わたしも杏子ちゃんと一緒にこの世間のしがらみから脱出して永遠に自由で幸せな世界に行きたいな

三千世界の鴉を殺し、杏子ちゃん一緒に寝ていたい

杏子ちゃん可愛いよ杏子ちゃん!わたしは杏子ちゃんの全てが好きだ
わたしは杏子ちゃんの八重歯が好きだ!わたしは杏子ちゃんのアホ毛が好きだ。
杏子ちゃんの控えめなお胸が好きだ。わたしは杏子ちゃんの可愛らしい声が好きだ。
杏子ちゃんの可愛らしいお顔が好きだ。杏子ちゃんのかっこいい槍も好きだ。杏子ちゃんの戦う姿が好きだ。
魔女の攻撃からわたしを護りながら、槍を振るい使い魔を一掃する杏子ちゃんが好きだ
戦いを終えて、わたしのことを気に掛け、「食うかい?」とお菓子をくれる杏子ちゃんが好きだ
杏子ちゃんの寝顔が好きだ。その可愛らしいお顔を見ると嫌な事も全て吹き飛んでしまう
わたしは杏子ちゃんが好きだ。好きだ。好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ!杏子ちゃんが大好きだ!
愛してる、いや、愛してるなんて言葉じゃ表せない!わたしは杏子ちゃんをとても、すっごく愛している!
わたしは杏子ちゃんなしではもう生きていく事ができない!杏子ちゃんが好きだ好きだ好きだ!!
愛してるずっと抱きしめていたいずっとキスをしていたいずっと抱きしめ合って愛を語りたい!

何かが落ちる音がした。わたしは後ろを振り向く。
床には2、3個の林檎が転がっていた。なんでこんなところに林檎があるのだろう?
わたしは林檎の上の方に視線を移動させた。
「あんた何してるんだ・・・」
そこには杏子ちゃんがいた。なんで杏子ちゃんがいるの?やだ、恥かしくて死にそうだよ
無性に杏子ちゃんへの思いを口に出したくてわたしは杏子ちゃんがいないのを確認して自室でそれを叫んでいた
否、叫ぶというより其れは詞だった。分を推敲する事なく湧きあがった杏子ちゃんの思いを一心にわたしは唄っていた
「大丈夫か・・・あんた・・・」
杏子ちゃんは完全に引いている。ここまで杏子ちゃんにドン引きされたのは初めてだ
沈黙の部屋。外の風の音だけが聞こえる小さな空間・・・。空気が重い
その沈黙を破ったのは杏子ちゃんだった
「まさか・・・あんた・・・!」
杏子ちゃんがわたしのもとに駆け寄って抱きしめる
急にどうしたの杏子ちゃん///
「ちょっと動くなって!」
杏子ちゃんはわたしの首の後ろの方に目をやった
「よかった・・・。本当によかった・・・」
何がよかったの杏子ちゃん?
「あんたが魔女の口付けを受けちまったのかと思った。 あんたがあんな奇行に走るなんてさ・・・」
そう言われるとわたしは恥かしくなってきた。耳まで赤くなっているかもしれない
「何赤くなってんだよ? 見てるこっちの方が恥かしかったよ?///」
杏子ちゃんのイジワル・・・///
「・・・。まぁ、その、なんだ。たまに奇行に走りたくなる時ってあるよな、うん。
今のは見なかったことにしてやるから気にすんなよ」
そう言われると益々恥かしくなってくる。
「気にすんなって言ってんのに赤くなるなよ? 
でも、それにしても真っ赤になったあんたはとても可愛いな?///」
え?///どうしたの杏子ちゃん
「黙ってなよ。もっと恥かしくなるようなことをしてやるからさ///」
杏子ちゃんはわたしを押し倒し唇を塞いだの///

あれは杏子ちゃんなりの優しさだったのだろう
恥かしさで悶えるわたしを救ってくれようとしたのだろう
でも、もっと恥ずかしい結果になっちゃったね///でも、そんな優しい杏子ちゃんをわたしはとっても愛してる///

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691 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/27(月) 00:07:11.63 ID:M70T3Q+Z0 [5/5]

2月27日、今日はやけに外の風が強い
今日は二・二六事件で東京市に戒厳令が発令された日で『ポケットモンスター 赤・緑』の発売日
古代ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌス1世の誕生日で書家本阿弥光悦の命日でもある
ポケモンの赤版と緑版の発売した年は1996年、最深のシリーズのブラックとホワイトの発売した年は2010年
ゲームのクオリティの進化には目覚しいものがある。これからもさらなる進化を遂げてもらいたいものだ
ゲームはプレイする事自体も面白いし、杏子ちゃんとのコミュニケーションツールとしても優れたものだとわたしは思う
コンスタンティヌス1世はミラノ勅令を発布し、キリスト教を公認した事で有名な「大帝」である
それ以前、古代ローマ帝国ではキリスト教は迫害対象であり、暴帝ネロのキリスト教徒に対しての仕打ちはよく知られている
イエスの処刑、ネロによる迫害、スピノザの破門にキルケゴールのバッシング・・・
新しいもの、特に信仰というものは異端として昔から攻撃されるのは世の常のようだ
異端と見做されたものは言説は即座に棄却される。中には見直されるものもあるが大抵それは後の世のこと
そんな暗い人世の影を見ると目を瞑り、耳を塞ぎたくなる。この世は鴉が五月蝿すぎる
それでも、杏子ちゃんがわたしに手を差し伸べて呉れているから、この世界を見つめて生きていける
如何に昏い世界でも、わたしは杏子ちゃんが傍にいて呉れる限り絶望しないで歩き続ける
精一杯、笑って、泣いて、転んで、立ち上がって、そして歩いていくの

「『死に至る病』か・・・」
杏子ちゃんはその本を手に取って呟いた。
哲学書に興味を持つなんて珍しいね杏子ちゃん。もし良ければ貸してあげるよ
「はは、遠慮しとくよ。あたしはあれこれ考えるのは苦手なんだ。
ただ、タイトルに惹かれただけさ。あんたはこの本、読んだのか?」
ずっと前にね。でも、内容はこれっぽっちも理解出来なかったよ。わたしもタイトルに惹かれて買ったの
「そっか。でも、この死に至る病ってのは何なんだ?哲学書なんだからこの病ってのは何かの比喩だろ?」
冴えてるね、今日の杏子ちゃんは。うん、杏子ちゃんが言う通り死に至る病っていうのは「絶望」の比喩だね
「絶望すると死に至るってか? 気持ち悪いくらいに当たってるじゃねーか」
杏子ちゃんは自嘲めいた口調で呟く。わたしはそれが何を意味するのか知っている。
魔法少女は絶望すると『魔女』になる。『魔女』になる事は魔法少女としての死を表す
「そんな辛気臭い顔すんなって。確かに魔法少女の絶望は『死』を意味するけどさ、別にあたしは絶望なんてしないからさ」
わたしの顔を見ただけで思っている事を当てられてしまった。ほんと、杏子ちゃんには敵わないなぁ
「もう一年近くあんたと一緒にいるんだから当たり前だろ。
それに絶望すると死に至るのは魔法少女だけじゃない筈さ」
お義父さんの事・・・?
「よく分かったな。あんたも流石はあたしと一年近く同じ時間を過ごしてきただけのことはあるね」
杏子ちゃん・・・あまり自分を責めないであげてね・・・?
「あんたは優しいな。正直言ってその言葉、聞き飽きたよ。でも、安心しな。あたしは後悔も絶望もしないからさ」
そう言って杏子ちゃんはわしゃわしゃとわたしの頭を撫で回した
髪の毛ぐしゃぐしゃになっちゃうよ・・・
「じゃあ、辛気臭い話はここで終わりだ。暗い話より明るい話の方がいいだろ?」
杏子ちゃんはぎゅっとわたしの身体を抱きしめ、耳元でこう囁いた
「あたしはあんたが笑っていてくれる限りは絶対に絶望なんてしないよ」
杏子ちゃんは更に続けた
「もし、あたしが絶望しちまう時が来るんだとしたら、それはきっとあんたが哀しんでいる時だ
あんたはあたしの傍でずっと笑ってくれていればいい。頼むからあたしのこと、殺さないでくれよ」

杏子ちゃんはわたしの首筋に優しいキスをした

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692 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/27(月) 00:10:50.86 ID:jlaUq2Qo0 [1/3]

はぁ……杏子ちゃんと和菓子作りたい。

もうすぐ3月3日雛祭り。年に一度の女の子の日。
僕が杏子ちゃんにお雛様をどうするか尋ねると「ヒナマツリ?どんな祭りだよ」だって!
そっか、杏子ちゃんのお家は十字教だったから雛祭りはやったことなかったんだね。
「じゃあ僕が杏子ちゃんの初めてもらっちゃったね」って言うと「なっ、バカっ、変な言い方すんなよ///」って照れるの。可愛い。
僕が雛祭りについてひと通り説明すると、杏子ちゃんは目を輝かせながら
「菱餅!?ひなあられ!?初めて聞いたぞそんなもん!」って興奮気味。やっぱり食いつくのはそこなんだね。可愛い。
そこで僕はふと閃いたの。
「杏子ちゃん、自分で作ってみる?ひなあられはともかく、菱餅なら簡単だろうし。マミさんは洋菓子ばかりで和菓子は作ったことないでしょ?」
「えー?いや、いいよめんどくさいし」
「でもお店で売ってるやつより美味しくできるよ?」
「やろうぜ」
そんなわけで菱餅を作ることになったの。
材料は白玉粉、上白糖、水だけ。これを見せると「へぇ、マミさんはもっといろいろ用意してたけどな」って。
マミさんだって。この間仲直りして仲良しさんなんだって。なんだかマミさんに嫉妬しちゃいそうだね。
菱餅は求肥に色をつけて菱形に成形したもの。生菓子だから作りたてが美味しいんだよ、って言うと杏子ちゃんは生唾を飲み込むの。わかりやすくってほんとかわいい。
「は、早くつくろう!」って急かしてくるから、レッツMoco’sキッチン。
①まず白玉粉を水で溶かすが、一度に水をいれるのではなく少しずつ入れる。一度団子状にするとダマが出来ないぞ!
②水で溶いた白玉粉を弱火にかけて木べらで底からまぜる。10分と経たないうちに粘らかになるから頑張ってかきまぜよう!
③透明っぽくなってきたら上白糖を何度かにわけて入れ混ぜる。入れるたびにしっかりと混ぜ合わせるのがコツだ!
④ある程度固まってきたら火から下ろす。これで基本の求肥は完成だ!しっとり感を出すために水飴を加えるのもいいかもしれないな!
「うぐっ……オイ、まだ混ぜなきゃ駄目なのかよ?」 一生懸命もちもちした塊をかき混ぜるあんこちゃん。
求肥はある時からスゴク重たくなって、成人男性でもかき回し続けるのが大変になるからあんこちゃんには大変だったかな?
「……へっ、魔法少女をそこらの中学生と一緒にすんなよ。これくらい屁でもないよ」って強がってるけど首筋にうっすら汗が浮かんできてるよあんこちゃん。
片手に鍋。片手に木べら。手を離せないあんこちゃんを後ろから抱きかかえて首筋の汗をなめとるの。
「ひゃんっ!」なんて可愛らしい声をあげるあんこちゃん。はぁ……可愛い。
「バカやめろ!!」って言ってきたから、敢えて素直にやめてみたの。あんこちゃんもこれには驚いたみたい。
それからじっとあんこちゃんを見てると、わざとらしく「あ、暑いなー」とか「汗かいてきたけど拭えないなー」って誘ってくるから、
僕はハンカチーフでそっと汗をぬぐってあげて、その後にそのハンケチの香りを嗅いで一言「杏子ちゃんの香りがするね」って言うと
「お、おう……///」って、恥ずかしがりながらも、物足りなさそうな目でこっちも見てくるの。もう、杏子ちゃんったら。
そんなことをしているうちに菱餅は出来上がったんだけど、求肥があまっちゃったから、皆様のお家にも常備してある白餡と苺でいちご大福をつくって二人で食べたの。
杏子ちゃんはその小さく可愛らしい、健康的な色をした口いっぱいにいちご大福を頬張ったあと「うめぇ!」って喜んでるの。
「杏子ちゃんが頑張ってつくった求肥おいしいね」って褒めてあげると「まぁな///」って得意げになりながら照れてるの。可愛い。抱きしめたい。
ひとつ、ふたつといちご大福を食べて、最後の一個。いつもなら杏子ちゃんに譲るけど、これは杏子ちゃんの手料理。譲るわけにはいかないの。でも、
「……なぁ……アタシ、頑張って作ったんだから……いいだろ?」なんて上目遣いで頼まれたら譲らざるをえないの。ちくしょう。
僕が本気で悔しがっていると「そんなに悔しそうにすんなよ。ほら……あんこなら、ここにもあるだろ?」って自分を指差すの。
ハッとする僕。うつむいてもじもじする杏子ちゃん。

その夜、僕は紅いあんこちゃんを僕の真っ白な求肥でコーティングしてあげたの////

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798 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/28(火) 00:09:48.49 ID:21ZfFBqV0

2月28日、今年はあと一日残っている
今日は吉田茂首相が衆議院予算委員会で「バカヤロー」と発言した日で湾岸戦争が終結した日
詩人白居易やモラリストのミシェル・ド・モンテーニュ、フィクションを含めると夜神月らの誕生日でもある
白居易は中唐の詩人で「長恨歌」や「琵琶行」などの作品で有名だ
彼の詩は平安時代の日本の文学界にも多大な影響を与えており『枕草子』や『源氏物語』からもそれが伺えるらしい
因みに日本でも知られている「比翼連理」という言葉の出展は白居易の「長恨歌」だ
モンテーニュはQue sais-je?」(我何を知るや)という懐疑論的立場に立った言葉で有名である
懐疑論の極地、方法的懐疑の立場に立つデカルト言葉として「cogito ergo sum」(我思う、故に我あり)という言葉もある
懐疑論者は古代ギリシャから存在し、エリスのピュロン、ティモン、セクストゥス・エンペイリコス、ゴルギアスなどが是に当たる
これらの懐疑論というものは基本的原理や認識に対して、その普遍性・客観性を吟味し、根拠のない独断を排除しようとする考え方だ
懐疑論という立場に立てば、わたしの目の前の杏子ちゃんが実在しているかすら疑わしくなる。それどころか自分の存在すら危うくなる
熟考せず短絡的に結論を出すのは好ましくない事であろうが、わたしは懐疑論は不毛だと思う。疑うより信じる方が好きだ
これもきっと杏子ちゃんの影響かもしれないね。杏子ちゃんとの出会いは本当にわたしを良い方向に導いてくれたものだよ

2月の寒い寒い朝。枕草子にあるけど、「冬はつとめて~」なんて嘘だよ。清少納言は嘘付きだよ。
だって、寒すぎて炬燵から出られないんだもん。
杏子ちゃんのお腹が鳴らなかったら、わたしは布団から出る事すらしなかっただろう。あー寒い寒い・・・
そんなわたしとは対照的に杏子ちゃんは寝転がりながら機嫌よさそうにカレンダーを見つめていた
いったいどうしたのだろう?今日の杏子ちゃんは頗る機嫌がいいね
「だって今年は一日多いんだぜー?29日まであるんだぜー?」
杏子ちゃんはご機嫌に鼻歌を歌いながらわたしの方を見つめる
「いつもより一日多く、あんたと一緒にいられるんだぜー?これほど幸せなことはないだろーよ」
杏子ちゃんはそう言ってわたしの方に寝転がってきた。やっぱ、杏子ちゃんはとっても可愛い
「そうだ!こんなうウダウダしてたらもったいないな!」
杏子ちゃんは急に起き上がって、わたしの手を引張る。痛いお杏子ちゃん・・・
「朝からこんなダラダラしてたらもったいないから散歩にでも行こうぜ?」
えーやだよー杏子ちゃんー。だってー寒いしー。一緒にぬくぬくしていようよー。
「だっらしねーなー・・・。ちょっと待ってろよ!」
杏子ちゃんは早足で何処かに行ってしまった。牛乳でも持って来てくれるのかな?
なんて考えていると杏子ちゃんはすぐにもどって来た。右手に歯磨き粉のついた歯ブラシを持って。
え?何持ってるの杏子ちゃん?、と聞こうとしたがそれより先に口に歯ブラシを突っ込まれてしまった
うぇっ・・・いきなり何するの杏子ちゃん・・・。ひどいことしないでよぉ・・・///
「動くなよ。ちゃっちゃと終わらせるからな?」
なんで杏子ちゃんがわたしの歯を磨くの?
「あんたがうだうだして動かないからさ。じゃあ磨くぞ」
杏子ちゃんは左手でわたしの頭を抑えながら、右手で歯ブラシを動かす
やだよぉ・・・///なんだか変な気持ちになってきちゃったよ///
「まぁ、普通は誰かに歯を磨いてもらったりなんかはしないだろうしなぁ」
やだっ///なんか恥ずかしいよ///
「動くなよ///危ないじゃねーか/// 下の歯も磨くぞ」
そう言って杏子ちゃんはわたしの下唇を摘んじゃったの///
「やばい・・・我慢できなくなってきた・・・///」
杏子ちゃんはギラギラと、それでいて慈愛に満ちた瞳でわたしのことを見つめるの///
「いいよな?///」
杏子ちゃんはわたしの口から歯ブラシを抜いて、唇を重ねてきたの///
わたしの唾液まみれの歯ブラシ・・・すごくえっちだよぉ・・・///
「安心しな/// もっとえっちな顔にしてやるからよ///」

結局、その日は散歩なんて出来なかった
今日もいつも通り濃厚に愛し合っちゃったのでした///

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891 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/28(火) 23:58:44.35 ID:8xJRddTx0 [2/2]

ヤン・シュヴァンクマイエルの作品から突如として現実に出現したかのような怪物を前にわたしは腰を抜かして動けないでいた。

さやかちゃんとファミレスでお喋りをした後の帰り道での事でした。
時計の針はとっくに10時を過ぎており帰宅が遅くなった事に反省しつつ家路を急いでいた。
急いでいたあまりに普段は通らない裏路地を早足で歩いていると、何かとても奇妙な雰囲気に当てられ気がつくと路地は一変していた。
シュルレアリズム的な、写真を切った貼ったを行ったかのような世界に路地は変わっており酷くわたしの心を掻き乱した。
わたしはわけもわからず必死に涙を堪えて出口を求め走り出した。しかし行けども行けども世界は変わらず、むしろ醜さが増していった。
路地を走り続けていると目の前に光が溢れていた。わたしはようやく出口なんだと自分に言い聞かせ恐怖で震える足に鞭を打った。
光に包まれ拓けた先には出口など存在せずこれまでの異界じみた路地が、まるでこの広い空間を引き立てるためだけに存在したかのように
思えるほど狂気と兇器に満ちた場所だった。
それだけではない。その空間の中央の王座のような場所に腰掛ける、醜悪な蛸のような怪物がこちらを睨んでいた。
ヤン・シュヴァンクマイエルの作品から突如として現実に出現したかのような怪物を前にわたしは腰を抜かして動けないでいた。
「あーあ、魔女の反応があったから来てみたら間抜けが結界に取り込まれてたか」
そんなぶっきらぼうな女の子の声が空間に響き渡りわたしはハッとした。
わたしは声がした方になんとか振りかえると、そこには真紅の髪に真紅のドレス、口もとには人気のお菓子ロッキーを咥え、
そして自身の身の丈よりも遥かに大きい長槍を持った少女がいた。
「おい間抜け、動くんじゃねーぞ」そういうと真紅の彼女は長槍を構えるとその瞬間、上空に5メートルほど跳躍した。
「ちゃっちゃと終いにするぞ、蛸野郎!」
空中で結界のような丸い足場を出現させた彼女はそれを蹴った。
その瞬間、物理法則を完全に無視したかのような急激な加速が行われ、真紅の少女は蛸のような怪物に長槍ごと突っ込んでいった。
必中を約束された切先は必滅をも約束されていたのだろう。神速をもって打ち出された突きをまともに受けた怪物はその瞬間に霧散した。
それと同時に異常な空間ももとの路地に戻った。真紅の少女も体が発光したかと思うと、
さきほどまでのドレス姿ではなくライトグリーンのパーカーにホットパンツといったラフな服装に変わった。
「運がよかったな、あんた。魔女の結界に取り込まれたら、そのままお陀仏になってもおかしくなかったんだぜ」
そういいながら彼女はわたしの前まで歩いてきました。

わたしは普通の世界に戻れた喜びと安堵、そして今まで堪えていた恐怖と不安が綯交ぜとなった感情の波が、涙と言う形で現れました。
気がつくとわたしは目の前の少女に抱きついてわんわん泣いていたのでした。

これがわたし、鹿目まどかと佐倉杏子ちゃんとの出会いなのでした。ティヒッ

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