【まどか☆マギカ】佐倉杏子は闇鍋可愛い94


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35 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/28(水) 00:44:31.95 ID:jv16DRge0

3月28日、久しぶりに杏子ちゃんが鯛焼きを食べているのを見た
今日は日本の明治政府が廃刀令を発布した日でスリーマイル島原子力発電所事故が発生した日
画家フラ・バルトロメオの誕生日で、後鳥羽天皇や雷帝イヴァン4世の命日でもある
1876年に発布された廃刀令は秩禄処分とともに士族(武士)のアイデンティティを奪い去る事になる
これは明治政府の四民平等政策の一環であったが、言うまでもなく士族から多大な反感を買った
その結果として神風連の乱、秋月の乱、萩の乱、西南戦争といった士族反乱を引き起こしてしまう
しかし、武力で対抗するも不平士族は政府軍(官軍)に敗れる事になる
そして、西南戦争以降の不平士族の反対運動は武力を用いたものから自由民権運動に移行した
後鳥羽天皇は承久の乱を起こした天皇として有名だが、中世屈指の歌人としても名高い
新古今和歌集の勅命を下したのも彼であり、小倉百人一首の99番目の歌(下の歌)を詠んだのも彼である
「人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は」
因みに小倉百人一首の100番目の歌を飾るのは後鳥羽院の子の順徳天皇である
わたしも和歌で杏子ちゃんへの愛を伝えてみたいな、稚拙な技法でもいいから、心を込めて歌を詠みたい
紀貫之だか誰だか忘れたけれど有名な歌人が「技巧>心」な歌より「心>技巧」な歌の方がgoodだって言ってたしね

近所のショッピングモールでグルメフェアなるものが開催された
日本全国の名産グルメが集まってくるという杏子ちゃん垂涎のイベントだ
勿論、わたしと杏子ちゃんもやってきた。杏子ちゃんのテンションが異様に高い
四方からいい匂いが漂ってくる
前からはお肉の匂い、後ろからは魚の匂い、右からはお好み焼きの匂い、左からはスイーツ的な匂い
杏子ちゃんは周囲をくるくる見回して、何処に行くべきか迷っているようだ
そんな中、泣きながらキョロキョロしながら歩いている幼い男の子を見つけた
様子を見たところ親とはぐれてしまったらしい。
どうしようかと迷っていると、杏子ちゃんがその子の方に向かっていった
杏子ちゃんがしゃがんで、その子に何か言っている。
一緒に探してあげるってわけでもなく、慰めてあげているってわけでもないようだ
しばらく、その状況を見ていると、その男の子は涙を服の袖で拭い泣くのをやめた
杏子ちゃんはそんな男の子の様子を見ると、笑顔になってパーカーのポケットからお菓子を取り出した
それを受け取った男の子は杏子ちゃんに手を振って、人込みの中に姿を消した
「やれやれ、困ったガキだよな、ほんと」
杏子ちゃんはブツブツと小言を言いながらわたしの方に戻ってきた
でも、そのワリには満更でもなさそうな表情の杏子ちゃん。何か達成感を得たような、そんな顔をしていた
「な・・・なんだよ?そんなじっとあたしの顔なんか見て…」
いや、杏子ちゃんって優しいんだなって思っただけだよ。でも、どうせなら一緒に探してあげればよかったのに。
杏子ちゃんがそのつもりだったなら、わたしも手伝うつもりだったよ
「バカ…別にあたしは優しくなんかないさ///。 それにな、ああいうのは一人で探さないといけないんだ。
人生には一人で生きていかなくちゃいけない時期ってのもあるんだしな。
それがずっと続くなんてことはねーと思うけど、ある程度は誰も頼らないで生きていく力は必要だと思うんだ」
「あ、でも、別にそういうことを思ってあのガキに話しかけたわけじゃねーからな
ただ、泣き声が五月蝿かったからそれを止めようとしただけだかんな!」
優しいだけじゃなくて、色々な事を考えているんだね、杏子ちゃんは
本当に杏子ちゃんは尊敬できる人物だと思うよ。可愛いしね!
「別にそんなんじゃねーし///
でも、あたしのこと尊敬してくれるってんなら一先ずなにか食わせてくれ。腹ペコで死にそうだよ」
じゃあ、あっちのステーキのコーナーにでも行ってみようか?
今日は杏子ちゃんの優しさを讃えて、何でも食べていいよ
「だからそんなんじゃねーって…///」

恥かしそうにする杏子ちゃんだけれど、やっぱりその表情は満更でもなさそうだった

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108 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/29(木) 00:18:39.46 ID:ebOQWP9H0

3月29日、仏滅だ。縁起が悪い。物忌というわけじゃないけど、今日は外出を控えようか
今日は工場法が公布された日で、薬剤師ジョン・ペンバートンがコカ・コーラを初めて製造した日
儒学者の室鳩巣や軍人アレクセイ・クロパトキンの誕生日でもある
コカ・コーラのコカの葉(俗に言うコカイン)とコーラの実を原材料に使っていた事によるらしい
法律で禁止されるまでは、微量ながらコカイン成分が入っていたらしい
日本でもよく愛飲されているコーラだが、添加物のワルプルギスの夜、あまり健康に良いものではない
コーラ+ハンバーガー、コーラ+ポテチ、コーラ+ピザといった組み合わせは太り易い例としてメジャーだろう
コーラに限った事じゃないけれど、美味しいからって飲み過ぎるのは矢張り好くない。薬も過ぎれば毒となる。
でも、杏子ちゃんはそんな事関係ないご様子。いくら食べても太らないし、虫歯にもならない。羨ましい限りだよ
アレクセイ・クロパトキンは日露戦争時、ロシア満州軍総司令官を務めた軍人だ
しかし、連戦連敗し、奉天会戦に敗北した責任を取らされロシア満州軍総司令官を罷免された
また、今日は「八百屋お七の日」とされている
天和3年3月29日、恋人を思うあまりに放火した八百屋の娘お七が火刑に処された事に由来するらしい
今に謂うヤンデレという奴であろうか?因みにお七は享年数えで16歳だったという。恐ろしや…
でも、大丈夫。わたしと杏子ちゃんはそんな歪んだ形の愛ではなく、健全で誠実な愛を育んでいくのだから

嫌な天気だ。まるで暴風圏に入ってしまったようにちはやぶる狂風が吹き荒れる
そう言えば「如何に狂風」という軍歌があったのを思い出した。どうでもいいや
今は曇天で助かったが、雨なんて降ってしまったら最悪だ。
台風レベルの暴風雨になるだろう。今日は徒に外出なんてしないで大人しく家の中で杏子ちゃんといよう
それにしても風の音が耳障りだ。窓から外を覗いてみると街路樹が葉をざわめかせながら狂ったように踊っていた
「なんかこういう天気ってわくわくするな」
杏子ちゃんはたけのこの里を指で摘んで言った。杏子ちゃんはたけのこ派なのかな…?
「もちろん、歩きにくいったらありゃしないんだけどさ、なんかテンション上がるんだよね」
杏子ちゃんはきのこの山を口に放り投げて言った。杏子ちゃんはきのこ派なの…?
でも、こんな狂風の中、外に出て行ったらスカートめくれちゃうんじゃない?
「いや、あたしスカートとか穿かねーしさー」
杏子ちゃんはコアラのマーチの箱を開けながら言った。杏子ちゃんは実はコアラ派だったの…?
でも、杏子ちゃんの魔法少女のお洋服はミニスカートでしょ?パンチラしちゃうんじゃない?
「結界内は風なんか吹いてないぜ?それに、もしスカートが捲れたとしてもあたしのパンツなんか見る奴いねーだろ
見られるとしても使い魔か魔女かにだろ?これから葬っちまう奴にパンツ見られてもなんとも思わないけどな」
杏子ちゃんはそう言うとグラスの中のコーラを飲み乾した。
じゃあ、わたしにも見られても平気だよね?ちょっとホットパンツずらして見せてよ
「バカ言ってんじゃないよ、あんたは」
おやつタイムを終えた杏子ちゃんはお上品にティッシュでお口をティッシュで拭く

ところで杏子ちゃんは何派なの?きのこ派?たけのこ派?コアラ派?
「あたしはお菓子なら選り好みしないで何でもありがたく頂かせてもらうよ」
でも、その中で一番のものを選ぶとしたら?杏子ちゃんは何派なの?
「うーん・・・」
杏子ちゃんは悩んだように考え込んでしまった
「あんた派かな…///?」
わたしも杏子ちゃん派だよ///

そして、わたしと杏子ちゃんはお互いの甘いところを貪り合ったの///

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171 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/30(金) 00:19:50.10 ID:2YHXyz380 [1/2]

3月30日、仏滅の次に来るのは大安。人生には浮き沈みがあるって事かな
今日は未成年者飲酒禁止法が公布された日で、京王相模原線が全通した日
画家のフィンセント・ファン・ゴッホやフランシスコ・デ・ゴヤの誕生日で、哲学者ルドルフ・シュタイナーの命日
京王相模原線は東京都の調布駅から神奈川県の橋本駅までを結ぶ京王電鉄の鉄道路線
京王電鉄の路線では唯一、神奈川県内も沿線とする路線であるらしい
ゴヤの代表作としては『着衣のマハ』や『裸のマハ』、『我が子を食らうサトゥルヌス』などが挙げられるだろう
特に『我が子を食らうサトゥルヌス』のインパクトは大きいと思われる
因みにサトゥルヌスとはローマ神話に登場する農耕神の名前だ
いくら狂気に駆られていたといえ、自分の子供を殺めてしまうなんてわたしには想像できないよ
また、今日はマフィアの名前の由来となったとされる「シチリアの晩鐘事件」が起こった事に由来し「マフィアの日」らしい
マフィア、恐ろしいけど、漫画とかでは義族的な扱いが多い所為かかっこよく見える
拳銃片手にばったばったと撃ち倒す杏子ちゃんも見てみたいな。片手で拳銃が撃てるかは知らないけど
さあ、今月も今日を含めてあと二日。わたしはいつも通り杏子ちゃんと愛を語り合うだけだよ

わたしは杏子ちゃんと宇宙旅行したの。
人類の科学技術の進歩はめざましく、一般人のわたしや杏子ちゃんも宇宙旅行が出来る時代
漆黒のダークマターの中で青く輝くわたし達の地球…。ガガーリンが言った様に地球は青かったよ
わたしはレンタル宇宙艦ティロ・フィナーレを操縦して重力から解放された宇宙を探索する
「本当に地球って青いんだなー」
杏子ちゃんは目をキラキラと輝かせわたし達の母なる星を見つめる
杏子ちゃんは宇宙食の箱を開け、クッキーのようなものをぱくぱくと口に入れる
「あんまり美味いもんじゃねーな。なんかパサパサしてるし」
もっと科学が進歩したら、もっと美味しい宇宙食が食べられるかもね
「じゃあ、それまで待つかー。あんたも食うかい?」
ありがとう、お一ついただくね。うん、たしかにパッサパサで美味しくないね。

「そうだ、太陽の方に行ってみようぜ!」
駄目だよ!死んじゃうよ!流石にそこまで行ったら人間の驕りだよ
ほら、「昔ギリシャのイカロスが 蝋で固めた鳥の羽根
両手に持って飛びたった 雲より高くまだ遠く 勇気一つを友にして」って歌があるし
「確かそのイカロスは太陽に翼を奪われて死んじまったんだっけか」
うん、度を過ぎた驕りは身を滅ぼすって事だね
「そう言えば親父もそれに近いことを言ってた気がするな
うん、わかった!太陽に近づくのはやめよう。まだ、死にたくないからな」
じゃあ、どうする?火星の方にでも行ってみる?
「うーん、別にいいけどさ、火星って寒いんだろう。あたし寒いのはちょっと苦手なんだよな…」
大丈夫いだよ。わたしと杏子ちゃんの愛があれば寒さなんて飛んでっちゃうよ///
「へへ、そうだな///」
わたしと杏子ちゃんは無重力の中、お互いの身体を抱き寄せ合ったの
そして、わたしは杏子ちゃんと美しい地球をバックにキスしたの///

そして、わたしと杏子ちゃんのコズミックラブはビッグバンを引き起こしたの///

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214 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/31(土) 00:25:14.77 ID:6y4nXlCM0

3月31日、もう3月も終わり。今年の1/4が終わってしまうね
今日はエッフェル塔が完成した日で、イギリスの戦艦プリンス・オブ・ウェールズが就役した日
哲学者ルネ・デカルトの誕生日で科学者アイザック・ニュートンや海軍軍人古賀峯一の命日
プリンス・オブ・ウェールズはウィストン・チャーチル首相のお気に入りだったらしく、
就役直後は「世界最強」とチャーチル首相に言わせた戦艦であった。
しかし、その最期は無残なもので1941年12月10日のマレー沖海戦で、日本軍に沈められた
因みにプリンス・オブ・ウェールズを撃破した日本海軍航空機は九六式陸上攻撃機と一式陸上攻撃機である
マレー沖海戦に於けるプリンス・オブ・ウェールズの沈没と英軍の敗北は、一般的に「大艦巨砲主義の終焉」を告げた出来事と言えよう
ルネ・デカルトは言わずと知れたフランスの哲学者。「近代哲学の父」と呼ばれる近代合理主義哲学者だ
「我思う、我あり」、懐疑論の極地。全て一切を疑う究極の懐疑。方法的懐疑。
今までの懐疑論者の殆んどは途中で判断停止(エポケー)を行った為、デカルトほど懐疑を突き詰めたものはいないだろう
それもその筈、懐疑論が向かう先は虚無、空虚なものなのだから
また、今日は年度最終日なので忙しい日になるだろう。わたしと杏子ちゃんには関係のない事だけれど
三千世界の鴉が五月蝿いけれど、わたし達はそんなの無視して愛の世界に生きるの

月だよ杏子ちゃん!月!月!月!
わたしと杏子ちゃんは宇宙旅行の最終日の想い出に「月」に降りた
本当か作り話かは分からないけど、アポロ11号の着陸したこの月にわたし達は今こうして立っている
やっぱり科学の力ってすごいね杏子ちゃん!
杏子ちゃんも感動したのか月面をぴょんぴょん飛んでいる
以前はこんな事をしたら大変だったんだろうけど、科学の発展は目覚しい
今は月面をスキップしたってヘッチャラなように宇宙服が出来ているのだ
詳しい構造はよく分からないけれど科学の力ってすごいね!
「月の水って本当にあるのか?」
うーん・・・どうだろう
「あったらせっかくだから持って帰って凍らしてかき氷にして食ってみたいな」
えへへ、杏子ちゃんらしいね

「ちぇっ 全然見つからなかったなー」
宇宙艦ティロ・フィナーレに戻ってきたわたしと杏子ちゃんは艦内で休憩する
でも、楽しかったね。ただ、月の上を歩いているだけだったけど、神秘的な何かを感じ取ったよ
「そっかー?あたしはただ、歩きにくかっただけだけどなー。ウサギの一匹くらい出てくれば面白かったのに」
あれ?杏子ちゃん、あんまり嬉しくなかった?
「正直に言うとな。月面散歩なんかするよりここであんたの事を見続けていた方がよっぽど有意義だったよ」
杏子ちゃんったら///
「なぁ、もう宇宙旅行も今日でおしまいだろ?」
うん。ちょっとだけ寂しいね…
「だからさ、最後に最高の想い出を作って最高の宇宙旅行にしようぜ?///」
そうだね///きっと月面で愛し合ったカップルなんて、わたしと杏子ちゃんが初めてだよね///

月が綺麗ですね、杏子ちゃん///
「そうだな。でも、あんたの方がよっぽど綺麗だと思うよ///」
うーん、そういう事じゃないんだけどなー
「じゃあ、どういうことさ?」
それは秘密だよっ!///
「なんだとー?なら、力ずくで吐かせてやるよ///」
やんっ///杏子ちゃんったら大胆だよぉ///

そして、わたしと杏子ちゃんは月の上で愛を突き合った///
ウサギがぺったんぺったんと餅を突くように、わたし達もお互いの愛を突き合ったの///

月が上 我と恋ふ君 突きあひて
 その身尽きるは つきづきしかな

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276 名前:†[sage] 投稿日:2012/04/01(日) 00:42:07.87 ID:XVbyjoGf0 [1/3]

4月1日、エイプリルフール、嘘ついちゃうよ!
今日は 国家総動員法が公布された日で、完全週5日制のゆとり教育がスタートした日
ドイツ帝国初代宰相オットー・フォン・ビスマルクの誕生日でフィンランドの狙撃手シモ・ヘイヘの命日でもある
架空の人物を含むとキン肉スグル・岩鬼正美・ウソップ・桜木花道・ボボボーボ・ボーボボらの誕生日
国家総動員法は1938年(昭和13年)、第1次近衛内閣によって提出、制定された法律
この法律の目的は戦争における勝利の為に「総力戦体制」をとる事だった。
総力戦体制が戦争で勝利する為に必要だという認識が広まったのは第一次世界大戦が契機であると謂われる
シモ・ヘイヘは「白い死神」の異名を持ち、スナイパーとして史上最多の確認戦果505名射殺の記録を残した
同じフィンランド出身の凄腕スナイパーとしてスロ・オンニ・コルッカは彼に次ぐ射殺数を誇るらしい
また、今日は嘘をついてもよいとされるエイプリルフール。所謂四月馬鹿だ

今日は杏子ちゃんにどんな嘘をつこうかな?と思ったのだけれど、杏子ちゃんに嘘をつくのはやめておこう
理由は二つ。一つに杏子ちゃんの育ってきたであろう環境を考えての事だ。
確か十戒に「あなたは嘘をついてはならない」という文があった気がする。
杏子ちゃんはそのような古い文言に縛られる事を嫌っていたらしいが、別に全てを破戒するというワケではないだろう。
だから、きっと杏子ちゃんは嘘はいけないと教えられた筈だ。普通の親もそうするだろうし、聖職者ならもっとだろう
そして第二に、杏子ちゃんに嘘をつくなんてわたしには出来ないからだ。好きな人に嘘をつくと後味が悪い。
嘘でも杏子ちゃんを哀しませるような事は言いたくない。嘘でも、「杏子ちゃん嫌い」だなんて口が避けても言えない
融通が聞かない、つまらない頭の固い人間だと言われても、わたしは杏子ちゃんに嘘をつくだなんて出来ないよ
でも、せっかくだからお互いを傷つけないで嘘をつき合ってみたい。
さっきと言っている事が矛盾してるが人間なんてそんなものじゃないかな?

わたしは嘘と言うと嘘つきのパラドックスを思い出す
嘘つきのパラドックスは「この文は偽である」という構造の文を指し、自己を含めて言及しようとすると発生するパラドックスだ
例えば嘘つきの人が「私が嘘つきです」と言っても、その人が嘘つきという性質とその人の発言の間で矛盾が発生する
嘘というものは論理的に考えると非常にややこしいものだと誰かが言っていたような気がするの

そうだ、杏子ちゃんとゲームをして見よう。ルールはこうだ。
①わたしと杏子ちゃんはお互いに嘘しか言えない
②相手に何か質問する場合はYESかNOで答えられるものしか質問してはならない
この①と②を守って如何にしてお互いの愛を伝えるか。けっこう頭を使うので脳にいいかもしれない
「ルールは分かったよ。でも、くだらないゲームだなー。こんなの簡単じゃん」
杏子ちゃんは心底呆れたように欠伸をしながら言った。
杏子ちゃんがそこまで豪語するとは…。どんな言葉で愛を伝えてくれるの?わたしにどんな質問をするのだろうか?

「これがあたしの答えさ」
杏子ちゃんはそう言うとわたしの身体を押し倒し、あちこちを愛撫する
いきなりどうしたの杏子ちゃん…/// 何も言わずに押し倒してくるなんて///
「そうだ、それが答えさ。このゲームにおいて、あたし達の言葉は全て嘘になる。
どんなに頭を捻って文を考えても全て嘘になっちまう。あたし達の言葉は空虚だ。
なら、言葉を使わなきゃいい。言葉なんか棄てちまえばいい。そう考えれば、自ずとすべき行動は限られてくる。
そう、あたしがすべきことは一つ。いつも通りにあんたを抱きしめればいいんだ。
第一、言葉なんてあっても飾りにすぎないんだ。どんなに綺麗な言葉で愛を詠おうが、そんなのはあくまでも飾りにすぎない
百回「好き」って言われるより、一回抱きしめられてキスされた方が嬉しいだろ?」
はは、わたしの負けだよ。何ひとつ反論できないよ///
「さ、くだらない言葉遊びは終わりにしてあんたも一緒に愉しもうぜ///」

杏子ちゃんの言っていた事は本当だった。
どうやって綺麗な詞で愛を綴ろうかなんて考えるより、実際に愛し合った方が何倍も楽しいの

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340 名前:†[sage] 投稿日:2012/04/02(月) 00:47:44.08 ID:HpaCi+N60

4月2日、月曜日怖い
今日は小泉八雲がアメリカで『怪談 (Kwaidan)』を刊行した日でテレビアニメ『ドラえもん』が放送開始した日
室町幕府12代将軍足利義晴の誕生日で詩人高村光太郎や発明家サミュエル・モールスの命日
『怪談』は小泉八雲が著した怪奇文学作品集。その名の通り怪談集のようなもの
この書には日本でもよく知られる「耳なし芳一」や「雪女」、「ろくろ首」などの作品が収録されている
因みに小泉八雲の日本国籍を取得する前の名はパトリック・ラフカディオ・ハーンで、彼はギリシャ王国出身だ
モールス符号は発明したサミュエル・モールスに因んで名付けられた。使いこなせたら面白そうだ
--・-- ・-・-・ --・-- ・-・-・ ---・- -・-・・ ---・- -・-・・
--・-- ・-・-・ --・-- ・-・-・ --・-- ・- --・-・ ・-・-- -・--・ --
童話作家アンデルセンの誕生日に因んで今日は「国際こどもの本の日」に制定されているらしい
彼の代表作品としては「醜いアヒルの子」「マッチ売りの少女」「人魚姫」「裸の王様」などが挙げられる
せっかくだから、わたしも杏子ちゃんと一緒に愛の童話を作ろうかな

童話の世界みたいな風景。何ともファンタジーな世界だ
絵本の中のような不思議な森の中のお菓子のお家。楽しげに歌う謎の鳥が幻想的な色の空を羽ばたいている
でも、実際ここはあまりいいところではない。だって、ここは魔女の結界だから
「ふざけた結界だなー。それに菓子の家だぁ?舐めやがって」
杏子ちゃんは不快そうに呟く。お菓子の家なんて杏子ちゃん、好きそうなのに
「だからだよ!人が腹空かせてるってのにこんな結界作りやがって。魔女のやつ見つけたらぼっこぼこにしてやる」
流石に結界のお菓子は食べたりしないんだね
「おいおい、流石のあたしでもそこまでしねーよ」
だよね。じゃあ、魔女を倒したらなんかお菓子でも作ろうか?
「あぁ、是非そうしてくれ」
杏子ちゃんはにやりと笑うと、お菓子の家のチョコレートの扉を思いっきり蹴り壊した

中には黒衣を纏った変な動物がいた。身体は老婆のようだけれど、顔はアヒルのよう
なんか気持ち悪い・・・。生理的に無理。多分、きっとこれが魔女なのだろう
「うわ・・・なにこいつ 超きめーんだけど・・・」
どうやらわたしと杏子ちゃんの感性は似ているようだ///
そんな事を思っていると杏子ちゃんがわたしにクイズを出してきたの
「さーて、問題です。佐倉杏子ちゃんはいったい何秒でこの魔女を倒すでしょーか?」
何秒?流石に1分はかかるんじゃないかな…?
「ぶっぶー!正解は…これだよ!」
次の瞬間、魔女の身体はバラバラになって宙を待っていた。
頭部と四肢は無残に引き裂かれ、ぼとぼとと音を立てて床に叩き落とされる
纏っていた黒衣も、ただの布切れになってひらひらと舞い、床に落ちた
「ちぇっ!きもいだけじゃなくてザコだなんて本当に救いようのない魔女だな」
すごいよ!杏子ちゃん!
戦いとかよく分からないけど、前見た時よりすごいよ!
わたしは自然と杏子ちゃんに抱き付いていた。何故だろう?
いつも杏子ちゃんは「可愛い」という感じなのだが、今の杏子ちゃんは「かっこいい」の
まるで、わたしの為に戦ってくれる王子様みたいだよぉ///
「へへ///恥ずかしいこと言うなよ///照れるじゃんかよ///」
杏子ちゃんはそう言いながらも満更じゃない顔をしている。この杏子ちゃんは「可愛い」な
「なぁ、さっき言ったよな。魔女を倒したらお菓子を作ってくれるって///」
うん、言ったけどどうし━━きゃっ!///
杏子ちゃんはいきなりわたしの口を塞いじゃったの///
「ごめんな、家に帰るまで我慢できなそうだ。あたし、腹ペコだよ///」

崩れゆく結界の中、わたしと杏子ちゃんは愛のお茶会を楽しんだの///

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383 名前:†[sage] 投稿日:2012/04/03(火) 00:36:16.22 ID:3pnJZP9C0 [1/2]

4月3日、よみ・・・黄泉の国に行ってもわたしと杏子ちゃんはずっと一緒だよ!
今日は天目山の戦いで織田信長軍に敗れた武田勝頼が自害した日でNHKで『みんなのうた』が放送開始した日
イングランド国王ヘンリー4世の誕生日で作曲家ヨハネス・ブラームスの命日らしい
架空の人物を含めるとバタコさん・フグ田マスオ・ブルックらの誕生日でもあるとか
武田勝頼は「風林火山」の軍旗を用いた事で知られる武田信玄の息子として有名
彼は無能であったというわけではないらしいが「長篠の戦い」の敗北や「天目山の戦い」の敗北が目に付く
父たる武田信玄の存在があまりにも大きすぎたのだろうか。なんだか偉大すぎる親と比べられる子って可哀そう
真偽は覚えていないけれど、勝頼は信玄の実の子ではないとか。テレビか何かで見た覚えがある
天目山の戦いの勝頼の切腹により名門甲斐武田氏は滅亡したとされる
ヨハネス・ブラームスはドイツの作曲家。名前くらいは聞いた事がある
彼の作曲としては「運命の歌」「運命の女神の歌」「永遠の愛」というものがあるらしい
また、今日は東京都中央区にある日本橋が木橋から石橋に架け替えられたことに因んで「日本橋開通記念日」とされている
橋かぁ…。ビフレストにビッグブリッヂ…世界には色んな橋がある。そうだ、今日は杏子ちゃんと橋に行って見よう!

わたしと杏子ちゃんは日本地図にも載っていない名もなき山にやって来たの。
その山の高さはバベルの塔も顔真っ青になるほどの高い山。
標高は雲を突き抜け、山頂からは世界の全てが見渡せると謂われる
この山は現地の村の人からは「神の山」だと畏れられていて、登ろうとする人なんていないらしい
まさに深山幽谷という言葉が似合う場所で、山腹あたりは霧で前が殆んど見えなかったの
そんな険しい道を越えてきたわたしと杏子ちゃんは8合目あたりにて休憩所でランチを取ってるの
「あれがあんたの言ってた橋か…。ここで抱きしめ合えば、あたし達の愛は永遠に約束されるんだよな?///」
杏子ちゃんは北の方にある吊り橋を指でさしながら言った
うん、噂だとそうなってるね。でも、ここまで来て言うのもあれだけど、やっぱ怖いな…
なんか、あの吊り橋、今にも崩れ落ちそうだし…
「大丈夫さ。何があってもあたしが守ってやるからさ」
杏子ちゃん///

ぐらぐらと揺れる足場。強風が暴れ、吊り橋はギィギィと鳴き声を上げる
わたしは杏子ちゃんにつかまりながらへっぴり腰で橋の真ん中あたりまでやって来たの
「うっ…けっこー揺れるな…」
怖いよ杏子ちゃん…。わたしは無意識に杏子ちゃんに抱き付いてしまう。こうしてないと気が動転してしまいそうなの
杏子ちゃんもそんなわたしを受け入れてくれて、わたしの身体を抱きしめていてくれる
わたしの頬を切る風神は氷の刃のように冷たいのに、杏子ちゃんの身体はこんなにも温かい
「はは、怖がってるあんたの姿も可愛いな…///」
杏子ちゃんは愛おしそうな慈愛顔でわたしの瞳を真っ直ぐ見つめたの///なんだかいつもより恥ずかしいよぉ///
ハッ…これは所謂「吊り橋理論」ってやつなのかな?いつも愛しいと思っている杏子ちゃんがいつもに増して愛しいの///
ねぇ、杏子ちゃん…///お願い…///
わたしは背伸びをして杏子ちゃんの顔の高さに合わせた
「こんなところでかよ…?/// でも、そういう気分になっちまったあたしも人のこと言えねーな///」
杏子ちゃんの温かい部分がわたしの暖かい部分と触れ合ったの///
そして、わたしと杏子ちゃんは橋が風に吹かれて揺れるようにお互いの身体を揺らし合ったの///

気が付くと暴れていた風は止み、霧も晴れ、綺麗な空がわたし達の事を見つめていた
嬉しくなったわたしは再び、杏子ちゃんと一緒に橋を揺らし合ったの///

コメント:

445 名前:†[sage] 投稿日:2012/04/04(水) 00:36:09.31 ID:RdkLq14r0 [1/2]

4月4日、今日は果たして幸せの日か、それとも死逢わせの日だろうか?
今日は明治天皇に木村屋のあんパンが献上された日で、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺された日
また、ローマ皇帝カラカラや日本海軍の軍人山本五十六や小説家二葉亭四迷の誕生日
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは「I Have a Dream」で知られ、黒人解放運動に尽力したキング牧師として有名だ
そんなキング牧師を殺害したジェームズ・アール・レイは白人で、強盗や詐欺の前科のあるならず者だった
キング牧師の存在は国という枠組みを越えて数多くのミュージシャンに影響を与えた。
影響を受けたミュージシャンとして、スティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクソン、日本ではJanne Da Arcなどが挙げられる
山本五十六は太平洋戦争時に指揮をとった第26・27代連合艦隊司令長官。海外でも日本を代表する提督として有名らしい
彼は日米戦争に対して「初め半年や1年の間は随分暴れてご覧に入れる。然しながら、2年3年となれば全く確信は持てぬ」と述べている
結局、日米戦争(大東亜戦争)は起こってしまったわけだが、どうやら彼は開戦反対派だったようだ
そんな彼は海軍甲事件でアメリカ軍機により撃墜され命を散らせた。どうやら日本軍の暗号が既に米軍に解読されていたのが一因のようだ
また、4月(April)の頭文字が調律に使う音の名前Aと同じであり、その周波数が440Hzである事から今日は「ピアノ調律の日」らしい
ふふ、今度、杏子ちゃんを調律しちゃおっかな?うん、そうしよう。そして一緒に夜想曲でも奏でよう

死と退廃の饗宴が聞こえる滅びの街でわたしと杏子ちゃんは何を視るか?
先の暴風雨で街は崩壊し、蹂躙された木々が無残に横たわっている
交通網は麻痺し、川は氾濫し、活気に満ち溢れていた商店街はもはや廃墟同然
果てしない絶望と空虚感がわたしの生まれ育った愛すべき街を蝕んでいる
不幸中の幸いと言えば数多くの負傷者が出た中、死者が出なかった事だろう。
傷だらけで今にも倒れてきそうな街灯が点滅する中、夜の死の街をわたしと杏子ちゃんは歩く。
「死人が出なかったのはよかったが・・・ひっでぇ有様だな・・・」
杏子ちゃんがパーカーのフードを外し、天を見上げる。満月がわたし達を見下ろしていた
そういえばタロットカードで正位置の月の暗示は「不安」とか「幻惑」とか「猶予ない選択」だっけ
わたしと杏子ちゃんは立ち止まった足を動かし、再びある目的地に向かって歩き出す

一歩進むごとに水の音が寂しげに響き渡る。しかし、月明かりが照らすので暗くはない
此処は教会、杏子ちゃんの教会。誰もいない教会。わたしと杏子ちゃんしか来ない教会。
「ましな方か。水を全部外に出せば何とかなりそうだ」
杏子ちゃんは赤い林檎を丸齧りしながら教会の中を歩く
わたしも杏子ちゃんに手を引かれながら教会の中を歩く
床は浸水している所為で歩くたびにピチャピチャと水の音が跳ねる。
教会の中を歩き回っているとわたし達はオルガンを見つけた。教壇の右端に大きなオルガン。
「音は出るみたいだな」
杏子ちゃんは適当に鍵盤を叩き音を出す。
でも、調律が狂っている所為か音はお世辞にも綺麗と言えないね
だから、わたしはオルガンの調律をする事にした。昔やった事があるから大丈夫、問題ないよ
ほら、あっという間に調律完了。うん、綺麗な音になったよ。教会って感じがするね
「本当だ。流石だな、あんた」
杏子ちゃんはわたしの頭を撫で撫でしてくれた。えへへ、温かくて気持ちがいいよ
「なぁ、適当にでいいから一曲弾いてみてくれないか?夜の教会に響き渡る音楽ってなんかロマンチックじゃん」
そうだね、杏子ちゃん。じゃあ、一曲弾かせてもらおうかな
滅びの街には鎮魂歌を、この夜には夜想曲を、そして杏子ちゃんには愛の曲をね


怒りの日、その日は
ダビデとシビラの預言の如く
世界が灰燼に帰す日
審判者が現れ
全て悉く一切が糾され裁かれる刻
その恐ろしさはどれほどのものだろうか

されど、わたしと杏子ちゃんはそれを恐れはしない
わたしと杏子ちゃんは天主に祈りを捧げよう
主の御名において来る者は祝福されますように
そして、わたし達を祝福してくれますように
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな
わたしと杏子ちゃんの心はの栄光に満ちています

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493 名前:†[sage] 投稿日:2012/04/05(木) 00:50:19.04 ID:H2iIdQsJ0

4月5日、嵐は去っても風はまだ強いね
今日はセイロン沖海戦が始まった日で、ソ連が日ソ中立条約の不延長を日本に通告した日
政治哲学者トマス・ホッブズや指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン、漫画家鳥山明の誕生日でもある
セイロン沖海戦は1942年にセイロン島沖で日本海軍の空母機動部隊と英海軍の東洋艦隊の間で行われた海戦
この戦いでは、日本海軍の急降下爆撃により英国東洋艦隊の重巡洋艦コーンウォール・ドーセットシャーが沈没した
因みにこの海戦の日本軍側の指揮官は日本海軍機動部隊の司令長官として主要な海戦で指揮を執った南雲忠一中将だ
南雲忠一は1944年7月6日にサイパン島の戦いで戦死し、7月8日に海軍大将に進級した
トマス・ホッブズは『リヴァイアサン』を著し、社会契約論を用いて絶対王政を合理化する理論を説いた
彼曰く人間の自然状態は「万人の万人に対する闘争」「万人は万人に対して狼」だそうだ
ホッブズの思想はジョン・ロックやジャン=ジャック・ルソーらに批判的に継承されていった
また、今年の今日は二十四節気の第5「清明」(万物が清清しく明るく美しい頃)だとか
そろそろお花見シーズンだね杏子ちゃん。一緒に佐倉を見に行こうね杏子ちゃん!おっと間違った、桜だったねHAHAHA!


桜の樹の下には屍体が埋まっている!これは信じていいことなんだよ。
何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。
俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。
しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。
                                                 (梶井基次郎「櫻の樹の下には」)


わたしと杏子ちゃんは桜の花を見にやってきた。町外れの丘に咲くたった一本の桜の木。
桜はたった一人で街を見下ろす。わたしと杏子ちゃんも桜にならって街を見下ろす
眼下に広がる街の営み。住宅の傍の小さな公園は桜が咲き誇り、それは見事なピンクのスクエアだ
「この桜…なんだか下の桜たちと雰囲気が違うな」
杏子ちゃんは孤高の桜を見上げながら呟く。
それにしても美しい桜の木だ。
その桜は益荒男のような巨木というよりは手弱女のようにしなやかなでいて気品がある。
彼女の下にも死体が埋まっているのだろうか。死体から色々なものを吸い取っているから美しいのだろうか。
「なんだ、それ?」
杏子ちゃんは不思議そうな顔で訪ねてきた。
よく桜が美しいのは、その下に死体が埋まっているからって言うでしょ?
「へぇー、初めて聞いたよ。なんか面白い話じゃんか
でも、あたしの足元にも死体は転がっているけどな」
使い魔や魔女の死骸?
「それもある。でも、それだけじゃないよ。きっと、あたしの大切なモノもそこにある」
杏子ちゃんの表情が一瞬翳った。わたしは杏子ちゃんが何を想っているのか分かったので、わたしの表情も曇った。
「でも、あたしはそれを嘆いたりしない。返って後悔なんかしたら、それこそあたしは大切なモノに合わせる顔がなくなるからさ
親父は言ってた。人間は色んなものを乗り越えて、克服して、素晴らしい人間になれるってさ」
だから、杏子ちゃんは美しいんだね
「へへっ、嫌な気分はしないね、そう言われて」

「この桜、独りぼっちで寂しくねーのかな」
優しいね、杏子ちゃんは
「茶化すなよ。どんなに気丈に振舞ったって、心の何処かでは寂しさを感じているもんさ」
誰のことを言っているんだろうね、杏子ちゃん
「さぁ、誰のことだろうね?」

わたしの目には桜と佐倉が重なったように見えた

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539 名前:†[sage] 投稿日:2012/04/06(金) 00:39:30.91 ID:WUVoREqi0 [1/2]

4月6日、最近は温かい日が多いね。もう春がやって来たのだろうか
今日は豊臣秀吉が千利休を京都から堺へ追放した日で、江戸幕府が異国船打払令を発布した日
画家ラファエロ・サンティや薔薇十字カバラ団の創設者スタニスラス・ド・ガイタの誕生日でもある
異国船打払令は1825年に江戸幕府が発した法令。無二念打払令とも謂う
この法令はフェートン号事件など、度重なる外国船の上陸や暴行事件に対しての対抗策とされる
1837年、この法令に基づきモリソン号事件が発生したが、この幕府の対応は強い批判を受けた
この幕府の対外政策を批判した渡辺崋山や高野長英は逮捕され、処罰される事になる(蛮社の獄)
ラファエロ・サンティはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並び西洋絵画の古典という位置づけの画家
代表作『アテナイの学堂』は絵に詳しくない人でも一度は見た事があるだろう
また、今日は「し(4)ろ(6)」の語呂合わせで「城の日」とされているらしい
そうだ、せっかくだから今日は杏子ちゃんとお城に行ってみよう!

わたしと杏子ちゃんは天空の城にやって来た。雲の上遥か高くに聳え立つ古代文明の創り出した浮遊要塞
この浮遊するモノ全てが城なのだ。大空に浮かぶこの浮遊する島全てが城なのだ
その城の外側は難攻不落の鉄壁の要塞だけど、内側は豪華絢爛な黄金の宮殿
宮殿の周りには草木が茂り、沢山の色とりどりの果実の生った木が植えられ、虹色に輝く噴水が踊っている
黄金の宮殿内にある至高の玉座はまるで白銀の宮殿ヴァーラスキャールヴにあるというフリズスキャールヴのようだった
そして、その宮殿とは別の建物、透明のクリスタルタワーの最上部にわたしと杏子ちゃんはいる
ここからの見晴らしは最高で、この城の全てをここから見渡す事が出来る。所謂絶景ポイントだ
因みにクリスタルタワーと言っても別に伝説の武器が封印された禁断の地へと続く扉があるというわけではない
「古代文明の力ってすげーんだな」
杏子ちゃんは宮殿の庭に生っていた甘い香りのする赤い果実を丸齧りしながら呟いた
「おっ!すげー美味いぞこれ!あんたも食ってみなよ」
杏子ちゃんは目を輝かせながら齧りかけの果実を勧めてきた。
でも、林檎みたいに固いのはちょっと…
「大丈夫だって!見た目は林檎みたいに赤いけど、食感は桃みたいに柔らかいからさ
いっぺん騙されたと思って食ってみろよ?な?」
ここまで勧めてくれる杏子ちゃんの気持ちを無碍にするわけにもいかないよね
わたしは思いきって、その果実を思いっきり齧ってみたの
ん?意外と柔らかいし…味も不思議な甘さがして美味しい!
「なっ?あたしが言った通りだろ?」
もうちょっと食べたいね
「じゃあ、もう一度取りに行こうぜ」

きゃっ!
わたしは噴水の縁を通って近道をしようとしたんだけれど、足を滑らせちゃって噴水にドボンしちゃったの
「おい!大丈夫か」
大丈夫だよ杏子ちゃん…。ちょっと濡れちゃったけどお日様も出てるし
「そっか。でも一応脱いで服乾かしておけよ。それまであたしのパーカーかしてやるからさ」
杏子ちゃんはファスナーを外し、緑のパーカーを脱いで、わたしに渡す準備をしてくれている
でも杏子ちゃんの前で脱ぐなんて恥ずかしいよぉ///
「わかったよ。じゃあ、パーカーはここに置いとくぞ。着替え終わるまであっち行っててやるからさ
別にここにはあたしとあんた以外いないんだから平気だろ?」
うん…。色々手間かけさせちゃってごめんね
「なーに、困った時はお互い様さ」
そう言って杏子ちゃんはわたしの向いてる反対側の方へ歩いていった

ちぇっ…別に「恥ずかしい」とは言ったけど「見られたくない」なんて一言も言ってないんだけどなー…

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