曲率テンソルの展開
一般相対論のリーマン微分幾何学に出てくる曲率テンソル(リーマンテンソル)をその縮約であるリッチテンソルおよびスカラー曲率(リッチスカラー)で展開する。

曲率テンソル


は,交換およびに対して反対称,さらに同時交換に対して対称であるから,ある対称テンソルを用いて,


と書ける。について縮約して得られるリッチテンソルは,


となる。ここに,で,は空間の次元数である。さらに縮約して得られるスカラー曲率は,


となる。

1次元空間()では,は不定。もともと1次元では反対称性から曲率テンソルの成分はことごとく0となるから当然だ。のとき,


したがってのとき,


を得る。これを代入すれば,曲率テンソルはリッチテンソルとスカラー曲率によって


と展開されることがわかる。ただし,4次元の場合はここにワイルテンソルと呼ばれる4階テンソルの項が付加される。

2次元()の場合については,次のような方法をみつけた。

曲率テンソルに関して反対称だから,


とおくことができる。縮約して,



したがって,


初めの曲率テンソルに代入して,


を同時交換して,


曲率テンソルは,この交換に対して対称だから,


さらに縮約して,



結局,


を得る。2次元についてはさらに,かぎしっぽ掲示板からある方の次の考察を覚え書きとして引用させていただく。

を2次元Levi-Civita記号とします。()
任意の反対称テンソルと表せることより


と書けます。(は自動的に満たされています。)
ここで、同様に


ですから(は行列式)、「一意的」に


と書けます。


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