展示スケジュール

展示スケジュール

2017年度

heyiLee 10/9~10/13

呉在雄 10/16~10/27



2014年度

Vol.80 坂口メグム 1/12~1/23

Vol.79 山本愛子 12/8~12/20

Vol.78 伝田智彦 11/24~12/5

Vol.77 朴娜炫 11/10~11/21

Vol.76 桐生真輔 10/27~11/7

Vol.75 李承禧 10/13~10/24

Vol.74 鈴木のぞみ 7/14~10/10

Vol.73 辻野理恵 6/30~7/11

Vol.72 市原茉子 6/16~28

Vol.71 李炯俊 6/2~13

Vol.70 田中信太郎 5/19~30

Vol.69 下西 進



2013年度

Vol.68 辻野理恵

Vol.67 李承禧

Vol.66 下西 進 10/18~11/29

Vol.65 川合穂波 10/21~11/1

Vol.64 朴娜炫 10/7~10/18

Vol.63 Sascha Andre Krischock 7/16~

Vol.62 吉村直人 7/1~7/12

Vol.61 米重慧一郎 6/17~6/28

Vol.60 鈴木のぞみ 6/3~6/14

Vol.59 坂口メグム 5/20~5/31



2012年度

Vol.58 長塚梨南

Vol.57 高木久美 1/7~1/21

Vol.56 萩原梨奈 12/11~12/24

Vol.55 安積知里 11/27~12/10

Vol.54 浅古綾香 11/13~11/26

Vol.53 小野由貴 10/30~11/12

Vol.52 朴娜炫 10/16~10/29


タイトル : かいじゅうのいるところ
素材   : パフォーマンス、インスタレーション
展示概要 : 今回の作品は子供の頃の一人芝居ごっこを思い出しながら
      「私が私でなくなる」という経験と想像の世界に没入して執着したあげく
      厚く固まってしまう現実との「壁」についての思いを表現するものである

Vol.51 市原茉子 10/1~10/15

Vol.50 藤井由奈 7/10~7/23,9/20~9/25

Vol.49 村上萌 6/26~7/9

■タイトル :鬼澤のとりで
■素材   :写真、紙
■展示概要 :「鬼澤家の鬼澤さん」から取手という土地をみる。彼女が生まれ育った場所には、衣食住を過ごした経験が残っていた。鬼澤家で代々食べられるご飯を、ここにいる人たちで味わおうではないか。

Vol.48 吉村直人 6/12~6/25

Vol.47 米重慧一郎 5/29~6/11

Vol.46 リュウシュン 5/14~5/28

Vol.45 桐生真輔



2011年度


Vol.44 萩原梨奈 & 安積知里 1/10~1/20

Vol.43 浅古綾香 & 長塚梨南 12/13~1/6

Vol.42 高木久美 & 朴娜炫 11/29~12/12


■ 高木久美
タイトル :Dip Wrap
素材   :ラバー、ラッピングペーパー、荷札、日用品
展示概要 :2009年5月27日から毎日行っているプロジェクト。
      その日に見つけた何気ないモノが毎日1つずつ生まれ変わる。
      自身における日常の奇蹟。
■ 朴娜炫
タイトル :またたび、なう。(六本木)
素材   :写真転写、可変設置
展示概要 :

日本のあちらこちらを旅する。

私にとって、分かっているつもりがまだ不思議などころでもである日本。
もう日常の空間になりつつある、いつもの道、いつもの街を、観光をするように、初めて日本に来た時と同じ感覚で歩きたい。
全ては普通の写真に見えるが、よく見ると所々変な生き物がいたり、実は存在していない空間が混じっている。何気ない一日がとっても大切なものであると実感できた今年。私は日本の色々な場所を旅し、空想し、記録に残して行く。

Vol.41 秋本瑠理子 & 川合穂波 11/15~11/28

秋本瑠理子
  • タイトル :渋谷道玄坂18:00-19:00
  • 素材   :写真、パネル
  • 展示概要 :まるで夜とは思えない明るさの、渋谷の繁華街。あまりに煌々としたその街で、光を一点にさえぎり、30秒間づつをカメラで撮影しながら歩き続けた。出来上がったそれには具体的な街の姿のようには写らない。しかし一瞬で映り込むはずの景色の軌跡がその一枚の写真には取り込まれている。一瞬のとりこぼしなくすべて見たくて撮影したしかしそれが見えない写真は、すべてを把握しきれないもどかしさの伴う日常のようだと思う。

 川合穂波
  • タイトル :
  • 素材   :
  • 展示概要 :

Vol.40 李承禧 & 藤井由奈 11/1~11/14

 李承禧
  • タイトル :嘘ではない、ただ、真実も言わない。
  • 素材   :新聞紙、麻紐、ラジオ
  • 展示概要 :

 藤井
  • タイトル :
  • 素材   :
  • 展示概要 :


Vol.39 土肥志保美 & 磯野迪子 10/18~10/31

  • 磯野
  • タイトル :
  • 素材   :
  • 展示概要 :

  • 土肥
  • タイトル :_move
  • 素材   :わら半紙、扇風機
  • 展示概要 :群像、移動をテーマにその光景と移動するときに起きる『風』を展示空間につくる。

Vol.38 桐生眞輔 7/20-10/3

  • タイトル :華墨華字
  • 素材   :書
  • 展示概要 :
「華」という文字は、①花さく ②いろ ③ひかり ④つや ⑤もよう ⑥かざり ⑦さかえる さかん ⑧すぐれる ⑨はなやか ⑩うまい ⑪ようす というように大漢和辞典には30以上の意味が挙げられている多義的な漢字です。
この作品のタイトルには「華墨」という文字が充てられていますが、今回、この書に用いた墨は自ら採煙(煤を集める)したもので、自動車やバイクのマフラーから煤を集めてきたものです。その煤に膠を混ぜ合わせたもので墨を作り、その墨を「華墨」と名付けました。熱エネルギーを運動エネルギーに変換するのがエンジンで、熱エネルギーを発生させる際に生じた煤は汚染物質となっています。近代以降、人類は熱エネルギーを運動エネルギーに変換することで、その速度を速めて発展(華・さかえる)しましたが、一方で問題も抱えるようになっています。エネルギーと社会について考えることから、この作品は生み出されました。

Vol.37 武藤舞子 7/5-7/18

  • タイトル :
  • 素材   :
  • 展示概要 :

Vol.36 下西進 6/14~06/27

  • タイトル :Black & White
  • 素材   :写真(ゼラチンシルバープリント)
  • 展示概要 :8x10による写真作品の展示

Vol.35 米重慧一郎 5/31~06/13

  • タイトル :「カラス ネスト」
  • 素材   :プラスチック段ボール
  • 展示概要 :自らの中にある質量を並べ替えて膨張する形態は、その中に空間を孕む。それはかつて自らが入っていた抜け殻の空間である。図と地の反転と共に、形態の質がトランスフォームする。

Vol.34 髄 5/17~05/30

  • タイトル :「生きてます。」
  • 素材   :インクジェットプリント
  • 展示概要 :3,11から2週間後に故郷の仙台に行き、1週間程、スクーターでテントを張りながら沿岸部を移動しました。
      そこには感覚が麻痺してしまうほどの瓦礫の山が続いていました。
      この作品を展示する事で、今後どうするか模索していきます。



2010年度



Vol.33  米重慧一郎 & 武藤舞子 01/19(水)-01/28(金)

  • タイトル :「猫も杓子もお蔵出しスペシャル」
  • 素材   :ハガキ用紙、印画紙、コピー用紙
  • 展示概要 :米重、武藤の共通項として、誰に見せるとも無く日記的に蓄積されていった記録があった。米重はドローイングを描き、武藤はスナップ写真を撮る。今回の展示ではそれら行為の集積たちを8×8の空間内に展開させることを試みた。

Vol.32  桐生真輔 & 高木久美 01/05(水)-1/14(金)

  • タイトル :「水面へと浮かふ 言問ひ 現身を 彼は誰時の 我は誰かと」
  • 前半 7日〜12日  : 映像 (1分15秒)、能面(人形墨)、装束(和紙に書)
  • 後半 12日〜14日  : 映像 (1分15秒)、能面(人形墨)
          インクジェットプリント(1426×1800)
  • 展示概要 :桐生真輔と高木久美が「能」という日本の伝統芸能である舞台芸
       術に着目し、それぞれの視点から制作上の着目点と問題意識を持
       ち、日本の伝統と現代美術を考える事を目的に創作している。
       我々にとってそれは「革新的な能」でもある。
       この展示は高木久美が自身の見た夢を謡曲にし、桐生真輔がその
       夢から和歌をつくり書の形にする事からはじる。更に、能面と装
       束の制作、舞台設定、舞の表現までを1つのプロセスとし、それ
       らを写真、ビデオを用いて伝達しようと試みている。

Vol.31  柳井信乃 12/1(水)-12/10(金)


Vol.30  土肥志保美 11/17(水)-11/26(金)

  • タイトル『なにごともなく なにげないとき』
  • 展示概要:環境音の録音と再生を繰り返していくと、音が劣化しながら新たな音が加えられ、音と空間が変化して行く。なにごともないように思える時間や場所にもみえないものが存在していて、それらがかけがえのないことだと意識してもらえたらと思い、制作しました。

Vol.29  渡利紗千子&清水なつみ 11/3(水)-11/12(金)

  • タイトル:「Plotter」
  • 展示概要:何気ない日常の中で、ふと「ついてない」出来事が重なったり、偶然が重なったりして、不思議に思うことがある。そういった出来事は、大抵「ただの偶然だ」と思って、何も気に留めず過ぎ去ってしまう。しかし、もしそれが偶然ではなくて、予めプログラムされたものであったらどうだろう。時々私を驚かせたり閉口させる偶然の数々は、実は「誰か」からプログラムされた必然の出来事ではないだろうか。

Vol.28  下村千成 & 佐藤ゆかり 10/19(火)-10/29(金)

タイトル :PEEP
素材   :鏡、木材、蓄光、その他/ モニター、その他
展示概要 :PEEP : 『覗く』

PEEP PEEP PEEPEEPEEPEEPEEPEEPEEPEEPEEPEEP・・・・

作品をみる
作品をみている人をみる
さらにその姿がネット上で見られる・・・・

佐藤研究室の前にはSPACE 8×8の展示をライブ中継するためのライブカメラが設置されている。

ライブカメラの映像はSatoLabo@WikiのUSTREAMにて見ることができる。
これはどこでも展示の様子が見れるというものであるが、実際は展示の様子よりも先に、そこに映っている人が目に入ってしまう。
展示を見ている人たちは展示とともに無条件でネット上に公開されている。
それは一種の盗撮のように覗かれている状況とも言える。

作品を見るという行為が実は覗かれている。
今回はこの状況を作品で再現し、展示を見る人に気づかせ、
『見る・見られる』という行為について考える実験的試みである。



Vol.27  秋本瑠理子 & 髄 10/5-10/15

展示概要:テレビに雑誌、町中に張り巡らされたポスターに通勤電車の中吊り広告。そのポジティブな表現の溢れた世界において、逆に虚無感をいだかせるものの正体はなにか。現代において娯楽は「娯楽」たりうるのか。
日常の娯楽と孤独に花輪を手向ける。
展示期間:2010.10/5-10/15
素 材 :紙、ワイヤー、アルミ/映像
サイズ :500×500×150㎜/

Vol.26  下西進 & ビュフ・ニコラ 7/13-7/22


Vol.25  村上萌 & 磯野迪子 6/29-7/08

タイトル :Identify
          村上萌『KYARA』 / 磯野迪子『衆会』 
素材   :写真 / 蛍光灯、雑誌新聞切れ抜き
展示概要 :個々の小作品に対して、アンサー作品を作っていくというスタディーを重ね、そこから生まれた共通のテーマ「アイデンティファイ」をもとに二人展を展開。村上萌は、食を切り口にその人のcharacterを映し出す。食とは、その人の生き方、生活観をも象徴するのでは、という提案を作品化。磯野迪子は、ある文脈から切り取られたunknownの人々が、まるで夏の虫のように、光に向かってどこからとなく集まってくる様子に、人は、何でアイデンティファイされるのかという疑問を作品化。

Vol.24  朴娜炫 6/15-6/24

タイトル :CHOBI まいる。
素材   :Conte, image transferring, acrylic on canvas
      wire、foam board
展示概要 :これは未来、あるいは、現在、目には見えないどこかの空間で存在するかも知れない、ある動物の物語である。

Vol.23  田中一平 6/01-6/10

タイトル :un-calculation [非予測]
素材   :石、鉄、電線、電球、酸、蝋、プラレール
展示概要 :ほんの一瞬先の未来でも、ものごとは常に揺らいでいて私たちには捉えきれない。予測できない、揺らぐ部分を抽出させる。

Vol.22  田附楠人 5/18-5/27

タイトル :The work with vinyl layer 2010.05.18
素材   :ビニール 顔料 接着剤
展示概要 :絵画はそのメディウムに様々な物質や、空間、色彩といった様々な要素を取り込むことにより成り立っている。その各要素を、抽出、分解しレイヤー状に積層し、新たに一つの絵画として再構築した。これは絵画に関する一種の思考実験である。

Vol.21  李承禧 04/07-04/14

タイトル : 模写として現実の再現
素材   :写真
展示概要 :オリジナル、複製、再現とは何だろうか? という質問で作業が始まったと思う。 私が今、現在の存在する世界、そしてその空間が鏡に映して生まれた世界、そして鏡に映した空間を撮って再構成した写真。実際と仮想空間の境界は何だろうか?

Vol.20 栗山斉 4/19-4/27

タイトル : 「control-fluctuation」
素材   :蛍光灯、制御装置、電線、etc.
展示概要 :コンピュータから送られる規則的な命令に反応しきれない蛍光灯は不規則な明
      滅を繰り返す。ここには視覚化されていない電気の流れがあり、0と1だけでは
      表せない状態が混在している。このようにあらゆるものは常に不安定なゆらい
      だ状態にあるのではないだろうか。


2009年度


Vol.19 秋本瑠理子、佐藤ゆかり 1/14-1/22

タイトル:展示テーマ「記憶」 秋本瑠理子 2010「picture」  佐藤ゆかり「変化 消失 痕跡」
素材  :塗料 額縁(秋本) 印画紙 氷 布(佐藤)  
展示概要:「記憶」をテーマに、それぞれが各素材を通して表現する。



Vol.18 髄 12/14-12/25

タイトル :「透皮ーそこからここへ」
素材   :インクジェットプリント、ベニヤ板
展示概要 :

「皮膚」それは私にとって特別な感覚を呼び起こさせる。

自己と世界の際であり、そのラインの内側では私は自由に想像し、己の世界を構築出来る。
しかし、その線の外側である現実世界では様々な制約のもと、意思の及ばぬところで事象は構築されていく。

左側には、旅をして出会った心情風景に近い現実を、、、
右側には、フィルムを露光させただけで創ったこの世には存在しない景色を、、、

8×8のラインをまたいで展示した。

Vol.17 下村千成 12/1-12/11

タイトル:image of line | line of image
素材  :インクジェットプリント、鏡、その他
展示概要:線を見る。
線とは点の集合、連続、または運動することによって成り立つ。
デモクリトスは「万物はアトムである」と提唱しているが、
それは私達の視覚イメージにおいても同様のことが言えるのではないか。

今回は「造形物としての線」に着目し展示を行った。
シンプルな構造から生み出される「線」を造形する。
左側は物質としての線のイメージ、右側はイメージとしての線を展示した。

鏡には砂で線状に穴をあけ、穴に物質(素材)を入れ、物質から成る「線」を造形した。
砂で表面を線状に削ったものは、砂(点)によって成る「線」を造形している。
鏡部分を線状に残し削ったものは、物質とイメージの中間である「線」を造形した。

写真作品は鏡に砂で削った線を撮影したものである。
写真に落とし込むことで物質であった線はイメージとしての線となる。



Vol.16 李承禧 11/16-11/27

タイトル :Semiotic desire

素材   :写真、片栗粉、木箱、

展示概要  parisの黄金のリンゴ


      童話や神話の中に登場して、欲求を象徴するオブジェが私たちの
      周りのものなら何だろうか?
      ギリシャ神話の中の三美神、ヘラ、アフロディーテ、アテネの前、
      「最も美しい女神へ」と書かれた黄金のリンゴが落ちた。


      300gの片栗粉の12間の変化
      ただの粉を見せる形によって認識が変わることは何だろう?



Vol.15 下平千夏 10/26-11/13

タイトル:線のなだらかな変異
素材  :輪ゴム
展示概要:
      あることからあることへ思考が変化する過程にあるどちらともいえない、どちらにも偏りきれないグレーの様な環境に囲まれ、私たちの日常は成り立っている。
     その変化する変異点はどこにあるのか。もしくはないのか。
     線のいくつもの連続により面ができ、その面の連続によって空間の奥行きができるようにその変異点は我々の視覚で確実に捉えることはできない。
     情報化し、細分化された現代の社会に取り残された生身の人間は、そこを曖昧に、感覚的に理解することしかできないのである。
      しかしその愛くるしいなだらかな変異を私たちはいつも身近に当たり前のように見て、無意識に感じている。



Vol.14 川合穂波 10/5-10/23

タイトル:離人感
素材  :布団、枕、シーツ
展示概要:私は昼でも、夜でも暇さえあれば、ぐうぐう寝ていた。
そうして又寝床に這入りさえすれば、いくらでも寝られた。
(内田百閒「山高帽子」より)
離人感とは?自分の精神過程または身体から遊離して、あたかも自分が外部の傍観者であるかのように感じている持続的または反復的な体験。
私は昔からこの離人感を持って生きてきました。作家、内田百閒の著作「山高帽子」では多くの場面で、まさにこの離人感が表されています。
箱の中で眠るそれを俯瞰で覗き込むような感覚。幽体離脱とシンデレラの棺とカプセルホテルと感覚遮断の宇宙実験室とそんなような、感覚と感情が遠くなり、体の動かし方が解らなくなってきた。



Vol.13 足立真悠 6/30-7/10

タイトル:Back
素材  :ゼラチンシルバープリント 既製品によるインスタレーション
展示概要:可視的な幻へのアプローチ。鏡面に反射する像とともに被写体をとらえる。
非現実的な風景は、私たちが経験しうるごくありきたりの場面に簡単に転がっているものだ。ただ、物を見ることに慣れてしまった私たちにはそれを意図的に見つけることは容易でない。そして私は、人の頭が切り捨てた幻をいとも簡単に拾ってくるカメラという目の純粋さに驚かされる。


Vol.12 田中一平 6/16-6/26

タイトル:Material Ability -素材力の編集-
素材  :パラフィンワックス、ミクストメディア
展示概要:ものを制作する上で、材料となる素材は作品と不可分に関係していく。
     「素材」について再考をする。その素材が持っている物理的特性、付随してくる意味性、与えられる美的感
     性をニュートラルに見つめ、どのような関係性が成りたちえるのか。今回は蝋(wax)を使用する。素材への
     想像を広げ、新たなイメージの切り口を探し出す。



Vol.11 高木久美 6/2-6/12


タイトル:自記装置「しまわれた風」
素材  :ラテックスゴム、エアポンプ
展示概要:見えない身体の存在を感じることへの取り組み。
今回は「風を閉じ込めること」から創作を行った。

「自記」自分で書きつける行為であり、時間的に変化してゆく現象を記録するもの。

一方は収縮する風船をゴムの層で包み、二層の膜が連動して動く。
もう一方は、ギャラリーの上部に設置されたタンクからラテックスがギャラリー内のガラスをつたう。ラテックスはポンプからの風が当たる地点で拡散し、回路を変えて流れる。それは時間が経つにつれ、層になり造形されてゆく。


Vol.10 桐生真輔 5/14-5/28


タイトル:「浮光」
素材  :写真・ビデオ インスタレーション
展示概要:
写真とは、そこにあった「経験」を記録することであるが、同時にそこに含まれる「攻撃性」と「危険性」を併せ持つ場合がある。記録におけるそのようなことについての考察を背景に持ちながら、文身表現におけるプロジェクトの部分について触れ、自己でどのように消化できるかを考えていた中で試みて生じた展示である。


Vol.9 下西進 4/17-5/1


タイトル:I'm on the earth
素材  :写真
展示概要:
私はカメラを通してでしか見られない世界を体験する為に、表現行為を続けている。世界のいろいろな都市に行き、人ごみの中で長いポールを立てて、5m余り上から都市を撮影している。
画面の中心には私がいて、カメラと私はそれぞれポールとレリーズで繋がりながら、カメラの重さがあるので、いつも引力や重力など物理的現象を意識せざるを得ない。また、世界の様々な都市で撮影する際、その国の情勢や、文化背景を理解しなければ撮影できない。
N.Yではテロリストと思われて警察がやって来たり、ホーチミンではほとんどの人がバイクに乗っているので、そこの住人で通りを歩く人はおらず、結局車道で撮影することになった。こうして撮られたこれらの作品を見比べて、我々の住む世界の断片を、カメラの視点で体験出来たらこの作品は成功だと思う。



2008年度

Vol.8 城市奈那1/7-1/23


タイトル:Landing
素材  :インクジェットプリント
展示概要: [ N35°45' E134°7' , tottori ]

     乗客の少ないバスが停車したその場所は、砂の丘であった。
     ワタシはハダシで、丘を登り降りしながら写真を撮った。
     自己という重苦しい頭痛から解放され、
     新たな世界に“Landing” 、まさに着地する気分であった。


Vol.7 足立真悠/川合穂波/髄「しにいくにく」12/1-12/12

しにいくものは、にくか、たましいか。のこったものは、ものである。
そればかりはたしかである。

肉体というテーマに対して、インスタレーション、絵画、写真、
それぞれのメディアで作品を提示します。

■足立真悠

タイトル:触欲
素材  :針金・新聞紙・クラフト紙
展示概要:張り子で作られた4組8本の腕のインスタレーション


■川合穂波

タイトル:現代の不浄観
素材  :水彩色鉛筆・アクリル絵具
展示概要:仏教に不浄観というものがあり、
     それは人間は不浄であることを知る教えである。
     九相図という絵がある。死にいく肉体を描いた絵画は、
     鎌倉時代まで描かれていた。
     人間は死に、朽ちていく。それを鎌倉時代までは皆が知っていた。
     死体が消えた現代においての九相図を描こうと
     今回この6枚組の作品を描いた。


■髄

タイトル:|
素材  :ネズミ、写真
展示概要:| =pipe(プログラミング言語で、命令文同士を組み合わせて利用する手法の名称)



Vol.6 小澤貴弘/具滋龍 11/19-11/28 ※collaboration



■小澤貴弘 X 具滋龍

タイトル:image of The little match girl ~マッチ売りの少女~
素材  :インクジェットプリント
展示概要:小澤と具の二人がそれぞれにアンデルセンの童話
     ”マッチ売りの少女”を読み、自分なりに解釈した後、
     二人のイメージと物語を重ね合わせて投影したときに産まれ出る、
     新たなるストーリイメージの展示を試みました。

     小澤はマッチ1本分が消える時間に凝縮された長さの映画を作り、
     そこからフレームを一枚一枚抜き出し、連続する映像イメージを
     平面に変換しました。
     具は物語を現代の視点で解釈し、マッチ売りの少女の不安定な
     心理をさまようイメージで表現しました。

     白黒で表現された世界は、少女の現実であって、
     カラーで表現された世界は、少女の夢です。

     横たわっている現実世界のなかで彷徨い、一瞬飛び交っては消え行く
     欲望や幻想、それぞれが同時に時間を駆け抜けていくのです。

Vol.5 桐生眞輔/元木みゆき 11/5-11/14 「皮ト膚」


 刻むことの欲望と見せることの欲望。他者に向けて印された標示と記号。外と内を分かつ皮と膚。


■桐生眞輔 http://www3.to/sin-k

タイトル:文身「志」
素材  :アクリル絵具・和紙・インクジェットプリントからなるミクストメディア
展示概要:文身は感情、思考を永く心に留めておく行為であり、そのための徴しとして、肉体に文字を刻む。


     それを見ては心を憂し、

     それを見ては心を興し、

     それを見ては心と対し、

     それを見ては心を奮わし、

     それを見ては心の静に至る。



■元木みゆき http://www.motokimiyuki.com/

タイトル:欲望のエチュード
素材  :インクジェットプリント
展示概要:欲望しているのは誰か?撮る「私」なのか?撮られる「私」なのか?見る「私」なのか?
     それとも本能なのか?社会なのか?メディアそのものなのか?



Vol.4 伯耆田卓助 10/20-10/31


タイトル:隙間ボーイ
素材  :アクリル絵の具、油性マジック、体
展示概要:ギャラリー壁面に埋め込まれたレンズを通して見える佐藤研究室の風景を、
     作家本人が覗きながら描き続け、さらにメディア棟4F廊下の雑踏、
     あるいは通行人の会話をメモしていきます。
     研究室という区切られた個室とパブリックな廊下という場所に、
     外面と内面の隙間に佇む極めて個人的な空間をつくりあげました。
     行う事で見えてくるもの、行う事でしか見えないものを探す短い旅です。



Vol.3 菊地拓児・田中一平 10/2-10/15


■田中一平

タイトル:FALL
素材  :電球、赤外線センサー、植物、布、糸
展示概要:人間が個々にもつ感性の共通点と相違点に興味を持っています。

     葉が落ちる。
     自然に、葉が、一枚、落ちる。
     それは単なる現象にすぎない。
     しかし、人間はそこに様々な意味を見つけたり、つくり出したりする。
     象徴・比喩・もしくは先人たちの解釈などを手がかりに。
     ある人の解釈は他人と共通するときもあれば、しないときもある。
     なにかしらの現象(出来事)を目撃したときに生成される感受性(も
     しくはイメージ)は、何によってつくり出されているのか。

■菊地拓児

タイトル:奔別(ぽんべつ)
素材  :ミクスドメディア
展示概要:住友奔別炭鉱立坑櫓(すみともぽんべつたんこうたてこうやぐら
      /以下奔別立坑)は北海道三笠市に現存する国内最大規模を誇る
      立坑櫓(炭鉱の巻き上げヤグラ)である。
      奔別立坑は閉山後37年経った現在でも「奔別」(ポン-ベツ/アイ
      ヌ語で小さい川を意味し、地名でもある)を掲げている。現在も
      燦然と掲げられている二文字には、石炭産業の盛衰の中で数多く
      の生き死にの物語が見え隠れし、今日も繰り返される開発と衰
      退のサイクルを象徴しているかのようにも思える。閉塞感の漂う
      現在の社会において、立坑が放つ成長期の日本の勢い・エネル
      ギーが、まぶしく見えるのは何故だろうか。


Vol.2 下平千夏・下村千成 7/7-7/17


■下平千夏

タイトル:輪郭
素材  :ポリエステル/木工用ボンド
展示概要:私たちの肌の表面に存在する空気の層。
     目に見える物質ではないがそこには確かに存る。

     物と物の隙間に空気が存在する。
     空気と空気の隙間に物質が存在しているのかもしれない。物質がコト
     の記憶を残すように空気もコトの記憶を残していると私は考える。
     私達が知覚する世界はその空気のつくる輪郭を通して認識する。その
     輪郭とはなんなのか。輪郭というと平面的に感じる。でも本当は奥行
     きがあり、同時的には見えない裏側がある。でも裏側は同時に表側で
     もある。そしてその輪郭は常に変化し、留まることはない。空気はそ
     のような輪郭を内包している。

■下村千成

タイトル:Untitled
素材  :ラムダトランスプリント/蛍光灯
展示概要:私はイメージの変化と心理の関係性に興味があり、またイメージの持
     つ可能性、多様性に関心がある。
     私たちは日々生活をしている中で、一つとして同じ風景を見つめてい
     るのではない。
     日々、世界は変わり、風景もまた変わっている。私たち自身も心理の
     変動の中で変わり続け、その変動の中で見えてくる世界もまた変わっ
     ている。


Vol.1 こけら落とし展 高木久美 6/23-7/4

タイトル:肉とポンプ
素材  :ラテックス、エアポンプ
展示概要:人間の秘密を知ること、身体に起こること、そしてその意図に
     私は関心がある。
     目の前にあるもう一つの皮膚の外側で起こっていること、
     かすかに感じる人の気配、物音、聞き取れない言葉であったりする
     ものが想像をかき立てるように、私は触れることのできない身体に
     動かされている。

最終更新:2017年10月21日 02:34
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