その3

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homuhomu_tabetai

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家の前

仔ほむ「ホミィ・・・」ボロ・・・


仔ほむだ・・・あの強風の中生き残ったのか


うん・・・このままでは人間の餌食になるのは目に見えている・・・

人間の目の届かないところに逃したとしても、ほ食種やカラスに狙われたり・・・

それに、この台風で食料となる植物の被害がすごいだろう・・・
まともな餌になるのは人間の出すゴミくらいか・・・

このまま放っておいたら確実に死ぬだろう

それをわかっていて見捨てるのは後味が悪い・・・

私は生き物を飼うのはあまり好きではない・・・
飼い主は大変な責任を負うことになる
その生き物の一生を左右することになるのだ

しかし今回は仕方がないな

うん

仕方がない
仕方がない仕方がない
仕方がないから家で飼うことにした






部屋の中


仔ほむ「ホミュウ・・・」ブルブル


ふむ・・・どうやら体が冷え切っているようだ

なにか体が温まるもの・・・


プラスチック製のスプーンで温かいココアを掬って、仔ほむの口に近づけてみた

仔ほむ「ホミ?」
クンクンクン

仔ほむ「ホミャ//」
ズズス

仔ほむ「ホミャアア///」ニコリ

大変喜んでくれた・・・

まったくこんな事でいちいち喜んで

本当にもう・・・本当にもう!


まだ子供だし、ミルクの入ったココアなら晩ごはんとしては十分なはず

ミルクは大変栄養がある・・・
それに今日固形物を食べさせるのもよろしくないだろう

飼うのが初めてだから正直不安だが、ほむほむは少ない栄養でも生きていけるらしい
むしろあまり栄養を摂りすぎると太ってしまったり、健康によろしくない


仔ほむ「Zzz」

「おっと・・・」

今日の仔ほむの晩ごはんの事を考えたらテーブルの上で眠ってしまった

温かい部屋に入って安心したのかな?

それじゃあ仔ほむちゃんのお家作りに取り掛かろう

まずは・・・家に水槽はないからダンボールで作ろう
まずダンボールを用意して…


ダンボールはデゴボコしていて危ないな…

・・・

ダンボールはやめだ


ガラクタいれのプラスチック容器があったな
それを採用しよう

大きさも水槽と変わりない

よし、このプラスチックの入れ物に
まずは敷布団――おしぼりを3枚ほど縫い付けて うん! これなら寝床として使えるね

そしてハンカチを適度な大きさに切って縫い付ける・・・これを枕代わりにしよう
身体が冷えないよう、ハンカチを掛布団に


ハンカチ便利だな・・・


よし、あとはほむほむがいつ喉が渇いてもいいように水を置く場所

ペットボトルのキャップは・・・ちょっとギザギザしてるな

ん? この胃腸薬の瓶の蓋とかいいかも

中身は別の容器に移し替えて
蓋を良く洗って・・・

これでよし


でもこれだと埃とかが心配だよね・・・

あとはトイレとか・・・

あー大変だ大変だ
大変だー本当に面倒くさいなー






仔ほむ「・・・・ミャア」ゴシゴシ

朝になってしまった・・・

ほむほむのお家を作っていただけなのに、随分と時間をかけてしまった

・・・立派すぎるかな?

仔ほむ「ホミャア!?」
仔ほむ「ホミュミュ!?」ナニコレ!?

「お前の家だ・・・」

仔ほむ「ホミュ!?」
仔ほむ「ホミュミュ?」ホントウニ?

「うん・・・」

仔ほむ「ホ・・・ホミュミュ」シュ・・・シュゴイ
仔ほむ「ホミュミュ・・・」オモチャモイッパイ・・・

「え~と、トイレはここで・・・」

「ここには水が入っていて・・・」

あーだこーだあーだこーだ

「わかった?」

仔ほむ「ホミ!」

「良い返事だ」

「あとは・・・この道具なんだけど使い方わかる?」

仔ほむ「ホミミ」クビヨコニフリ

「これはホイッスルといって」
「ここに口をつけて息を吹いてみて?」

仔ほむ「ホミ!」

仔ほむ「・・・」スゥ~

「あ、そんな力いっぱいしなくても・・・」

仔ほむ「!!」フーーーー!!

ピーーーーー!!!!!!!

仔ほむ「ホミ!?」

少しビビッてる・・・

「・・・・・」

「もっと、軽く吹いてみてくれ」
「お前もその音はうるさいだろ」

この家、立地条件や素材が良いらしく、滅多なことでは近所迷惑にならない
しかしあまり音は出すべきじゃないだろう
流石に度が過ぎるほどピーピーピーピー鳴らしていたら怒られるだろうし



仔ほむ「ホ・・・ホミュ!」

ピーー!

仔ほむ「ホミミ//」

今度は少し楽しかったらしい

「なにか用事があるときはそれを吹いてくれ・・・」
「わかったか?」

仔ほむ「ホミ!」コクン

「それじゃあ朝ごはんはここに置いておくから私は寝るぞ・・・」
「流石に眠い・・・」スタスタ

ピーー!

「!?」
「なんだ!?なにか不備でもあった!?」
ドタタタ

仔ほむ「ホミュミュ!ホミュミュ!」イッショニイヨ!アソボ!

おいおいおいおい

勘弁してくれ・・・

「あとでね・・・」スタスタ

ピーー!

・・・

仔ほむ「ホミミ」エヘヘ

「わかった・・・だけど本当に眠いから」
「ここにはいるけど眠っているからな!」

仔ほむ「ホミュ!」

まったく!
少し懐きすぎじゃない!?

警戒心ないのか・・・

本当に仕方がない奴だな

Zzz




ピーー!

うお!何の音だ!?

ピーー!

ホイッスルの音か・・・

なにかあったのか?

「・・・眠い」

「どうした?なにかあったか?」

仔ほむ「ホミュミュ」オナカペコペコ・・・

ん? 朝ごはんはおいておいたはずだが・・・



ふと時計を見るとすでに3時を回っていた

「え?」

軽く寝ていただけなのにな・・・


よしご飯にしよう

う~ん、お粥とかがいいかな

「少し待っててね」

仔ほむ「ホミュ!」






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