その2

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homuhomu_tabetai

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・・・・・・・・・

「…ホ…ホミュー!!! ホミュゥー!!!」「…ミャロ…ミャロローッ!!!」


眠っていた子ども達が急に騒ぎだした…俺はまたケージを覗く…。


「ホミャー!!! ホミャミャー…」「ミャロー!!! ミャロローン…」フルフルフル…

「ホムホムホム…」「マドマド…」ナデナデ…ペロペロ…


番が子どもをあやす…しかし泣き止まない…すると…。


「ホムホムホムー」トテテテ… 「マドマドー」トテテテ…


子ども達を置いて、番は餌入れに走り出した…なるほど…腹が減っていたのか…。

…そうだ! …さっきは仔まどだけだったから…今度は両方隠してみよう…どうなるかな…。


ヒョイヒョイッ
「ホミャ?」ジタバタ… 「ミャロ?」ジタバタ…

「…これに入れとくか…」ポイポイ… …ホミャッ!?ミャロッ!?


俺は近くにあった空のコップに子どもを入れ…声が聞こえないように蓋をしてケージから離す。

ケージの中では、番が一個ずつひまわりの種を抱えて寝床に走り出したところだった。寝床に近づく…さて…。


「ホムホムー/// …ホムッ!?!? …ホムホムッ!?!?」キョロキョロ… ガサゴソ…
「マドー/// …マドッ!?!? …ホムラチャッ!?!?」キョロキョロ… ガサゴソ…


さっきまで我が子が居た寝床の中を探す番…そして、寝床には居ないのが分かったのか…ケージの中を種を持ったままウロウロと歩き始める…。


「ホムー…ホムー…」「マドー…マドー…」ウロウロ…ガサガサ…

「…さすがに両方居なくなったら分かるのか…  ん?」


ケージを一周した番はまた寝床に戻ってくると…持っていた種を『ドウシテモッテタノカナ?』みたいな表情で、不思議そうに見つめた後…齧り始めた…子どもの分じゃなかったっけ…。


「ホムーホムーホムー…」ポリポリ…
「マドーマドマドー…」ポリポリ…


…あれー…こいつら…子どもの事…忘れてないか…。


「ホムムーン///」ケプッ サスサス…
「マドーン///」ケプッ コロリン…


…食べ終わると満足そうに寝床に寝そべった…完全に忘れてるな…。
俺は離していたコップを手に取って子どもを見る…。


「…ホミャー…ホミャミャー…」「…ミャロロー…ミャロー…」


少し元気の無い声を出しながら、コップの縁に沿ってグルグルと這っている。…たまに立ち上がるが…すぐに後ろに倒れてジタバタもがく。


「…蓋を外して、声を聞かせてみるか…」カパッ

「…ホミャミャー…ミャロカー…」「…ホミュラチャー…」


「ホムッ!?!?」「マドッ!?!?」ガバッ…キョロキョロ…


声が聞こえた瞬間、番は跳ね起きて…辺りを見回す。…思い出したか…。


「ホムムーホムー」「マドマドー」キョロキョロ…


「…ケ-ジの横に置いて、よく見えるようにしてやるか…」コトッ

「ホムホムッ!?!? ホムムー…『ゴン!!』…ホマァッ!!!」トテテテ… ゴロゴロー…
「ティヒヒー!?!? …『ゴン!!』…マギョォ!!!」トテテテ… ゴロゴロー…


コップを置くと番がすぐに駆け寄ってきた…が…枠に頭をぶつけて後ろに跳ね返される…。
それを何回か繰り返した後…枠にすがり付いて鳴き出した。


「ホムー…マドカァ…オロカモノ…」
「マドマドー…ウェヒー…ホムラチャーン…」


…番が必死の努力を続けていた間に俺は、コップの中に麦チョコを二つ入れてやった。


「ホミャホミャホミャ///」モキュモキュ…
「ミャロミャロミャロ///」モチャモチャ…


仔ほむと仔まどは親たちには目もくれず…与えられた餌を嬉しそうに食べている。


「ホミャー///」「ミャロー///」ゴロン…


麦チョコを食べ終わると…こちらも満足そうにコップの底に寝そべる。…番はまだすがり付いて鳴いている。


「ホムムー…ホムムーン…」「マドマドー…」

「…自分の目に入るところに居れば認知するのか…面白いな…」スタスタスタ…


俺はしばらく親子をこの状態で置いておくことにし…食事をするためにキッチンへ向かった。


・・・・・・・・・


ホミミーミャリョー

ホムーマドドー


再び戻ると…なにやら騒がしい…様子を見る。


「ホミュー…ホミャー…ホミャッ!?」ペチペチ… グルグル… ドテー…
「ミャロー…ミャロロー…」ペチペチ… モゾモゾ… キョロキョロ…

「ホムーッ/// マドカァアアァァーッ/// ホムゥウウッ///」パコパコパコ…
「マドドーッ/// ホムラチャーンッ/// マドオォオオッ///」カクカクカク…


姉妹はコップを叩いたり底を這い回ったりしているが…ケ-ジの中の親たちは…寝床で交尾中だった…。


「…どういうことだ…? と言うか…もう子どもはいいのか?」

俺が考えていると…。


「ホムゥーッ!!!」「マドーッ!!!」ブルブルッ… クテー…


番は同時に声を上げて…そのままぐったりと寝床に倒れこんだ…。そしてそのまま抱き合って、寝息を立て始めた…。


「…もう次の子どもを仕込んだぞ…こいつら…」

「…ホミャア…」「…ミャロン…」

「ん…もう出してやるか…ほら」

コロコロコロ…
「ホミャアァァ!?!?」「ミャロオォォ!?!?」


コップから姉妹を出してやると…姉妹はキョロキョロしながら腹をさすり…テーブルに落ちている一粒の麦チョコを発見した…。

「ホミャミャー///」ヨチヨチ…
「ウェヒヒヒー///」ヨチヨチ…


一直線に這って行く…こちらは食欲…か…欲望に忠実でうらやましいな…。


「ホミュミュー///」「…ミャロッ!!! ミャロミャロッ!!!」

「ホミャッ!?!? オリョカネッ!!!」「ウレチイニャッ!!!」ポカポカ…ペチペチ…


…先に麦チョコを手に入れた仔ほむに、後から来た仔まどがちょっかいを出しケンカが始まった…


「あー…仕方ないな…お前にもやるよ…」

ポト…
「ホミャーッ!?!? ホミャホミャ/// …ホミョーッ!?!?」ガバッ…ヨチヨチヨチ…

「ミャッ!?!? …ミャロローッ!!!」ペチペチ…


…仔まどにも麦チョコをやろうとしたのだが…落とした瞬間に跳ねて…麦チョコは仔ほむの前に転がってしまった…
仔ほむは二つの麦チョコを抱え、仔まどから離れる。

それを許さないとばかりに仔まどは、さらに仔ほむを叩く…。


「こいつら…ダメだ…もういい…親のところに帰れ…」

ヒョイッ
「ホミャッ!?!?」ガシッ!!

ヒョイッ
「ミャローッ!?!?」ジタバタ…


仔ほむはつま上げられても麦チョコをしっかりと抱きしめている…二匹をつまんだままケージに連れて行き、寝床に落とす。


「ホミュッ!!!」ドテー… コロコロ…
「ウェヒーッ!!!」ドテー…

「ホムッ!?!?」ビクッ 「マドッ!?!?」ビクッ


落とされた衝撃で仔ほむは麦チョコを離してしまった…麦チョコは、驚いて起きた親の前に転がる。


「ホムホムー///」モキュモキュ… …ホミャアァァ
「マドマド///」モチャモチャ… …ミャロオォォ


…麦チョコは…ほむほむとまどまどに食べられてしまった…。悲しそうに見つめる子ども達を尻目に…番はまた寝始めた…。


「…むごい…まぁ、餌も入れてあるし…いいか」スタスタスタ…


俺はケージのそばを離れた…。


・・・・・・・・・





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