はて☆すたの脆弱性

少々本題からずれるが、一応書いておこうと思う。それは、ネット上でキモイマンが巾を利かせるその理由に、はてなが一枚噛んでいるからである。なんでこんな事になっているのか、それは、はてなが「それを可能な仕組み」をネット上に大々的に展開し、且つ、その仕組みを悪用しようとする者の取り締まり・防御を怠っているから、という側面も決して否定できないのだ。勿論、そればかりではないが、はてなが好きすぎるあまりに、はてなが新しいサービスをリリースするたびにそれに喰い付き、悪用してやろうと考えている輩が世の中にはいるようなわけで、それを想定しないのだとしたら、サービス提供者の姿勢としてはどうなのだろうかという思いが常に残る。

そんなわけなので、はてながどうとかこうとかに興味の無いかたは、続きのページへどうぞ









はて☆すたは何がいけないのか、という観点から語る


非表示にするのに高度な知識が必要って、それ、どういうことよ。

現状では、はてなダイアリーを使い続ける限り、はてなスターがつきまとう。新規ユーザーなら「そんな鬱陶しい機能が解除できないんなら、はてななど使わない」という選択肢があるからいいが、もう 3年も 4年も使い続けているユーザーは一体どうすればいいというのか。
「スタイルシートで消せるよ。」というかた。
確かにそのとおりである。しかし。☆は常に同じ場所に表示されるわけではない。通常の所謂「ブログモード」というやつで日記を書く限りにおいては、☆は <H3> 要素として表示される。しかし、所謂「日記モード」で書き、見出し(H3)をつけなかった場合、☆は <H2> 要素として表示される。…これだけではない。この 2つの要素から☆を追い出すことによって通常表示状態の日記から☆を駆逐することができたとしても /archive ページには堂々と☆が表示されるし、「Add Star」ボタンもあるから新たに☆をつけることだってできてしまう。ここの☆は一体何要素なんだ! 知るかよ!
そもそも頼みもしない☆を消すのに、なんでこんな虱潰しごっこみたいなことをしなければいけないんだ。ありえなくないですか?

追記:

現在はダイアリの「管理」ページにて非表示が選択可能な模様。よって↑上記は過去の話。過去が異常な事態であって、現状が「普通の状態」。


キャッシュから☆がつけられるってそれ、どういうことよ。

折角☆を非表示にしても、 Google のキャッシュに「Add Star」ボタンが残っていた場合、なんとそこをクリックすることで☆が付いてしまうのである。実験はしていないが、ローカルに保存したページからでもつけることが可能かもしれない(保存状態にもよるが)。要するに
クローニングしたページから元ページにハッキングが可能
ということである。ありえなくないですか?


他人が勝手に残していった☆を消すことができないって、それ、どういうことよ。

一生懸命苦労して、一応日記内の☆を完全非表示にできたとする。でも、そんなことをしたからと言って☆が無くなるわけではない。
スターの情報ははてなが独立したデータとして持っており、仮に☆が付けられたその記事を削除しても☆は残り続けるらしい。同名の URL を持つコンテンツを再掲載すると、全く関係ない記事であったにしても、☆が全て復活するようだ。
しかも最悪なことに、自分の意志と技術と努力によってどうにかこうにか非表示にしても、尚も☆を付与する方法はあるのだ。その☆を閲覧することだって可能。…なんてこと!
当初、自分でつけた自分の☆さえ削除できなかったあの事態は流石に異常という他はなく、程なく削除機能は実装されたわけだが、「Star friends」とやらのリストに 1ヶ月間は残り続ける。現在においても、自分のコンテンツにつけられた☆は、どんなに嫌であろうとも、削除することができない。貧弱な閲覧環境の人が一気に☆を 3万個とかつけられて自分の日記なのにブラウザクラッシュして閲覧さえできない状態になっても、削除することはできない。ありえなくないですか?


友達の友達は友達みたいなものって決めつける、それ、どういうことよ。

人間関係はそんな単純じゃない。Aさんと Bさんは友達、Bさんと Cさんは友達。だけど Aさんと Cさんは顔も見たくないほどの犬猿の仲、なんてことは、いくらでもある話だ。微妙なパワーバランスの元、Bさんは、Aさんといるときには Cさんのことを思い出させないように気遣い、Cさんと遊んでいるときは Aさんの名前を出さないように気をつけたりする。そんなことなど、しょっちゅうだ。
はてなでは、違う。Aさんと Bさんが友達、Bさんと Cさんが友達ならば、Aさんと Cさんだってなかよしに決まってるじゃないか、という、頭の悪い児童館の館長が書いた標語みたいなことを平気でやってのけている。いや、お互い顔を合わせたくない、なら、まだましだ。問題は、例えば C が、何事かに事寄せて A を侮辱してやろうかと考えているような奴だった場合。B にとっては A も C も大事な友人かもしれない。でも、B の中でも、A と C の住む世界は、だぶらせてはいけないものなのだ。…はてなは、そこの侵蝕を、平気でやる。「Star friend の その Star friend にはメッセージ可能」という粘性の高いコミュニケーションルールで。ありえなくないですか?


どんな罵詈雑言を「スター」に仕込んでも「規約違反ではない」って、それ、どういうことよ。

第三者を経由することによって、スターにメッセージを仕込むことができる。それに、所謂「friends」絡みでなくとも、ページ中の文字をコツコツと組み合わせて「罵倒文」を作り上げるなんていう馬鹿馬鹿しい努力をすることもできる。…笑い事ではない。ほんとうにそういう涙ぐましくも腹立たしいことをする輩が現実に存在するのだ。
はてなの見解によると、ここで付けられた文言が嫌がらせ・中傷目的であった場合でも、「はてなの規約違反にはならない」のだそうだ。

弊社サービスにて不快に思われているとのこと、非常に残念です。
しかしながら、今回お申し立ていただいているような内容につきましては
弊社利用規約で禁止事項と定めている迷惑行為に該当するものではなく、
(以下略)

…ええと、
ありえなくないですか?



「はてな性善説」の限界

誰が言い出したか。はてなはよく「性善説に基づいている」といわれる。 それも、かなり独特の性善説と言える。それは、「人は怒り続けることなんかできない。怒りにまかせて何かしでかす輩がいても、しばらく放っておけば、疲れてやめる。」というような思想だ。その一端は「スルー力」などと表現されたりする。

はてな社員は「金田一少年の事件簿」でも読んで心を入れ替えたほうがいいのかもしれない。(註:別に「金田一」が名作だとかそういうことを言いたいわけではない。)

爆発的な怒りは確かにそうそう持続するものではないが、その発端がたとえ些細な勘違いであったとしても、恨み、ねたみ、そねみは、数十年の時を越えて、場合によっては世代を越えてなお、生き続けるものだ。
むしろ思い込みの激しい人(場合によっては社会的に危ないとか言われがちなような人)のほうがそういうトラップに陥りやすいわけで、そういう意味からすると、持続性の逆恨みなんてのはほぼその人の勝手な思い込み、往々にして世間的には勘違いも甚だしい、迷惑以外の何者でもない、ということになりがちなわけだが。
ともかく、一見一聞の限りにおいては甚だ聞こえのよい、差疑心を鼻で笑うクールに達観したかのような風情、向かうところ敵なしとも取れるはてな性善説。だが、それも限界がある。
早い話が、「捨て鉢な人」「正常な思考力を持ち合わせていない人」「かわいそうな人」には、通用しないのである。



そういう意味で「はて☆すた」を考えると、こんな杜撰なものはない。

はてなブックマークの時にもさんざっぱら問題視されていたことが、はてなスターにおいてはさらに進化したものになっている。
自分の ID の名の下にあるコンテンツが、何故自分の制御下にないのか。
こんなありえない話が、はてなスターではまかり通っている。



「自分のことは、自分で守れ」、よく言われる言葉です。
「はてな村」というのは、そんなあたりまえの事を、してはいけない、そういう「きまり」なんでしょうか。










そんなことを言い続けるおまえ、そんなに嫌なら、なんではてなをさっさとやめないのか。

「「嫌なら来んなよ」理論」ですか。
正味な話、そんなこと言われても「余計なお世話だろ」というひとことに尽きる訳だが、それでも敢えて言うならば、理由は 2つ。
  1. コンテンツも少なく、シンプルだった昔は、まだそう悪くもなく、「サービスの便利なところを享受すればよい」という態度で充分対応できたから。現状のこういう事態に陥るまでに、ダイアリにしろブックマークにしろフォトライフにしろアンテナにしろ、ボリュームを溜め込み過ぎた故、余所で再構成といってもそう簡単にできるものではないから。
  2. はてなの中にいないとできないことがあるから。退会するのは簡単だが、退会してしまったら「ユーザーとしての権利」を行使したりといったことが圧倒的にやりにくくなるから。















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最終更新:2008年02月16日 12:47