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美酒町
美酒町
概要
ミーム共通特技
《あこがれの人》
《おしゃべり》
《思わぬ出会い》
《覚悟の笑み》
《タンスの扉》
《※メルキセデク》
《※メルキオール》
《※ラルヴァンダード》
魔法少女
《ドレスアップ》
《アラームヴォイス》
《おてつだい》
《がんばって!》
《汚れなき瞳》
《勝利の予兆》
《贖罪の光》
《健やかな魂》
《空の願い》
《小さき従者》
《チャンスの引き金》
《ひとことの助言》
《不思議の呪文》
《※集まる力》
《※魔法のプリンセス》
フィストウォーリアー
《打撃技》
《投げ技》
《浮かせ技》
《ガードキャンセル》
《キャンセル技》
《対空技》
《ダッシュ》
《溜め技》
《突進技》
《飛び道具》
《ブロッキングガード》
《乱舞技》
《※当て身投げ》
《※超反応》
《※究極奥義》《※超必殺技》
番長
《鉄拳制裁》
《舎弟》
《啖呵を切る》
《挑発》
《番長の背中》
《夕日の決闘》
《背中は任せた》《※強敵との絆》
スキャナー
《あらがいの手》
《演算:十一次元境界》
《演算:OS(アザースキャナー)》
《演算:アインシュタイン=ローゼン解》
《演算:ガブリエルのホルン》
《演算:カルテジアン劇場》
《演算:ツェノンの逆理》
《演算:ディラック方程式》
《演算:バタフライ効果》
《演算:マックスウェルの悪魔》
《演算:ラプラスの悪魔》
《演算:ルベーグ非可測分割》《※死を視る者》
《応用演算:~》
《ゲシュタルトウェブ》
《くつがえす者》《※斥ける者》
《演算:逆説の背理》
《演算:境界層遷移》
《演算:シュレディンガーの猫》
《演算:ナビエ・ストークス非定常解》
《応用演算:臨界レイノルズ破綻》
《応用演算:臨界レイノルズ反転》
《ストレンジジーニアス》
ガジェットマスター
《デバイスウィザード》
《ハイテクマスター》
《ガジェットウォール》
《強化人間》
《コズミックフォーメーション》
《人造人間》
《剣の主》
《トランスガジェット》
《ビッグバンクラッシュ》
《ペネトレイトスナイプ》
《ムーンシェード》
《モーフィングフォース》
《勇者の因子》
《粘着バブル》
《バイトプリスクリプション》
《マシンペネトレイト》
一般人
美酒町
概要
リプレイ集『世界の卵』にて掲載され、その後『ダイアモンドキャッスル』に収録されたミーム。
『魔法少女』『番長』『ストリートファイター』そして共通特技の少女漫画的要素と、いずれも「日常に立脚した非日常的存在」を表現したミーム/特技となっている。
特技やブランチの構成から、ディフォルメされた「漫画的日本」の「ありふれた街」がモデルとなっている事は間違いない。
名称の由来は『月姫』の舞台である「三咲町」であろうか。
ミーム共通特技
《あこがれの人》
『あしながおじさん』や『お兄様へ…』など。
『ストリートファイターZERO』に登場する「さくら」は、この特技のブランチ:フィストウォーリアー版と言える。
また、『魔法少女リリカルなのはStrikerS』のスバル・ナカジマは、ほぼこのさくらのオマージュと思われる。そこ!なのはの《舎弟》とか言わない(笑)。
まあこの特技自体、《舎弟》の裏返しだと言えなくはない。
《おしゃべり》
《思わぬ出会い》
少女漫画などで多用されるシチュエーション。急ぐ途上で出会い頭に転校生と衝突したり、大失敗を偶然片思いの相手に目撃されたりなど、例を挙げれば枚挙に暇がない。
《覚悟の笑み》
『覚悟のススメ』の名台詞「覚悟完了!」からか。
《タンスの扉》
『ナルニア国物語』(第一巻「ライオンと魔女」)や『ドラえもん』等に登場するものか。
「ライオンと魔女」のもの(クローゼット)はオチで主人公の4兄妹がナルニア国で過ごした十数年間の間の肉体的・技術的成長(名王・女王としての時間)をもリセットして記憶だけ遺して帰還させるという凄い力技を見せた。
因みに、『世界の卵』ではレオンが美酒町に入る時に使用。姫子の着替え中に出るというラッキースケベを展開した。
《※メルキセデク》
『エノク書』に記されている天使で、グノーシスにおいては平和と正義を司る天使にして、天使にとっての救世主である。それ故に、キリストよりも優れた存在だとされる。
こんな事を書いたせいで、『エノク書』はローマ法王庁から偽典扱いされている。
《※メルキオール》
イエス・キリスト誕生の際に訪れた、「東方の三博士」の一人とされる(他の二人はバルタザールとカスパール)。
資料によっても異なるが、メルキオールはイエスに黄金を捧げた青年の賢者で、王権を象徴するとされる。
《※ラルヴァンダード》
シリアのキリスト教会における「メルキオール」の別名。
魔法少女
直接的な攻撃特技が一つだけでメインは回復・支援特技な辺りは、古くは『魔法使いサリー』に始まり、スタジオぴえろの「魔法少女シリーズ」、近年では『おジャ魔女どれみ』『ふしぎ星の☆ふたご姫』に至る、所謂「古典・王道的魔法少女」の再現向きか。
魔王も力の元になってるのは、『魔法使いサリー』のパパからだろう
所謂「先鋭化・邪道」な魔法少女……例えばリリカルでマギカな方面は専らグレズの担当となっている。
プリティでキュアキュアな方向性ならばフィストウォーリアーとのマルチでイケるかも知れない。
《ドレスアップ》
自分の力で「変身」する魔法少女(?)は特撮の『好き!すき!魔女先生』が初か。魔法使いだったはずの者が戦闘ヒーローにチェンジするのは衝撃だった。
「変身能力」に主眼が置かれるようになったのは、スタジオぴえろの「魔法少女シリーズ」から。
魔法少女としての服装以外にも、既存の職業への変身も含まれていた。この辺りは本来の視聴層である幼年期の少女達の「大人社会への憧れ」を反映した結果と言えよう。『ひみつのアッコちゃん』・『ふしぎなメルモ』は変身だけの魔法と限定的であり、魔法少女よりはシェイプシフターであるが、キューティハニーなどと同じく変身の代表格として挙げられる。
《アラームヴォイス》
元ネタらしきものは色々あれど、元祖はやはり『蒼き流星SPTレイズナー』の「アラームメッセージ」であろうか。
《おてつだい》
人々のささやかな夢や願いを魔法で叶えるというのは『魔法使いサリー』以来の伝統である。
更に遡れば民話伝承の定型の一つである。シンデレラが代表例に挙げられるだろう。この場合に願いを叶えるのは“40年前は魔法少女だったかもしれない”人々だし、一人の願いが叶う陰で数人が死体になってたり、願いの代償に無理難題を強要したりするのだが。
『コメットさん』はそのまま、職業が家政婦であったりする。
『宇宙お手伝いやよいさん』と言う漫画も。
《がんばって!》
《汚れなき瞳》
《勝利の予兆》
子供向け作品で、かつバトル展開が中心である場合、勝利の予兆は確実に登場する。ピンチになる→覚悟を決める→勝機を見出す、は戦う物語の演出としては王道中の王道であろう。
《贖罪の光》
一部の(バトル要素を含んだ)魔法少女物にある「主人公の力で人間に取り付いた敵を浄化する」技全般のが元ネタであろう。
《健やかな魂》
《空の願い》
『魔法のプリンセスミンキーモモ』より、第一期46話(前半シリーズラスト。第一期はこの後63話まで続く)か。
で、それがなんで「空」なのかと言うと、第一期では天空の夢の国からきたモモだが、第二期では海底の魔法の国から来たという設定になっている為、二つを区別して「空モモ」「海モモ」と呼ぶ為である。
《小さき従者》
魔法少女ものにマスコットは必須だね!
敢えて《マスコット》との違いを定義するなら、少女に魔法能力とアドバイスを授ける“導師”的ポジションであろうか。
『セーラームーン』のルナや『カードキャプターさくら』のケロちゃんことケルベロス、『魔法少女リリカルなのは』のユーノ等が例に挙げられるだろう。
従者やマスコットとしての外見やポジションは、「人間世界で怪しまれず行動する為」「本来の能力を制限している/されている」等の理由付けが為されるが、要はヒロインたる少女を主役として引き立てる為のカヴァーに徹するが故である。
《チャンスの引き金》
《ひとことの助言》
子供向け作品でトリックや推理を扱う場合の常套手段。あんまり複雑な論理展開をしても読者・視聴者はついていけないし尺や紙面の問題もあるので、「予め真相(またはそれに近いもの)を伝える」「主人公は真相を知らないので迷走する」「ちょっとしたきっかけで突如として真相に気付く」「論理的に考えるとおかしいがみんな納得しているんだから細かい事はおいておこう」の起承転結で物語を成立させるのが基本になる。
《不思議の呪文》
《※集まる力》
《※魔法のプリンセス》
『魔法のプリンセスミンキーモモ』。
直訳すれば『赤ずきんチャチャ』(アニメ版)の「マジカルプリンセス」。
『大魔法峠』の田中ぷにえ。
是非下記フィストウォーリアーとマルチして肉体言語を駆使して頂きたい。
原作の漢っぷりを見るにつけ、番長ともマルチしてる気がせんでもない。
フィストウォーリアー
概ね『イー・アル・カンフー』によって誕生し、『スパルタンX』を経てCAPCOMの『ストリートファイターⅡ(以下『ストⅡ』)』にてブレイクした、いわゆる“格ゲーブーム”によって登場した、様々な対戦格闘ゲームのキャラクターの再現。
同様に『ストⅡ』以前の原型としては『アーバンチャンピオン』も重要な位置を占める。強と弱、上段と下段の攻撃の区別、ガードの概念などが既に存在した。他にも『カラテカ』『飛龍の拳』などが諸要素の原型として挙げられる。
『ストⅡ』シリーズ以外では、SNK(現SNK PLAYMORE)の『餓狼伝説』『龍虎の拳』『KING OF FIGHTERS』、SEGAの『バーチャファイター』、TECMOの『デッドオアアライブ』、NAMCO(現BANDAI/NAMCO)の『鉄拳』等が代表的で参考となるだろう。これらの作品群はいずれもシリーズ化され、現在でもなお続編が創り続けられている。
「~多くは、職業的な格闘家ではなく、(中略)別の職業を持っているのが普通である」とあるのも、キャラのバリエーションを広げる為に、多くの対戦格闘ゲームでよく用いられている手法。例えば先の『ストⅡ』だけをとっても、警官(春麗)、軍人(ガイル)、野生児(ブランカ)、ヨガの修行僧(ダルシム)等実に多彩である。
『グラップラー刃牙』シリーズ、『高校鉄拳伝タフ』シリーズ、『史上最強の弟子ケンイチ』、『ジャングルの王者ターちゃん』、『LIVEALIVE 現代編』などの「格闘ゲームじゃない」格闘モノも、フィストウォーリアに含まれるだろう。
《打撃技》
格ゲーに登場するキャラクター達の、殆どの者が五体のみを駆使して戦う事から。
これに対してSNKの『サムライスピリッツ』、NAMCO(現BANDAI/NAMCO)の『ソウルエッジ』の様に、普通に武器を使って戦うタイプのゲームは俗に「武器格闘」と呼ばれる。
また、素手の格闘を扱ったゲームでも『餓狼伝説』のビリー・カーンや『龍虎の拳』のMrビッグの様に、例外的に打撃武器を使うキャラも存在する。
「威力の弱、中、強で使い分ける」とあるのは、『ストリートファイター』シリーズ(Ⅱ以降)から。このゲームではパンチ、キックのそれぞれに弱攻撃、中攻撃、強攻撃のボタンが割り振られており、格ゲーファンの間では“6ボタンシステム”の愛称で親しまれている。このシステムをほぼそのまま継承しているゲームも数多い。
《投げ技》
対戦相手を「投げ」るシステムが初めて採用されたのは、『ストリートファイターⅡ』から。
対戦格闘ゲームには、この特技に特化した所謂「投げキャラ」と呼ばれるキャラクターも多く存在し、愛好者も多い。
更に遡るとCAPCOMの『ファイナルファイト』の「相手を掴んで投げる」システム。
テキストにある「相手を抱えて空中高く舞い上がり、自分の体重を加えて大打撃を与える」というのも、おそらくこの『ファイナルファイト』に登場のマイク・ハガーの技「パイルドライバー」、そして初の「コマンド投げ」にして投げキャラの代名詞ともいえる『ストリートファイターⅡ』ザンギエフの「スクリューパイルドライバー」からだろう。
またブランチ:忍者の特技にある《モズ落とし》も参照のこと。
《浮かせ技》
『バーチャファイター』『鉄拳』シリーズ等の3D格闘ゲームでよく用いられる、「浮かせ」からのコンボから。
或いは『マーヴルスーパーヒーローズ』で初めて採用された「エリアルレイヴ」。原型はカプコン版『X-MEN』から存在したが、正式にシステムとして実装されたのはこれが初。以降、同社の『VSシリーズ』の基本システムとなる。
ただし、「飛び道具を放つことで相手にジャンプさせる」というテキストは、『ストリートファイターⅡ』から見られる定番の戦法の一つ。
《ガードキャンセル》
『ヴァンパイア』で初導入された、連弾ガード中に必殺技を入力する事で文字通りガードをキャンセルして直接技を出せるシステム。固められるのを防いだり無闇な攻めの自重など、読み合いの幅を広げた。他のシステムにも導入され、吹っ飛ばし技や緊急回避でキャンセル出来たりもする。
あまり知られていないが、初めて実装したのはマイナー格闘ゲーム『シュマイザーロボ』である。もっとも、メジャーになったのは『ヴァンパイア』や『KOF94』から。更に遡って『ワールドヒーローズ』にもガードを通常技やジャンプでキャンセル出来る現象(デスマッチモード限定)が存在するが、これは単なるバグの可能性が高い。
《キャンセル技》
主に2Dの格ゲーにおける、「キャンセル」の技法から。通常技の硬直中に必殺技のコマンドを入力、発動させる事で、硬直そのものをキャンセルして隙を無くす。殆どの格ゲーにおいて、後述の「コンボ」を継続させる為に必須の技法となっている。
初代『ストⅡ』では意図しないバグの産物だったが、プレイヤーの間で技法として定着し、その後正式なシステムとして各社が実装した事は余りにも有名。
《対空技》
『ストⅡ』の「昇龍拳」に代表される、キャラが上方に飛び上がる等して、ジャンプした敵を迎撃するのを目的とした必殺技から(通常技で“対空”として使えるものもある)。所謂2D格闘においては殆どのキャラクターに実装されている。因みに初代ストⅠにも昇竜拳は存在し、バーディを一撃で沈めるのは有名な話で、まさに必殺技だった。
後述の「待ちガイル」においては、対空技のサマーソルトも併用される。
《ダッシュ》
対戦格闘ゲームで“ダッシュ”をシステムとして実装したのは初代『龍虎の拳』が最初。
また、一部のキャラが使用する「特殊な移動を行う」必殺技などもこれに含まれるであろう。
《溜め技》
格ゲーにおいて、レバーをしばらく敵と反対側に倒すコマンドを必要とする必殺技から。代表的なのは『ストⅡ』のガイルの「ソニックブーム」や「サマーソルトキック」、春麗の「スピニングバードキック」。
特にガイルの場合はレバーを後ろ斜め下に入れて待ち受ける「待ちガイル」と呼ばれる戦法を生み出し、多くの対戦相手を苦しめた。遠距離からはソニックブームが迫り、飛んで回避して近づけばサマーソルトキックが飛んでくる寸法である。
或いは、一部の格ゲーに見られる「気合溜め」。
威力を上昇する効果から考えると、一部の格闘ゲームに存在する「ボタンを押しっ放しにする事で威力を上昇させる技」かもしれない。
例としてはストリートファイターIIのバイソンの「ターンパンチ」Pを三つ同時押した時間に応じて段階的に威力が上がる。
他の例としてはコマンド完成後、ボタンを押しっ放しにする事で威力の上昇やガード不能効果を付与するものもある。
《突進技》
『ストリートファイター』の「竜巻旋風脚」から始まり、「バーンナックル」等の技が元だろう。
《飛び道具》《突進技》《対空技》の通称三種の神器を備えるキャラは多くのゲームで初心者向きとされ、大体主人公がその枠になっている。
《飛び道具》
多くの格ゲーに登場する、遠距離に攻撃する必殺技から。
「気を直接撃ち込む」のは、この手の飛び道具で最もポピュラーなもの。『ストⅡ』のリュウ及びケンの「波動拳」、『餓狼伝説』のテリー・ボガードの「パワーウェイブ」、『龍虎の拳』のリョウ・サカザキの「虎煌拳」等が代表的。
「高速の手の振りで真空波を生み出す」は『ストⅡ』のガイルの必殺技「ソニックブーム」。
「高熱の火炎」は『ストⅡ』のダルシムの「ヨガファイアー」「ヨガフレイム」、ケンの「ファイアー波動拳」、『KING OF FIGHTERS』シリーズの草薙京など。
《ブロッキングガード》
初代『ストリートファイター』から存在する「ガード」から。基本的にこれが上手く出来ないと勝負にならない。
『ストリートファイターⅢ』にも「ブロッキング」というシステムが存在する。
ダイアモンドキャッスルにて『ストリートファイターⅢ』の「ブロッキング」に近いテキストになった。
《乱舞技》
『龍虎の拳』に登場した極限流空手究極奥義「龍虎乱舞」から。
或いは『餓狼伝説2』に登場したキム・カッファンの超必殺技「鳳凰脚」。別名キム乱舞。
更には、多くの格ゲーで見られる「コンボ」の技法もこれに含んでよいだろう。
コンボと言うのは、ただ技を連続すればよいと言うものでは無い。
……と言う思想が、『GURPS・マーシャルアーツ』における「コンビネーション技」のルールを生み出した。
その殆どは「始動となる技がヒット後、相手をロックして連続攻撃演出が自動で入る」という物だが、『リアルバウト餓狼伝説』でギース・ハワードが使用した「デッドリーレイブ」は「初撃がヒット後、プレイヤーが追加入力を次々と行なう事で乱舞が完成する」というものであり、後に同様の方式を多く生んだ。
《※当て身投げ》
『餓狼伝説』シリーズ第1作のラスボス、ギース・ハワードの技「当て身投げ」から。
元々「当て身」とは打撃技を指す言葉で、ギースのそれは打撃技を捌いて投げる事からその名がある。だがこの技が有名になりすぎ、更に「当て身投げ」では微妙に長いからと省略された結果、格闘ゲームにおいては「当て身=キャッチ投げ」という独自の常識が成立した。
ただし初代『餓狼伝説』においては「相手が攻撃中だろうと問答無用で割り込んで投げる」という性質の技であった(ヒット時に一瞬静止するので受け止めて投げているように見えるだけ)。その後の類似技のフォーマットとなる「コマンド入力後に攻撃を受けると投げに移行する」という性能に落ち着いたのは『餓狼伝説スペシャル』以降である。ただ、この特技の性能的には前者の方が近いかもしれない。
《※超反応》
一部の格闘ゲーマーが駆使する、凄まじいまでの反応速度での操作から。
「小足見てから昇龍余裕でした」
人間ではなくCPUが超反応による対応を見せる事もあり、これは概ねプレイヤーからは嫌われる傾向にある。
《※究極奥義》《※超必殺技》
「必殺技を超える“超”必殺技」という概念と名称を定着させたのは、『龍虎の拳』の「覇王翔吼拳」「龍虎乱舞」が最初。
《※究極奥義》が覚醒状態でないと使えないのは、上記の「龍虎乱舞」が体力ゲージが一定以上下がらないと使えなかった為。
また『北斗の拳』では相手から星を七つ奪うと死兆星が輝き、「テーレッテー!」のBGMとともに一撃即死必殺技を繰り出す事が可能。特殊演出による原作再現も相まって実に派手だが、外した時の台無し感は異常である。
番長
いわゆる不良物なんかに良く登場する存在だが、別に不良に限らず様々な番長が存在する。例えば『マリア様がみてる』や『乙女はお姉さまに恋してる』に登場する「お姉さま」は、まさしく現代における番長と言っても過言ではない。また『龍が如く』『瀬戸の花嫁』などの任侠に生きる昔気質のヤクザなんかも番長の一種であろう。
最近では『大番長』や『番長学園!』『金剛番長』等。
アウトローの側から社会を守るという立ち位置は、アメコミヒーロージャンルの「クライムファイター」に類似。《コスチュームヒーロー》の項も参照のこと。
《鉄拳制裁》
HP回復の効果は、一部の応援団や体育会系の部活動で行われている「気合注入ビンタ」から。
最も有名なのは、かの“燃える闘魂”アントニオ猪木氏のそれであろう。
氏にビンタされた学生たちが、後に大学に合格したエピソードが有名。
また、猪木の物まねで知られる春一番氏が入院時、猪木の「元気ですかー!」の掛け声で意識を取り戻した事も。
社会属性なのは「社会的に更生させる」「社会的に再起不能とする」という事だろう。ぶん殴ってムショにぶち込む、とでも考えておけば良い。
あるいは「漢のコブシは心に響く」と言うことかもしれない。
そして〈根源〉となれば魂に響くのだ! きっと…うん、たぶん…
ブランチ単体でこれしか攻撃用の特技が無いのは、おそらく漫画『夕焼け番長』からであろう。主人公、赤城忠治は空手、柔道、中国拳法といった様々な武術の使い手を相手に、気合と根性、そして拳一つを武器に戦い抜いた。
《舎弟》
元ネタが余りに多くて書き切れないが、「兄貴!」と他の誰かを慕ってる脇役というか少年というかがいるだろう。それが舎弟だ。兄貴分がどう思っているかは別としてだが、人にそう思われる、思わせる人物が番長だ、という事だろう。
近年においては『天元グレンラガン』における少年期のシモンが、まさに《舎弟》である。
また『マリア様がみてる』『乙女はお姉さまに恋してる』『トップを狙え!』などにて「お姉さまー」などと呼んでくる下級生も《舎弟》の一種だろう。
また『バットマン』のロビンをはじめとする、ヒーローのサイドキック(相棒)たる少年少女達も《舎弟》だと言える。
こうしたサイドキックである少年少女たちがヒーローの姿を見て成長し、また新たなヒーローとなって巣立っていく辺り、単なる「子分(或いは軍団装備やエキストラ)」と「舎弟」の明確な違いを感じる事が出来る筈だ。
《啖呵を切る》
番長と呼ばれるような存在は、決して「自分の筋を通すため」以外には拳を振るわないものなのだ。
と『金剛番長』をはじめとする番長モノでは描写されている。
《挑発》
むしろ格ゲーのそれが有名か。因みに対戦格闘ゲームにおいて、挑発をシステムとして採用したのは『龍虎の拳』が初。
《番長の背中》
実際の大きさ以上に感じさせる、というあたりは『魁!男塾』の三号生筆頭、大豪院邪鬼先輩からか。
《夕日の決闘》
夕日を背景に(主に川原で)殴り合えば友情が芽生える。つまりそう言う事である。
強敵と書いて「とも」と読むのは、漫画『北斗の拳』から。
《背中は任せた》《※強敵との絆》
番長物に限った話では無いが、共通の敵に対して一時的にライバルと共闘をする、と言うのは良く見る演出である。
と言うか、カオスフレアと言うゲームの根幹を成すコンセプトの一つである。
スキャナー
スペリオルと違い、一人一能力が基本の超能力ブランチ。厳密に言うと超能力でないのも一個あるが、概ねそんな認識でいいはずである。全体的なイメージは『とある魔術の禁書目録』の学園都市、科学サイドを思わせる。
恐らく、レベル上限が5なのもそこから来ているかもしれない。
特技には「演算」繋がりからか『ウィザーズ・ブレイン』も入っている(同作の魔法士はリアリティハッカーだが)。
特技名の由来は哲学・物理学用語からのものが多い。
《あらがいの手》
能力無効化系の集大成。名前は幻想殺しな自称不幸高校生から来ている可能性が大だが、偽教師だろうが漫画版太公望だろうがなんでも可能なあたりが素晴らしい。普通に殴られると無力なのもなおよし。
《演算:十一次元境界》
能力の説明を考えると『とある魔術の禁書目録』の瞬間移動能力者が元ネタか。
《演算:OS(アザースキャナー)》
元ネタは『とある魔術の禁書目録』の「原石(自然発生した超能力者)」か。
《演算:アインシュタイン=ローゼン解》
効果・説明の元ネタは『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒの能力からか。
《演算:ガブリエルのホルン》
高度な演算によって生成される空間歪曲と、それによって発生する結果が射程の延長・範囲化というあたりは『ウィザーズ・ブレイン』の『光使い』を思わせる。
《演算:カルテジアン劇場》
特技名は同名の精神哲学の概念から。
《演算:ツェノンの逆理》
「この世に存在しない物質を導き出す」というと『とある魔術の禁書目録』の垣根提督の『未元物質(ダークマター)』。また作中では一方通行(アクセラレータ)も自らの能力によって「科学では証明できない法則(魔術)」を疑似的に使っていた。
特技名はギリシアの哲学者ゼノン(ツェノン)が提示した「ゼノンのパラドックス」から。アキレスが亀に追いつけないアレである。
《演算:ディラック方程式》
電撃、電流を操る超能力者というと色々と思いつくが、やはり近年の作品からだと『とある科学の超電磁砲』の御坂美琴が代表例であろうか。
TRPG者的には『番長学園!』のごんちゃんこと権田原権三も忘れてはなるまい。
《演算:バタフライ効果》
バタフライ効果を攻撃に応用するのは『ウィザーズ・ブレイン』のヴァーミリオン・CD・ヘイズが取得している技「破砕の領域」・「虚無の領域」(「ラブラスの悪魔並みの超計算しか出来ない」欠陥能力を逆手に取ることで「破壊的な魔法構成を空間中に構成する」技術)からか。
《演算:マックスウェルの悪魔》
特技名は『ウィザーズ・ブレイン』の天樹錬が使う『炎使い』コピーの分子運動制御デーモン『マクスウェル』からか。
あるいは《演算・ラブラスの悪魔》と合わせて『特命転攻生』の特技から。
効果は『とある魔術の禁書目録』の一方通行(アクセラレータ)のベクトル操作能力から。
元ネタは19世紀の物理学において仮定された同名の概念から。
《演算:ラプラスの悪魔》
特技名・効果は『ウィザーズ・ブレイン』の天樹錬の使う『デーモン(他能力の劣化コピー群)』の一つ『ラプラス』、引いては19世紀の物理学において仮定された同名の概念から。
《演算:ルベーグ非可測分割》《※死を視る者》
特技のフレーバー・効果から、『月姫』の遠野志貴や『空の境界』の両儀式が持つ、「直死の魔眼」の能力が元と思われる。
《応用演算:~》
『天下繚乱RPG』のクラス「忍者」(スキャナーと同じく能力一つのみ取得する)の特技群「忍法応用:~」がモチーフか?
《ゲシュタルトウェブ》
元ネタは『ガープス・サイオニクス』の「ゲシュタルト」や『とある魔術の禁書目録』のミサカネットワークから。
《くつがえす者》《※斥ける者》
《あらがいの手》を持たないと取得出来ないので、『とある魔術の禁書目録』の「上条当麻」の代名詞「説教」だろう。
《演算:逆説の背理》
説明内の「触れたものの温度を一定に保つ」は『とある科学の超電磁砲』の初春飾利から。
《演算:境界層遷移》
『とある魔術の禁書目録』の絹旗最愛が使う「窒素装甲(オフェンスアーマー)」が元ネタか。
《演算:シュレディンガーの猫》
『ウィザーズ・ブレイン』の幻影No.17(イル)の魔術「シュレディンガーの猫は箱の中」か?
《演算:ナビエ・ストークス非定常解》
名称は物理学で「流体」運動を記述する「ナビエ–ストークス方程式」から。
《応用演算:臨界レイノルズ破綻》
《応用演算:臨界レイノルズ反転》
名称は「ナビエ–ストークス方程式」内で提示された概念から生まれた用語「レイノルズ数」から。
《ストレンジジーニアス》
《演算:逆説の背理》の説明とセットで『とある科学の超電磁砲』の初春飾利等を元ネタにしたものか。
ガジェットマスター
「ガジェット」とは英語で「目新しい道具」「面白い小物」程度の意味を持つ単語。
アメコミ界隈ではマッドサイエンティストの作った発明品などの事を指し、こういったアイテムの力を借りて戦うヒーローの事を「ガジェットヒーロー」と呼ぶ。
代表例としては、DCコミックスの『バットマン』やマーベルコミックスの『アイアンマン』が挙げられる。
また、アメコミを題材にしたゲームブック『サイボーグを倒せ』では、主人公シルバークルセダーが選択できる特殊能力の一つに、自身で発明した様々なガジェットを駆使する「超技術」が存在する。
また日本のヒーローでも、『宇宙刑事』シリーズや『スーパー戦隊シリーズ』、平成ライダーの一部など、『アイアンマン』の様に「スーツを着て戦うヒーロー」は多い。
最近だと『魔法先生ネギま!』の仮契約(パクティオー)カード持ちが得る「アーティファクト」が参考になるか。
FEARのTRPGからだと『ナイトウィザード』の「転生者(サクセシュア分多め)」、『セブン=フォートレス』シリーズの「レリックユーザー」と言った「特殊なアイテム一つを取得するクラス」が元ネタと思われる。
ちなみにレリックユーザーが取得できるアイテムで有名なのが「カニアーマー」である(他にも様々な生物系アーマーがある)
《デバイスウィザード》
サンプルキャラクター
、特技、
装備
などから、TRPG『ナイトウィザード』のウィザード。
同じくFEARゲーからなら、『アルシャード ガイア』『アルシャード セイヴァー』が同じく「現代の魔法使い」を扱う作品。
さらに上記二作品もイメージソースの一つとしている『メイジ:ジ・アセンション』も大いに参考となるであろう。
《ハイテクマスター》
様々なフィクション作品に登場する、現代のレベルを遥かに超えた科学技術(の産物)を使いこなすキャラクター。
なぜその様なオーバーテクノロジーを使えるのか?という理由は作品により様々で、よくあるものとしては「宇宙人である」「タイムスリップしてきた未来人である」「マッドサイエンティストが作った」「未だ試作段階で世間に公表されていない最新技術」「古代の遺跡から発掘した」などがある。
《ガジェットウォール》
『GOD EATER』に登場する神機にもシールドを展開する能力がある。
『宇宙刑事』シリーズのコンバットスーツにはバリアを展開する機能が搭載されている。
《強化人間》
サンプルキャラクター
も鑑みるに、TRPG『ナイトウィザード』のクラス「強化人間」からであろう。
テキストの記述は、『ナイトウィザード』での強化人間の特技「幻想舞踏」からと思われる。
《コズミックフォーメーション》
戦艦を変形させる、というあたりで近そうなのは『宇宙刑事シャイダー』の「ビッグ・マグナム」か。
名称もバビロスをビッグ・マグナム発射形態に変形させる「シューティング・フォーメーション」からだと思われる。
あるいは同シリーズより、『ギャバン』の「電子星獣ドル」や、『シャリバン』の「プラズマカノン」も含んでいるかもしれない。
「種別:乗り物(時空戦艦)」が必要なあたりは『時空戦士スピルバン』の「ビッグバン・カノン」(超時空戦闘母艦グランナスカが変形)だろうか。
ちなみにビッグバン・カノン発射形態に変形するのは「カノン・フォーメーション」と呼ばれる。
そもそもグランナスカの三段変形はバビロス(ちなみにこちらは超次元戦闘母艦)を踏襲したものである。
実は時空戦艦に「乗っていなくても」使えるのも、これらと共通する。
《人造人間》
《強化人間》同様、TRPG『ナイトウィザード』のクラス「人造人間」からと思われる。
また、『アルシャード』シリーズにも「ホムンクルス」というクラスが存在する。
《剣の主》
《強化人間》同様、TRPG『ナイトウィザード』のクラス「魔剣使い」からと思われる。
また、『アルシャード』シリーズにも「ソードマスター」という魔剣を扱うクラスが存在する。
ちなみにかの柊蓮司は両方やったことがある。
この他にも『ブレイド・オブ・アルカナ』シリーズの「ディアボロス」、『ビーストバインド』シリーズの「魔剣」など、FEARのTRPGには同様な「特異な武器を扱うクラス(に類するもの)」が多数存在している。どれも参考になるだろう。
更にこれらの元祖、と言って良いのが『エルジェネシス』シリーズに登場した「剣使徒」。フラベラムの剣と呼ばれる女神が宿った特殊な剣を使い、聖天闘法という独特の闘技で戦う。ちなみに女性にしかなることが出来ず、男性がフラベラムの剣を持つと発狂するそうである。
余談だが、この剣使徒の代表的テンプレートである「アマゾネスの聖戦士」は同ゲームの看板キャラの一人(カオスフレアに例えると、
夜明けの戦士
君のようなもの)であった。
その外見を一言で言えば、(近年の作品なら『クィーンズブレイド』に出てきそうな)
「半裸の女戦士」
である。詳しくは
こちら
をご参照頂きたい。『エルジェネシス』が出ていた当時は、この様なキャラクターは「リアリティ皆無」「噴飯物だ」などと否定的に言われる場合が多かった事を考えると、現在のFEARゲーにおける漫画・アニメ的な指向の元祖、とも言えるかも知れない。
ちなみにこの「全身に刺青をした蛮族の女戦士」という要素は、『アルシャード』のクラス「バーバリアン」(ちなみにこちらにはちゃんと男性もいる。)に受け継がれている。この辺も含めてキャラネタにどうぞ。
《トランスガジェット》
『GOD EATER』に於いて主人公や限られた神機使いが使用する「新型」と呼ばれる神機には白兵モードと射撃モードを切り替える能力がある(従来型はどちらかのモードしかない)。
《ビッグバンクラッシュ》
《ハイテクマスター》向けな白兵の必殺攻撃、という点から、『宇宙刑事』シリーズの主人公達のレーザーブレードによる必殺技(ギャバンダイナミック/シャリバンクラッシュ/シャイダーブルーフラッシュ)からか。
そして、コズミックハーレー(巨獣特捜ジャスピオン)、アークインパルス(時空戦士スピルバン)、ダンザイ・バースト(完全懲悪ダンザイバー)といった具合に連綿と受け継がれていったのである。
《ペネトレイトスナイプ》
「空間を歪曲してレンズ力場を形成」というテキストは、アニメ版『ナイトウィザード』にて緋室灯がガンナーズブルームを撃つ際の描写(ガンナーズブルームの前方に魔法陣の様な力場が形成される)が近いか。
《ムーンシェード》
《デバイスウィザード》専用の防御用結界、さらに名称に「月」が含まれているところは、TRPG『ナイトウィザード』のウィザード達が用いる
「月衣(カグヤ)」
から。
「武器を持ち歩いても社会的な不利益を受けない」のは、この月衣に物品を格納して一般人の目から隠しておく機能があるため。
《モーフィングフォース》
指輪から出る魔法の光から物体をくみ上げるというとDCコミックのヒーロー「グリーンランタン」のソリッドライト。
歴代のグリーンランタンはハンマーやガトリングガンなど想像力の限りに様々な武器をその場で作り出し、悪と戦ってきた。
歴代のメンバーの中でもカイル・ライナーはイラストレーターでくみ上げる機械のディティールが細かく、未来世界で最後のグリーンランタンとなったソダム・ヤットは全てのリングを同時使用し、かつてのグリーンランタンを全て再現する…などカオスフレア的な応用RPも参考になるはず。
《勇者の因子》
特技の名称と「世界に選ばれた世界の抗体」とのテキストから、TRPG『ナイトウィザード』のクラス「勇者」からと思われる。
『アルシャード ガイア』『アルシャード セイヴァー』ならば、「レジェンド」のクラスが相当するか。
《粘着バブル》
元ネタは『からくりサーカス』のジャック・O・ランタンの武装「バブル・ザ・スカーレット」か。
《バイトプリスクリプション》
『ゴッドイーター』シリーズの「捕喰形態(プレデターフォーム)」が元ネタか。
《マシンペネトレイト》
特技の説明は『からくりサーカス』のフェイスレスが使う『分解』に近いか(そっちは人体も行動不能にしていたが)。
一般人
TRPG的なモチーフはブランチ「インファント」の基になった『神曲奏界ポリフォニカTRPG』等のクラス「イノセント」か。
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