やまぶき公式



定義ファイル

 やまぶきは、スムーズな導入をサポートするために、あらかじめいくつかのシーンを想定した定義が付属しています。

利用用途 対応キーボード 定義の名前
ローマ字入力モードをお使いの方が、NICOLAに移行するとき。 NICOLA-J型キーボード……JISキーボード、FMV-KB231、FKB8579-661EV、μTRONキーボード NICOLA(ローマ字入力).yab
ローマ字入力モードをお使いの方が、NICOLAに移行するとき。 NICOLA-F(USB)型キーボード……FMV-KB232、FKB7628-801 NICOLA-F(ローマ字入力).yab
JISかな入力モードをお使いの方が、NICOLAに移行するとき。 NICOLA-J型キーボード……JISキーボード、FMV-KB231、FKB8579-661EV、μTRONキーボード NICOLA.yab
JISかな入力モードをお使いの方が、NICOLAに移行するとき。 NICOLA-F(USB)型キーボード……FMV-KB232、FKB7628-801 NICOLA-F.yab
 これらの定義は「多くの環境で、NICOLAを使えるようにすることを優先する」ため、そのままでは【/,〔〕『』】を入力することができません。
 【/,〔〕『』】を入力できるようにするには、かな漢字変換システムに「MS-IME」などを使い、かつNICOLA-F風JISキーボードをNICOLAで使うための定義(かな入力モード用)を参考に定義を書き換えてお使いください。


「ローマ字入力」「JISかな入力」との切り替え

 【やまぶき】は、読み込んだ定義の内容によって、「ローマ字入力」「JISかな入力」のどちらかとして振舞います。

── nicola.yab使用の場合 NICOLA(ローマ字).yab使用の場合
普段のIMEモード 「JISかな」モード 「ローマ字」モード
「やまぶき」翻訳内容 nicola.yab→JISかな NICOLA(ローマ字).yab→ローマ字
ローマ字入力との切替 【Alt】+【ひらがな】 【ScrollLock】、または「やまぶき」の終了
JISかな入力との切替 【ScrollLock】、または「やまぶき」の終了 【Alt】+【ひらがな】

 それぞれにメリット・デメリットがあるので、うまく使い分けてみましょう。

── 【Alt】+【ひらがな】 【ScrollLock】、または「やまぶき」の終了
メリット Windows一般操作で切替可能 ScrollLockだけで止められる
デメリット 「かなロック」の挙動に障る場合あり 止め方を周囲に知らせる必要がある

 「かなロック」の挙動について、多くの人はそれを知らないため、できれば「かなロック」については、弄らないほうがよいと考えられます。
  • もともと「ローマ字入力」を使っていた端末では、『NICOLA(ローマ字).yab』の定義を使うほうがよいかもしれません。
  • もともと「JISかな入力」を使っていた端末では、『nicola.yab』の定義を使うほうがよいかもしれません。



パラメータ調整法などについて

 「親指シフトキー」として、ご自身にとって使いやすいキーを設定してください。
 あとは、そのままで大丈夫です。


「375かな/分を超える高速打鍵」について。

 タイプウェルで36.8秒を切る速度(375かな/分を超える速度)で入力しようとする場合、パソコンのタイマー精度に余裕がとれない可能性が出てきます。
 他の入力法で既にそういった速度を出している方は、速くなるにつれて徐々にこの制限の影響を受けることになります……そういうときには、同時打鍵ではなく前置シフト(または小指シフト同等の動き)をするようにエミュレータを調節して、シフトキー先押しでご利用頂くことで、その速度制限要因を排除することができます。
  • やまぶきの「設定──親指シフト」を選択。
    • 「□連続シフト」に【レ】チェックをつける。
    • 「単独打鍵:」を【前置シフト】に変更する。
    • 「親指シフト~時間範囲:」を【0】に変更する。


「一本指操作」について。

 ローマ字入力のように「一本指で操作したい」時がある場合は、「設定」から「親指シフト」タブを選び、2つある「単独打鍵:」をどちらも【前置シフト】にしてください。
 これにより、「JIS X 8341-2 (高齢者・障害者等設計指針 ―情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス― 第2部:情報処理装置)」が定める「6.4.7 順次入力機能」を実現することができます。


 【前置シフト】機能を使うときであっても、「同時打鍵」は引き続き有効なので、【前置シフト】のまま使ってみて支障がなければ、そのまま使い続けてみてください。


「連続シフト」について。

 NICOLA標準の同時打鍵ロジックでは、「シフト残り現象」を防ぐために「わざと連続シフトしない」という、間接的な方法を選びました
 しかし、やまぶきでは、「シフト残り現象」を防ぐために「シフトを【押す】タイミングと【放す】タイミングを両方ともに制御する」という、直接的な方法を採用しました。
 したがって、やまぶきでは「□連続シフト」のチェック状態に関係なく、NICOLAでのシフトミスは同じように防ぐことができます。

 そのため、やまぶきでNICOLAを使う場合、連続シフトするかどうかを「お使いになる貴方自身の手で」選ぶことができます。
 「シフト側の文字を続けて打ちたい」場合は、「連続シフト」をONのままお使いください。
 「シフト側の文字は、毎回シフトキーを使って指定したい」場合は、「連続シフト」をOFFにしてお使いください。


過去の「やまぶき」について。

 Ver1.x時代のやまぶきについては、「やまぶき Ver1.x」を使う場合をご覧ください。
 Ver1.xに特有の、細かな調節ノウハウなどを記録しています。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年02月14日 00:37