海堂ワールド

イノセントゲリラの祝祭

最終更新:

batista

- view
だれでも歓迎! 編集

概要

『田口・白鳥シリーズ』の第四弾。本作では著者の作品群の舞台・桜宮市から離れ、白鳥 圭輔が属する厚生労働省を主な舞台としている。そこで官僚や解剖至上主義の教授達らの思惑が絡む、厚労省主催の「医療事故調査委員会創設検討会」の会議を巡る攻防を描く。また、本作においては論戦をメインに描いているため『ジェネラル・ルージュの凱旋』以前のように、田口 公平白鳥 圭輔が事件に関わり、事件の真相が明らかにされていくというミステリー要素を含むスタンスは描かれていない。
時系列は『このミステリーがすごい! 2008年版』に収録された短編、『東京都二十三区内外殺人事件』と並行しているため、短編とシンクロする場面もある。


ストーリー

加納が事件発覚に一役買った、宗教団体「神々の楽園」の信者リンチ死事件が警察の初動捜査ミスの問題を含め、話題を集めていた頃、高階に厚労省の会議に出席することを頼まれた不定愁訴外来責任者の田口は、依頼主の白鳥直々の指名によって渋々会議に出席することになる。
東京・霞ヶ関に向かった田口は「病院リスクマネジメント委員会標準化検討委員会」のモデル事業に関する会議、「医療関連死モデル事業」に出席する。だがその会議は、医療事故を調査するための独立した組織創設の検討を目的とした「医療事故調査委員会創設検討会」へと発展。今まで会議の主催者として舵取りをしてきた白鳥はその舵を取られる形になり、田口もその会議の参加者として連ねられる。
この検討会自体も有耶無耶にしようとする官僚や、自分達の立場を死守せんとする教授達、そしてかつて医師や厚労省を揺るがす大きな問題を起こした彦根 新吾も介入し、「医療事故調査委員会創設検討会」に波乱を呼び起こす。


登場人物



書籍情報



関連項目

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー